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患者の負担を考えた不妊治療
自然に近い形での妊娠をめざすには

梅ヶ丘産婦人科

(世田谷区/梅ヶ丘駅)

最終更新日:2019/04/15

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  • 保険診療
  • 自由診療

不妊治療の普及に伴い、メディアでもこの治療に関する情報が取り上げられることが増えてきた。その一方で「不妊治療」という言葉はよく耳にしていても、そもそも不妊症がどんな状態を指し、何に原因があり、さらにどんな治療法があるかを具体的に知っている人は多くはないのではないだろうか。どんな状況であれば受診したほうが良く、またそれぞれの治療において患者が知っておいたほうが良いことは何なのか。日本の生殖医療の黎明期から不妊治療に取り組んでいる「梅ヶ丘産婦人科」の辰巳賢一院長に聞いた。(取材日2019年3月11日)

タイミング療法を皮切りに、人工授精、体外受精へと移る際のタイミングの見極めが重要

Q不妊症とはどんな状態で、何が原因で起こるのでしょうか。
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▲パステルカラーを基調とし落ち着ける処置室

不妊症とは、妊娠を希望している夫婦が1年間、通常の性生活を送っていても妊娠しない状態のことを言います。原因は女性側と男性側のどちらか、または女性と男性の両方が関わっていることがあります。ひと昔前は女性だけに原因があると言われていましたが、近年はおよそ4割のケースに男性も関与していると考えられています。女性に原因がある場合は、排卵が起こりにくかったり卵管が詰まっていたりする他、子宮内膜症と呼ばれる病気が関わっていることなどがあります。男性に原因がある場合は、精子の濃度が薄かったり、動いている精子の割合(運動率)が低いことなどが考えられます。また、EDや射精障害も増えています。

Qどんなタイミングに受診を検討すべきでしょうか。
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▲生殖医療の黎明期から不妊治療に取り組んできた院長

キーワードは「35歳」です。女性は若いほどに妊娠しやすく、年を重ねるほどに徐々に妊娠しづらくなっていきますが、35歳を過ぎると妊娠率が急減してしまうとされています。35歳未満だと初診時の年齢が1歳違っても最終的な妊娠率の低下にはさほどつながりませんが、35歳を超えると受診が1年遅れることで最終的な妊娠率が低くなります。ですから、35歳未満であれば1年ほど様子を見てもいいのですが、35歳以上の方は性生活を送りつつ半年間ほどたっても妊娠しなかった場合は受診をお勧めします。35歳未満の方でも生理不順や月経痛が強い人は、1年を待たず早めに受診することをお勧めします。

Qタイミング療法を行う上で患者が知っておいた方がいいことは?
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▲妊娠率を上げるため、さまざまな先進的な機器を導入している

最も妊娠しやすいタイミングで性交を行うタイミング療法と、男性から採取した精子を女性の子宮に注入する人工授精を「一般不妊治療」と言い、体外受精などを「高度不妊治療」と言います。タイミング療法を行う上で最も大切なのは、排卵日をできるだけ正確に把握することです。これは、超音波検査によって卵胞の大きさを測定することと、尿を用いた排卵日検査を行うことで可能になります。一般的には基礎体温を測ることが大切だと言われますが、基礎体温では正確な排卵日を予測することはできないためご留意ください。また、最も妊娠しやすいのは排卵日ではなく排卵日の1日前と言われているのでそのタイミングをより重視することが大切です。

Q人工授精と体外受精の治療における同院の特徴は?
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▲同院では、できるだけ自然に近い妊娠をめざしている

当院では自然に近い妊娠をめざすため、人工授精の件数が非常に多くなっています。人工授精の妊娠率を左右するのは、正確なタイミングをつかむことと、良い精子を選別することです。当院ではこれらに注力しています。体外受精については現在、薬をさほど使わない低刺激法が多く行われていますが、体外受精の過程で患者さんに最も負担がかかるのは採卵です。自然周期でうまくいかない場合は再び採卵する必要があるため、当院では排卵誘発剤を使ってなるべく多くの卵子を採り、受精卵を凍結して戻す方法を採用しています。この方が、採卵の回数を減らすことができ、最終的な患者さんの負担は軽くなると考えています。

Q先生が不妊治療を行う際大切にしていることをお聞かせください。
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▲患者の負担ができるだけ少ない治療に注力している

当院では、できるだけ負担の少ない、自然に近い形での妊娠をめざしています。基本的にはタイミング療法から、同療法での妊娠が難しそうな場合は人工授精、体外受精とステップアップしていきますが、どの時期に治療法を変えるかの見極めが非常に重要になります。タイミング療法と人工授精に時間をかけすぎてしまい、体外受精を始めたときには年齢が高すぎて体外受精でも妊娠できないという状況は避けなくてはいけません。この点を私の今までの経験や患者さんの状態、ご希望を総合的に踏まえて適切な判断ができるよう努めています。また、自然に近い形での妊娠が難しいと判断した場合は、時を失することなく体外受精や顕微授精などを行っています。

ドクターからのメッセージ

辰巳 賢一院長

私は1980年代、つまり、日本の生殖医療のいわゆる黎明期から不妊治療に取り組んできました。不妊治療で結果を出せるかどうかは、何よりも女性の年齢が関わります。お子さんを望まれるなら、できれば30歳までに一人目を産むよう計画を立てていただきたいですね。その一方、産婦人科では医療機関によって重視する治療方法などが異なるため、事前にホームページなどで特徴を調べておくと良いでしょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精/約2万円、体外受精/29万円~

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