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平岡 敬正 院長の独自取材記事

大垣さくらファミリークリニック

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2021/10/12

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大垣市にある「大垣さくらファミリークリニック」。岐阜県西濃地方に位置し、大垣城の城下町として歴史情緒あふれる地域だ。4階建てのおしゃれな集合住宅の1階にあり、広い駐車場も用意。大きな窓から日の光が入り明るく開放的な院内には、ピンク色のソファーが置かれ、親しみやすさを感じさせる温かな雰囲気だ。「体の不調を感じた人の、窓口のようなクリニックでありたいのです」そう話す平岡敬正院長の言葉からは、患者の思いに寄り添いたいという思いが随所に感じられる。穏やかなたたずまいが印象的な平岡院長に、診療に対する思いや、力を入れている痔の治療について、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2019年9月17日)

幅広い年齢層に対応し、地域のかかりつけ医をめざす

患者さんはどのような主訴で来院されますか?

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肛門外科を標榜しており、痔に関する相談も多く受けていますが、痔は産後に悪化することが多いですし、女性は便秘にもなりやすいですので、そういった若い方も対応しています。女性は特に、恥ずかしいという気持ちを持つ方が多い印象ですが、一人で悩まず、困ったことがあれば気軽に相談してほしいです。また、内科をはじめ幅広い診療科目に対応しているため、何科に行けばよいかわからないという方が相談に来てくださることも多いです。今後も幅広く診るファミリークリニックとしての役割を果たしていきたいと思います。

開院の経緯を教えてください。

ここはもともと同門の先生が開院されたクリニックでした。その先生の子どもは重度のアトピー性皮膚炎を患っていて、つらい思いをしていたため、先生は自分の子どもを助けたいと大層努力をされたそうです。そんな中で皮膚の疾患でつらい経験をされている患者さんを救いたいと、皮膚科を標榜としたクリニックを2005年に開院しました。しかし、開院直後に大病を患い、志半ばで亡くなられてしまいました。「先生の思いをここで無駄にしてはならない」という思いで、同門である私が支えたいと同院を譲り受けました。私の専門は外科ですが、皮膚科も標榜しているのは、その先生の思いや意思を引き継ぐという意味合いもあります。

医師を志したきっかけを教えてください。

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ベタな話かもしれませんが、天才外科医師が主人公の漫画を読んで医師を志しました。難しい治療を次々とやってのける漫画の主人公が、幼心にとても格好良く映ったのでしょう。子どもの頃に抱いた憧れは日を増すごとに強くなり、医師になりたいという気持ちが生まれました。医学部で外科を学んだのも、その影響からです。親は教員で医療とはまったく関係ない世界にいましたし、親戚にも医師は誰もおらず、今思うと未知の領域によく飛び込んだものだなと、われながら思います(笑)。

痔核硬化療法に注力し、日帰り手術にも対応

平岡先生の得意な治療について教えてください。

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痔核硬化療法といって内痔核にアプローチする治療法があるのですが、その治療には特に力を入れています。イボ痔の治療法で、ALTA(アルタ)療法とも呼ばれます。痔核硬化療法とは、まず痔に対し注射でお薬を注入します。そうすることで、あえて患部に炎症を引き起こさせます。人間の体は傷を治そうとする時、癒着が起こったり収縮したりするので、その力を利用して患部に血をたまらせないように促すのです。イボ痔とは静脈瘤という血管の壁が伸びた袋の集まりの中に血液がたまる病気です。血がたまると悪さをしますし、抜けると落ち着きます。つまり、この血のたまり場をなくすことが必要になるのです。それが望める方法としては切除術と、先に説明した痔核硬化療法の2つがあり、当院ではまず、体への負担が比較的少ない痔核硬化療法を施しています。

痔核硬化療法にこだわりを持って診療しているのですね。

痔核硬化療法は、薬を患部注入するだけですので、日帰りで行えるというのが大きなメリットだと思います。注射の回数も基本的には1回で、その後は経過を観察し患部の状況を確認していきます。まずは翌日に炎症が起きていないか、問題はないかを確認します。その後は1週間後に再度様子を確認し、次は2週間ごとの確認を2回行います。そこで評価をして、必要であれば痔核硬化療法を追加して行うか、切除術を行うかを判断します。痔核硬化療法は強い薬を使いますので、注入する薬に対するアレルギー反応や、患部以外に炎症が起こる可能性もあり、術後1時間は点滴をして様子を見て合併症が起こらないか経過をよく観察します。

外痔核に関してはどのような治療をしていますか?

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内痔核と外痔核では、痛みの感じ方に違いがあります。内痔核は体の構造上痛みのセンサーが少なく、先ほど説明した痔核硬化療法で薬を注入し、炎症を引き起こさせることが可能です。しかし、外痔核は体の外側、つまり皮膚になりますので、痛みのセンサーが多い部位です。外痔核に対して痔核硬化療法を行うと痛みが強いため、切除術を行うほうが良いです。局所麻酔でできるものは日帰り手術となり、腰椎麻酔が必要なものは1泊の入院が必要です。当院で対応できる範囲は対応し、必要な場合は近隣の病院に紹介もしています。

地域医療の窓口のような存在でありたい

診療で心がけていることを教えてください。

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来院する患者さんやその家族に安心してもらうことを一番に心がけています。患者さんだけではなく、例えばお子さんが来院したら、連れ添っているお母さんにも同様に安心してほしいのです。病気を治療するのは医師としては当たり前のことですが、その上で、どう安心してもらうか。重要なのは、今どういう状況なのかをしっかり説明し、どのように対応するのが適切と判断したかを理解してもらうことだと思います。それによって安心が生まれるのではないでしょうか。まずは患者さんの話の核心をつかみ取りながら訴えを聞き、その上で病状の説明に時間をかけ、わかりやすく伝えることが大切だと考えています。

患者さんの思いに寄り添うことが重要なのですね。

どうして患者さんが当院に来院したかを考えた時、やはり安心したいという気持ちが大きいのだと感じます。その思いに寄り添っていくことは、今後も大切にしていきます。また、来院された患者さんには、幸せになってもらいたいと思っています。例えばテーマパークって、来た人を幸せにする力がありますよね。テーマパークのような楽しさを届けることは難しいですが、病気の回復や、しっかり説明を受けて病状を把握できる安心から、ホっとして少しでも心の健康につながれば医師としてたいへんうれしいです。そのためには私自身も幸せに、元気であり続ける必要がありますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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体の不調を感じると、どの科を受診したらよいか迷うことがあると思います。そんな時、最初の窓口になれるような存在でありたいです。近隣の医療機関とも連携していますので、当院を窓口に気軽に相談してほしいと思います。自分の病状がわからないという状況は、怖さや不安をかき立てるかと思いますので、勇気を出して相談していただけるといいですね。また、痔の治療は恥ずかしい気持ちもあるかと思います。しかしその恥ずかしいという気持ちをグッとこらえ、痛みを我慢する苦しみやつらさから自分を解放してあげてほしいと思います。

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