吉野 茂雄 理事長、田中 雄一朗 先生の独自取材記事
スカイクリニック
(茨木市/茨木市駅)
最終更新日:2023/04/26

阪急茨木市駅の目の前のビルにある「スカイクリニック」は2006年、「スカイ整形外科クリニック」として誕生。現在、理事長を務める吉野茂雄先生を中心に、16年にわたり診療を行ってきた。2022年には大きくリニューアルし、新たに消化器内科を設置。経験豊富な田中雄一朗先生が担当医として加わり、先進の内視鏡システムによる検査や治療も行えるようになった。吉野理事長、田中先生のほかにも複数の医師が在籍し、幅広い症状に対応できるクリニックとして地域住民の頼れる存在となっている。クリニックの特徴や強み、内視鏡検査について、さらには今後の展望なども吉野理事長、田中先生に話を聞いた。
(取材日2023年1月27日)
リニューアルで消化器内科を新設し、診療の幅が拡大
まずは、クリニックの開業から現在までの経緯を教えていただけますか。

【吉野理事長】2006年、18床の有床診療所としてスカイ整形外科クリニックを開業し、一般診療を始めました。2022年3月をもって入院および全身麻酔科の手術を終え、5月から田中先生を迎えて消化器内科を新設。名称をスカイクリニックに変更しました。リニューアルで院内はブラウンカラー、木目をベースとした落ち着ける空間にしています。さらに8月には近隣のビルに美容皮膚科を開設し、9月からは人間ドック、健診部門も加えて現在に至ります。整形外科、消化器内科のほか、リハビリテーション科、リウマチ科の診療も行っています。
クリニックの強みは何でしょうか。
【吉野理事長】専門性の高い医師がそろう診療体制です。私はスポーツ整形、脊椎脊髄が専門で、田中先生は消化器内科の経験が豊富です。また、当クリニック院長の瀬戸洋一先生は手外科、小児整形外科が専門。ほかにも信頼できる医師が在籍しています。
【田中先生】医師を支えるスタッフも強みだと思います。明るく、仕事をテキパキとこなし、気配りができるスタッフが多いと感じます。看護師の皆さんは、医師の動きをよく見てサポートしてくれるので、とても助かっていますね。また、消化器内科を立ち上げる際に私の希望をお伝えしたところ、先進の内視鏡システムを導入してくれました。まだ総合病院でもあまり導入されていない内視鏡で、消化器内科の機器の充実ぶりも強みに挙げられます。
先進の内視鏡を使うメリットは何でしょうか。

【田中先生】最大のメリットは、画質が非常に優れているため、小さいうちに病変を発見できることです。さらに以前の内視鏡と比べて径が細く、粘膜と接するところがやわらかいため、口や鼻を通るときの不快感が抑えられます。また、大腸カメラでの検査では、腸をなるべく伸ばさない「軸保持短縮法」を取り入れており、痛みに配慮した検査が可能です。検査時は胃や十二指腸、大腸に空気を入れて観察するのですが、当クリニックでは検査後のおなかの張りによる苦痛を和らげるために炭酸ガスを用いており、さらに空気を抜いてから検査を終えるようにしています。
経験を生かし、「つらくない内視鏡検査」をめざす
田中先生は消化器内科の医師としての経験が豊富とのことですが、キャリアを教えていただけますか。

【田中先生】広島大学医学部を卒業後、広島赤十字・原爆病院や広島大学病院をはじめ、広島、大阪のいくつかの医療機関を経て当クリニックに入りました。勤めていた職場は内視鏡検査の難病症例が多く集まってくる環境でしたので、私自身も内視鏡検査の経験を多く積みました。経験を重ねると、内視鏡が患者さんの体の中に入っていくときに、どこのポイントで患者さんがつらいかや、どこを通過すれば患者さんがつらくないかということがだいたいわかってくるんです。そういった意味では、「患者さんがつらくない検査」をすることに関して、多少なりともスキルを備えていると自負していますが、自身の技術もまだまだ向上させていきたいと思っています。
患者さんと接するときに心がけていることは何でしょうか。
【田中先生】患者さんにリラックスして内視鏡検査を受けていただけるよう、安心できる雰囲気づくりを心がけています。診察時は目を見て話を聞き、説明をしっかり行って患者さんの気持ちに寄り添うことで、信頼関係を築けるように努めています。患者さんは症状があるから受診されるわけですから、不安になっておられる方もいらっしゃると思います。医師としては、症状でどんな病気かある程度は推測できますから、例えばがんを疑う症状ではない場合には、「大丈夫ですよ、念のために検査してみましょう」とお話しして、早く不安を取り除いてあげれるようにしています。
内視鏡検査の際に心がけていることをお聞かせください。

【田中先生】丁寧な検査です。小さな病変でも見落とさないように、少しでも怪しいなと思う箇所があったら、胃や大腸の粘膜にインジゴと呼ばれる青い液体を散布してより病変をはっきりさせます。胃の中は結構、泡が多いのですが、泡で小さな病変が見えないこともありますから、きれいに洗って丁寧に観察しています。ですが、検査時間が長くなると患者さんがつらくなりますから、丁寧に観察しながら最小限の時間で検査を終えられるバランスに気をつけていますね。また、看護師とのスムーズな連携も大切です。私が当クリニックに来たとき、看護師は内視鏡の経験がなかったのですが、今では声に出さなくても、目で合図をするだけで感じ取ってくれます。数秒検査時間が違うだけでも患者さんのつらさが違ってきますから、看護師とあうんの呼吸で検査ができるのは本当に心強いですね。
病気の早期発見のために定期的な検査を推奨
リハビリテーション科についても特徴や強みなど教えていただけますか。

【吉野理事長】近年の研究では、従来のリハビリテーションを行っても改善しなかった慢性的な痛みや、運動機能の低下、姿勢の崩れなどについて、脳機能が深く関与しているといわれています。当クリニックのリハビリテーション科では、従来の関節可動域訓練や筋力増強、各種動作訓練などの運動療法はもちろん、先進の脳科学の知見を取り入れたリハビリテーションを積極的に行っています。また、手技療法を用いたリハビリテーションも行っており、患者さん一人ひとりに合わせたアプローチを行っています。
クリニックの今後の展望も含め、吉野理事長から読者に向けてメッセージをお願いします。
【吉野理事長】当クリニックでは今後、健康寿命を延ばすために欠かせない、予防医療に力を入れていきます。そのためには、人間ドックや健診による病気の早期発見と早期治療が大切だと考えています。また、来院された患者さん一人ひとりに優しく丁寧に寄り添って、肉体面だけでなく精神面のサポートも行わなければなりません。医学的な知識を日々刷新しながら、クリニックの専門性を生かした治療を提供し、また、私たちの専門外の分野に関しては、より専門性の高い医療機関や医師との連携を図っています。患者さんに不安を与えることがないよう心配りをし、さらにステップアップしたスカイクリニックで満足いただける治療が提供できるよう、これからも精進を続けていきます。
最後に、田中先生からも読者へのメッセージをお願いします。

【田中先生】新設されて間もないこともあり、当クリニックに消化器内科があることがまだあまり知られていないと思いますので、まずは多くの方に知っていただきたいですね。この地域で先進の内視鏡設備が常備されているところは少ないと思いますし、できるだけつらくない検査に努めていますので、おなかの症状で気になることがありましたらなんでもご相談ください。がんは早期の段階で発見することがたいへん重要です。しかし、早期のがんは症状がほとんどありませんから、40歳を過ぎたら、ぜひ一度は内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。「ここでまた検査を受けたい」と思っていただけるような診療を提供していきたいと思っております。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/4万1250円~、内視鏡検査/2万4200円~