深澤 紀貴 院長、深澤 幹典 先生の独自取材記事
ふかざわ歯科クリニック
(熊谷市/大麻生駅)
最終更新日:2026/04/06
秩父鉄道秩父本線・大麻生駅から徒歩約20分、JR高崎線の籠原駅からは車で8分ほどの「ふかざわ歯科クリニック」は、埼玉医科大学口腔外科学講座医局長を務め、訪問歯科診療の経験も持つ深澤紀貴院長が2005年に開業した。バリアフリー設計の待合室は、緩やかな曲線を描くゆったりとした空間。またキッズスペースも備えている。診察室は、窓から差し込む穏やかな陽光と高い天井、庭の緑が見えるよう窓に向けてレイアウトされた診療ユニットなど、開放感が特徴だ。笑顔で「たくさん勉強してきました」と話す深澤院長とともに診療を担うのは、兄の深澤幹典先生。兄弟ならではのあうんの呼吸で幅広い患者を支えている。2人を軸としたチームで診療する同院の診療について、詳しく聞いてみた。
(取材日2025年12月17日)
兄弟ならではのあうんの呼吸で、幅広く患者をサポート
クリニックの診療体制を教えてください。

【紀貴院長】私を含めて4人の歯科医師が診療しており、インプラント治療と矯正については私が担当。虫歯治療などの一般歯科と、神経を残すことをめざす歯内療法を兄の幹典先生が担当しています。
【幹典先生】ほかに口腔外科を専門とする先生や、女性の先生が在勤していて、男性が苦手な小さなお子さんなどは女性歯科医師にお願いすることが多いでしょうか。私は歯科医師となる前には医科大学の教員兼医学研究者として、主に神経分野の研究に従事してきました。研究内容を患者さんに還元したいと歯科医師に転向したもので、神経についての深い知識は治療にも役立つと感じています。
お互いに歯科医師として魅力はどのような点だと感じていますか?
【幹典先生】身内から言うのもおかしいかもしれませんが、弟はとにかく真面目で、治療技術を高めることに非常に熱心。勉強したことをそのままにせず、どうすれば患者さんに還元できるかを常に考えていますし、患者さんへの説明も丁寧です。また、どんな患者さんにも分け隔てなく向き合う姿勢は、本当に尊敬しています。兄弟だからこそ厳しく見ている部分もありますが、「この人なら安心して任せられる」と感じています。
【紀貴院長】兄の一番の魅力は、患者さんに対する優しさだと思います。とにかく話をよく聞き、どんな方でも見捨てずに向き合う姿勢があります。歯科医師としての経験だけでなく、医学や研究のバックグラウンドがあるので、視野が広いのも強みですね。高齢の患者さんや全身状態に配慮が必要な方の診療では、兄の存在にとても助けられています。
兄弟で診療されるメリットはありますか?

【紀貴院長】一番のメリットは、遠慮なく相談できることだと思います。治療の方針や患者さんへの対応について疑問や迷いを感じた時に、すぐに意見を聞ける存在がいるのは心強いですね。兄弟だからといってなれ合いになることはなく、むしろお互いにプロとして信頼し合っているからこそ、安心して任せられます。患者さんにも、院内の穏やかな雰囲気やチームワークの良さが伝わればいいなと思っています。
【幹典先生】中には、「院長じゃないと不安」という方もいらっしゃると思います。ただ、当院では治療方針を全員で共有し、どの歯科医師が担当しても同じ考え方で診療できる体制です。私自身も、「患者さんの希望をよく聞く」「無理をしない」「長く通ってもらうことを大切にする」という点は常に意識しています。安心して治療を受けていただくために、必要があれば院長とすぐ相談しますし、決して一人で抱え込むことはありませんね。
マイクロスコープや歯科用CTを活用し高精度な診療を
力を入れている治療があれば教えてください。

【紀貴院長】成人とお子さんの歯列矯正とインプラント治療でしょうか。矯正はワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正の両方に対応しており、両者を組み合わせた手法も取り入れています。インプラントでは歯科用CTや口腔内スキャナーといった新鋭の設備も活用し、精度の高い埋入をめざせる体制です。
【幹典先生】いずれの治療においても、治療後のケアがとても重要になります。その点、当院では歯科衛生士による定期的なメンテナンスにも注力しています。5人の歯科衛生士は患者さんごとの担当制とし、毎回同じ歯科衛生士が経過を見ながらケアを進める体制です。お一人お一人のお口の状態をしっかりと把握し、責任を持ってお守りできる体制だと感じています。
新鋭機器や新しい技術も導入されているのですね。
【紀貴院長】例えば、マイクロスコープは根管治療に使うことで、肉眼では見えない位置にある歯の根の部分を拡大して見ながら治療できます。まだ今ほど普及していない頃から「これは良い」と感じ、勉強会などに参加しながら技術を習得しました。他院で抜歯を勧められた歯でも、「残したい」という要望があれば応えるようチャレンジしています。歯科用CTは根管治療での根の位置の確認や、インプラント治療での術前・術後の確認、歯周病による顎の骨への影響の評価など、多くの診断・治療で活用しています。ほかに、口腔内スキャナーのおかげで、型採りが苦手な患者さんの負担を抑えられます。機器により、治療の可能性が広がると同時に、より適切な治療ができるようになりました。同時に、歯科医療はどんどん進化しており、最善の治療を提供するためには勉強は欠かせません。最近は歯科医師会業務も忙しく機会が減っていますが、できる限り参加しています。
訪問歯科診療にも取り組まれていると伺いました。

【紀貴院長】当院も開業して20年近くになり、通院が難しくなる方も増えてきたことから始めました。長年通われた患者さんが足腰を痛められて通院できないという場合に、ご家族から望まれれば、こちらからご自宅まで伺っているのです。地域のかかりつけの歯科クリニックとしては、やはり最後までサポートしたいという一念ですね。私は訪問歯科診療を専門にする熱海の診療所で所長として働いていた時期もあるので、その経験が生きていると思います。件数は多くありませんが、車にたくさんの医療機材を積み込んで訪問していますよ。
信頼関係を大切に、気負わず通えるクリニックに
診療の際に大切にしていることは?

【紀貴院長】「信頼関係を何よりも大切にする」という点です。どんなに技術があっても、信頼してもらえなければ治療は成り立ちません。患者さんが何を望んでいるのか、どんな不安を感じているのかを丁寧に聞き取り、その上で最適な治療の提案に努めています。治療が終わってからも、長く通っていただける信頼される歯科医師であるためにも、決して期待を裏切らない診療を心がけています。
【幹典先生】学んできたことは余すところなく患者さんに注ぐということでしょうか。この職業はつくづく「患者さんファースト」だと感じています。聞く姿勢を大切に、患者さんのお気持ちを最優先に日々診療しています。お話を聞くうち、いつしか人生相談のようになっているなんてこともあるんですよ(笑)。
今後の展望を教えてください。
【紀貴院長】現在高校2年生の息子が、歯科の道に進みたいと言ってくれています。いずれは私と兄、そして息子を加えたチームで診療できるようになるとうれしいですね。
【幹典先生】兄弟で歯科医師というまたとない強みをいかし、長く、広く、安心して頼っていただける歯科医院として地域に貢献していきたいです。また、自分のクリニックと当院と2拠点で地域を支えていければと思っています。
読者にメッセージをお願いします。

【紀貴院長】当院は、私一人の歯科医院ではありません。複数の歯科医師がそれぞれの得意分野を生かしながら、チームで診療していることが強みになっていると感じています。無理に高い治療を勧めたり、治療に手を抜いたりといったことは一切なく、誠実な診療をめざしています。初めての方から治療を終えた方まで、長くお付き合いいただけるよう、これからも兄と力を合わせて続けていきたいと思っています。
【幹典先生】気楽に、気負わず通えるクリニックが私たちのめざすところ。歯科医院はどうしても緊張しがちな場所ですが、少し雑談をしたり、スタッフとも顔なじみになったりする中で、自然と通える場所になれば理想ですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本38万5000円、サファイアブラケットによる矯正/74万8000円、マウスピース型装置を用いた矯正/4万700円~、床矯正/14万8500円~、ホワイトニング/2万6400円、セラミックインレー/5万5000円

