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高畠 桂子 院長、渡辺 健 先生の独自取材記事

たかばたけウィメンズクリニック

(大東市/住道駅)

最終更新日:2025/09/22

高畠桂子院長、渡辺健先生 たかばたけウィメンズクリニック main

学研都市線・住道駅から徒歩5分。上品なピンク色の外観が印象的な「たかばたけウィメンズクリニック」は、今年で開業20年を迎えた。2025年4月には小児科を新設し、出産前から周産期、出産、そして出産後までをトータルにサポートするクリニックとして新たな一歩を踏み出している。院長の高畠桂子先生は、明るく開放的な産婦人科をめざし、院内スタジオでの各種教室の開催などを通じて産前産後の悩みに寄り添ってきた。小児科を担当する渡辺健先生は、小児循環器の専門家として、大学病院や専門機関で研鑽を積んできた医師だ。小児科の新設により、産婦人科の付加価値を高めたいと語る高畠院長と渡辺先生に、小児科新設によってもたらされるメリットや、胎児心臓超音波検査の重要性などについて話を聞いた。

(取材日2025年8月6日)

小児科を新設し、胎児の心疾患早期発見をめざす

今年から小児科を新設したきっかけを教えてください。

高畠桂子院長、渡辺健先生 たかばたけウィメンズクリニック1

【高畠院長】産婦人科と小児科を併設したいという思いは、開業当初から持っていました。心疾患は診断のタイミングによって予後が大きく変わるため、胎児のうちから小児循環器を専門とする医師と連携することが非常に重要です。今回、縁があり渡辺先生が来ていただけることとなり、ぜひ当院で力を発揮していただきたいと思い、小児科を新設するに至りました。
【渡辺先生】私は以前の勤務先にいた頃から、こちらのクリニックと連携し、紹介された方の診療を行っていました。今回の小児科新設によって、これまで築いてきた連携を、クリニック内で完結できるようになったと感じています。

産婦人科と小児科が併設されていることのメリットは何でしょうか。

【高畠院長】出産直後から小児科医に診てもらえることは、産婦人科医にとっても非常に心強く、安全なお産をめざすことができます。新生児の状態によっては、出産後直ちに他院へ紹介することもあり得ましたが、今後は院内で対応できる範囲が広がり、母子ともに一層安全に見守れる体制が整いました。
【渡辺先生】小児循環器を専門とする医師としては、胎児期から心臓の診断ができる点がメリットです。新生児に異常があれば迅速に対応できますし、退院時診察や1ヵ月健診を通じて、疾患の見逃しを減らせます。さらに、予防接種や日常的な診療にも継続して対応でき、ご家族の負担軽減にもつながると考えています。

胎児心臓超音波検査とはどのような検査で、なぜ重要なのでしょうか。

高畠桂子院長、渡辺健先生 たかばたけウィメンズクリニック2

【高畠院長】産婦人科でも、周産期専門の検査技師が胎児の様子を確認しますが、専門知識を持つ医師が診ることで高い精度がめざせます。より早い段階で心臓の異常に気づける可能性があり、医療の質を高める上でも重要な検査です。現在当院では、通院中の妊婦さん全員に、渡辺先生による胎児心臓超音波検査を実施できる体制を整えつつあります。
【渡辺先生】胎児心臓超音波検査は、妊娠中に超音波で赤ちゃんの心臓を詳しくチェックする検査です。一般社団法人日本胎児心臓病学会のガイドラインでは、妊娠20週前後と30週前後の2回の実施が推奨されています。心疾患が出生時に初めて見つかると、多くの処置を短時間で行わなければならず、その間に状態が悪化して命に関わる危険もあります。こうした事態を防ぐためには、胎児期から心臓の状態を把握しておくことが重要なのです。

個々に寄り添い、安心して受診できる体制を

胎児の心臓に異常が見つかった場合は、どのような対応になるのでしょうか。

高畠桂子院長、渡辺健先生 たかばたけウィメンズクリニック3

【渡辺先生】心疾患は出生後に治療を開始するのが一般的です。緊急を要する場合は、専門的な治療が可能な施設で出産する必要がありますし、重症心疾患では、出生直後に手術や人工心肺を用いた治療が行われることもあるため、計画的に出産を進めることも重要です。当院では、胎児の心疾患が見つかった妊婦さんに対し、専門の医療施設をご紹介できる体制を整えています。さらに、出生後に必要となる手術の内容や回数などの詳細や、手術による影響などもできる限り具体的にお伝えし、ご家族が安心して準備できるよう支援しています。

クリニックのお産の特徴について教えてください。

【高畠院長】経膣分娩と帝王切開の両方に対応しています。最近では、無痛分娩を希望される方が増えていることから、当院でも腰椎麻酔を用いた無痛分娩を導入しました。特に、お産の痛みを経験した経産婦さんからのご希望が多いですね。また、第2子以降の出産では、上のお子さんと一緒に入院できる「家族入院」にも対応しています。幼児から小学生くらいまでのお子さんなら、2人まで可能です。産後2日目から母子同室もできますので、初産婦さんの中には、退院後の育児の練習として希望される方もいらっしゃいます。疲れたときやゆっくり休みたいときには、いつでも新生児室で赤ちゃんをお預かりしています。

出産以外ではどのような診療を行っているのでしょうか。

高畠桂子院長、渡辺健先生 たかばたけウィメンズクリニック4

【高畠院長】タイミング法や人工授精による不妊治療にも対応しています。不妊治療専門の医療機関は受診のハードルが高いので、がん検診で来院したついでに相談される方も多いですね。当院では、まずしっかり検査を行った上でご夫婦のご希望を伺い、治療方法を決めていきます。婦人科では、子宮頸がん検診に加え、マンモグラフィによる乳がん検診も行っています。患者さんの年齢層は幅広いですね。月経困難症や強い生理痛で受診される若い方や、更年期の不調を抱える40~50代の方、さらには90代の方もいらっしゃいます。

地域から頼られるクリニックになりたい

産婦人科・小児科のスタッフ間の連携はいかがですか。

高畠桂子院長、渡辺健先生 たかばたけウィメンズクリニック5

【高畠院長】当院は産婦人科と小児科が同じ施設内にあり、スタッフは両方の科を行き来できるようになっています。ですから、例えば小児科が忙しくて手が回らないときには、臨機応変に産婦人科の看護師が手伝うこともあります。
【渡辺先生】現在、小児科に専属で配属されているのは、もともと産婦人科に所属していた小児科経験のある看護師です。立ち上げ当初から経験を生かしたアイデアを出してくれており、とても助かっています。また、産婦人科には以前同じ病院で一緒に働いていた先生もいますし、当院と私が勤務していた病院との間には、以前から医療面での連携もありました。こうした経緯もあって、このクリニックにはもともと親しみを感じていますし、顔なじみの方々と安心して働けています。

今後の展望を教えてください。

【高畠院長】今後は、麻酔科の医師とも連携しながら、無痛分娩にもさらに力を入れていきたいと考えています。婦人科では、子宮頸がんや乳がんの検診などを通じて、トータルに女性の健康をサポートしていきたいです。開業から20年がたち、やっと私が当初からめざしていた小児科の併設が実現しました。今後は、お子さんからご年配の方まで幅広く診られる地域のクリニックとしてさらに成長していきたいと思っています。
【渡辺先生】まずは、産科の付加価値を高め、地域における存在価値をさらに高めていきたいですね。そのために、小児循環器を専門とする医師として、胎児や小児の心疾患を見逃さない診療をめざすとともに、心疾患の方の一般診療にも対応していきたいと思っています。一般診療の小児科としても、幅広く対応できるよう研鑽を重ね、ゼネラリストとしてすべての疾患に向き合えるよう努めていきます。

地域の方へのメッセージをお願いします。

高畠桂子院長、渡辺健先生 たかばたけウィメンズクリニック6

【高畠院長】小児科を新設し、妊娠や出産を安心して迎えられる環境をめざすとともに、胎児の頃から小児期まで一貫して診る体制を整えました。これからも個々のライフスタイルに寄り添い、地域の皆さまが長く頼れる存在でありたいと思っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
【渡辺先生】いつでも頼れる、かかりつけ医のようなクリニックをめざしています。お子さんのことで気になることがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。風邪や発熱、アレルギーといったお困り事はもちろん、予防接種にも対応しています。心疾患のあるお子さんについても、お薬の内容や手術後の経過を踏まえて診ることができますので、安心してご来院いただければと思います。

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