肩こりや顎関節症とも関連する
全身の健康づくりを歯列矯正から
ふかざわ歯科クリニック
(熊谷市/大麻生駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
歯並びが気になる、子どもの歯列の発育状態が不安など、矯正歯科に関心はあっても期間や費用が心配で決断できないという人は多い。「始めるタイミングは人それぞれですが、お子さんの場合は小さなうちにスタートするのがお勧め」と語るのが「ふかざわ歯科クリニック」院長の深澤紀貴先生。大人も歯列が整うことで笑顔の自信がつき、就活や結婚に笑顔で臨めるかもしれない。そして高齢となってもヘルシーライフの礎となるのが歯の健康だ。また深澤先生は、「いずれ矯正用インプラントアンカースクリューを使った矯正が今以上に普及するだろう」と考え、技術を吸収するために勉強会に通い、研鑽を続けている。今回は同クリニックにおける歯列矯正の内容を中心に、矯正を受けるメリットや注意すべきポイントなどを聞いた。
(取材日2020年3月20日)
目次
目立ちにくい装置も出そろい、より利用しやすい環境が整ってきた矯正歯科
- Q矯正歯科のメリットについて教えてください。
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A
▲矯正用のセファロレントゲンも完備
まず子どもの頃に歯列矯正をして歯列を整えていくことで、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防につなげていくことができるでしょう。矯正は噛み合わせの改善もしていくため、咀嚼機能や発音機能の発達も促すなど、全身の健康づくりにも大きく寄与します。大人の方の矯正でも同じく虫歯や歯周病予防になるので、高齢となっても自分の歯で食事が楽しめることにつなげていけたり、噛み合わせを良くすることで顎関節症の予防や嚥下機能の維持にも期待できるでしょう。現在では透明で目立ちにくい装置もありますから、矯正中も以前ほどは気にならないですし、就活や結婚などの際には笑顔で臨んでもらえると思いますよ。
- Q歯列矯正にかかる期間や費用についても教えてください。
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A
▲資料を使い、わかりやすく説明をしてくれる
大人の方で3年が1つの目安で、費用は当院では60万円~80万円ほどが目安です。顎骨の状態など個人差があり、早い方では1年、長いと5年かかる場合もあります。当院では矯正力の強いワイヤー型ブラケットとマウスピース型装置を併用しますが、現在ではいずれも目立ちにくい透明なタイプの種類も増えてきましたので、多くの方がそれらを選ばれています。マウスピース型の装置は矯正の度に新たなものを作って装着しますが、少なければ5個、多い方だと10個以上作ることも。料金は作った数での支払いとなりますので、「ここまで治ったのでもう結構です」という場合や、治療途中に転勤などで遠方に引っ越される場合にも都合が良いと思います。
- Q子どもの矯正治療についても内容を教えてください。
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A
▲かわいらしい壁紙と、ぬいぐるみいっぱいのキッズスペース
お子さんの場合には顎の発達などの関係から1次矯正と2次矯正があり、1次は8歳くらいから矯正を行い、2次は永久歯に生え変わった12歳くらいから開始します。1次で前歯が整うと「これでもう十分」という親御さんもいるので、その場合には他に気になる点がなければ終了です。1次は床矯正といって、顎の前後左右に永久歯が生えるためのスペースをつくることや、正しい舌の位置に導く目的で行います。後になると歯を抜かなければならないケースもありますが、1次の床矯正から2次矯正まで行えばそれが避けられる場合もあります。そのため小学校に上がるくらいで一度、矯正が必要かどうかを歯科クリニックで診てもらうのがいいでしょう。
- Q矯正中に気をつけることはありますか?
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A
▲さまざまな種類の矯正方法を用意している
矯正中はご自宅での歯磨きが重要です。特に装置の周辺に磨き残しが発生しやすいため、定期検診のたびに歯科衛生士がクリーニングし、歯磨き剤や歯間ブラシ、フロスなどの使い方まで丁寧に指導しています。同時にフッ素塗布も行い、虫歯予防をしていきます。矯正はその方の生活習慣で歯の動き方も変わるため、頬づえをつく、食事の時に左右どちらかの歯で噛む癖なども考慮します。お子さんですと、マウスピース型装置を使うことが多いですが、装着時間の長さや、適した口腔の使い方をしているかなどで、結果がずいぶん違ってきます。できるだけ計画したとおりに進むよう過ごしてもらい、こちらは前回の結果を観察しながら微調整する感じですね。
- Q矯正を行うにあたり先生が大切にしていることを教えてください。
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A
▲笑顔でゆっくり説明をしてくれる深澤先生
まずは歯の健康は全身の健康と密接に関わっているということを知っていただきたいです。歯列矯正は見た目だけでなく、咬合を正しくして歯の病気を予防していく大きな柱でもありますから、その価値や意義をカウンセリングではしっかりと説明して、納得してもらってから治療をスタートしています。また歯科衛生士を担当制にして、患者さんごとにパーソナルなケアを行っています。セファロ型レントゲンで撮影したデータから分析してシミュレーションしても、なかなかそのとおりには進まない、そんなとても奥深い分野だけに、歯科医師としてはやりがいも感じながら、常に新しい技術や知見を吸収して患者さんに提供できるよう心がけています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/35万円~70万円、矯正用インプラントアンカースクリューを用いた矯正/約80万 1ヵ所(手術、投薬込み)、サファイアブラケットによる矯正/70万円~、床矯正/2万8000円~