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三輪 佳行 院長の独自取材記事

MIWA内科胃腸科CLINIC

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2022/08/30

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長良川北の緑豊かな閑静な住宅街にたたずむ「MIWA内科胃腸科CLINIC」。カフェのような明るく開放感ある院内は、1階は診察・処置室とCT検査室、2階は内視鏡検査室と待合室に分けられ、患者が安心して過ごせる空間だ。2004年に開業した三輪佳行院長は、岐阜大学医学部附属病院に長年勤務してきた日本消化器病学会消化器病専門医であり、がんの早期発見・治療と予防を実践している。特に、内視鏡検査には豊富な実績を持ち、心身ともに苦痛の少ない検査を多くの患者に提供している。「働き盛りの患者が通院しやすい医療体制」のために、チーム医療と病診連携を充実させることを心がける三輪院長から、治療で心がけていることなどを語ってもらった。

(取材日2018年12月26日/再取材日2021年6月28日)

内視鏡検査に注力。消化器疾患の早期発見と治療を実践

開業の経緯と、消化器内科を専門に選ばれた理由を教えてください。

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名古屋市の実家で父が開業しており、父の後を継ぐという案もありました。それでも岐阜の地で開業したのは、岐阜大学医学部附属病院に長くいましたので、岐阜のほうが自分のゆかりの患者さんが多くいらっしゃったのもありますし、開業に向けて自分がやりたいと思っている医療を実践するには、ホームグラウンドである大学病院に近い場所のほうが展開しやすいだろうと考えました。消化器内科を専門に選んだのは、父の影響もありトータルで患者さんを診たいという思いと、胃内視鏡や大腸内視鏡など手先でカメラを操るのが好きで、研修医時代から面白いなと興味を持っていたからです。

院内にはどんなこだわりを込められましたか?

院内に関してはどういった空間をつくったら患者さんに安らぎを与えられるかに配慮し、吹き抜けの高い天井と丸テーブルでカフェのような開放感と、青色を使った空間にこだわりました。医療機関のイメージカラーは緑色が多くて、開業当時は青色を使っているところが少なかったのもあり、なるべく医療的ムードを避けたかったんです。青は鎮静の色で熱のある人を冷ます、心を和らげるという効果があります。僕は九星気学が三碧木星なので、青色に生まれつき縁を感じているんでしょうね(笑)。

先生のポリシーは何でしょうか?

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大学病院では進行がんなど重症の方を数多く診てきました。その経験を生かし、なるべく一次医療で重症にならないうちに手を打てるように、早期の発見と治療を一番の主眼に置いています。使う機材にしても自分のこだわったものを使いたいと思い、自分の手や視覚の延長線上にあるような手となり足となる機材を選びました。また、土曜日が休みだったり午後の外来がなかったり、内視鏡検査を受けるとしても日にちを決め結果が出るまでに時間がかかったりという医療機関も多いですが、内視鏡やCTの検査などはその日のうちに結果説明ができるよう、時間的なロスをなるべく軽減したいという気持ちがありました。日中アクティブに活動している10代から50代の社会人の方に向けた診療時間帯の中で、しっかりとした設備でニーズに応えたいと思っています。

社会的にアクティブな患者が通院しやすい体制をめざす

どんな患者が多く訪れますか?

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当クリニックは、健康診断で異常があった方で内視鏡検査をしてほしい、肝臓を治療したいなど目的意識がはっきりしている患者さんが多く、そういう方たちを重点的に診ています。例えば、潰瘍性大腸炎の治療のために継続的に来られる患者さんは、月平均およそ90人(2020年4月~2021年3月)です。内科は予防的なパートも多く、内視鏡検査にはがんなどに進展しないうちになるべく前倒しで見つけていく役目があります。生活習慣病など症状がない疾患こそ、心筋梗塞や脳卒中など次の大事に至らないような方法を提案していくことが大切です。年齢的には幅広く、自治体や職場での健診で異常があったという若く活動的な人もいますね。また、開業して17年になり、ありがたいことに地域の患者さんも増えています。

注力されている内視鏡検査ではどんなことを心がけていますか?

胃や大腸の内視鏡検査を希望される方が多い中、患者さんができるだけ楽に、なおかつ的確に行うのは簡単なことではありません。ですから、現在進行形で勉強し研鑽を重ねることを怠りません。何でもそうだと思うのですが、できたと感じてもそこから奥が深くなりますよね。内視鏡は手の感覚や、患者さんや自分のコンディションもかなり影響します。それをどうアジャスト(調整)していくのか、患者さんの反応を敏感に察知するよう心がけて検査を行っています。医療は日々進化しているのでこれで自分が極めたと思うことはないですね。最初のうちは自信があってこその開業でしたけど、今では開業してからが本当のスタートなのだと感じます。好きこそものの上手なれというように、好きであれば見るポイントが違ってきます。一点を細かく見過ぎると逆に見落とすこともあるため、全体的にフォーカスしていきながら的確な診断をすることをいつも心がけています。

スタッフとのチームワークを大切にされていますね。

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スタッフは看護師4人、医療事務員4人、診療放射線技師1人がおり、状況に合わせて対応してくれています。例えば点滴治療において、薬剤の取り扱いや刺入・抜針は、看護師の技量に負うところがあり、患者さんの容体観察など管理も重要です。開業の時からのベテランスタッフもいてチームワークは良いですね。日々の実践の中、良かったところを伸ばし、良くないところは反省し、その都度気づいた時に伝えていくことを心がけています。生活習慣病予防の面では開業以来、週に1回、スポーツインストラクターに来ていただき1階の待合室や2階のスペースを使って運動できる機会を設け、また、管理栄養士による食事指導を行う日を設けるなど、スタッフ一丸となりトータルな健康管理を提供できるよう体制を整えています。

予防につながる内科治療で、ケアの大切さを啓発

患者にどんな医療的アドバイスをされていますか?

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猫や犬に動脈硬化がないのは、寿命が15~20年くらいで、動脈硬化を起こす年齢まで生きないから。反面、人の平均寿命は80歳を超えますので、人の体は必ず経年的に劣化していきます。どんなに新しいものでも使い続けているとひびが入ったり割れたりするように、人の動脈や臓器も一緒なのです。患者さんには、どうすれば元気で若く長生きできるか、ケアの有無がどれだけの差を生むかなどを幾度となく伝えていきます。例えば、血糖値やコレステロール値、血圧を下げるなど、医学的に行っている治療こそケアにつながっているのです。そのために、食事や運動の管理を行い、患者さんが適正値をめざせるよう力を尽くします。当クリニックに来てくださっている以上、自分の身は自分でケアすることがいかに重要かを伝えていきたいですね。

今後の目標をお聞かせください。

潰瘍性大腸炎など定期的に点滴を継続していく治療法がありますが、当クリニックには働き盛りの若い患者さんが少なくありません。そういった1回に2~3時間かかる点滴などを、仕事の合間に気軽に通える対応ができるように体制をより充実させたいと考えています。また、がんの患者さんに対する抗がん剤治療にも注力していきたいです。大きい病院だと時間的に限られてくるので、夕方や土曜日の対応を可能にするなど、継続的に治療する必要のあるがん患者さんを全体的に支援できたらと。ただ、抗がん剤は副作用があるので基幹病院と連携して行い、そのための院内体制を整えていく必要があります。今や、がんは2人に1人がなる可能性があるといわれる国民病で、医療業界ではがん患者さんの就労支援が問題になっています。がんだから働けない、職場を辞めなくてはいけない、ではなく治療しながら働ける環境づくりに貢献していくことが今後は大切と考えています。

最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

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注力している専門領域は、がんを中心とした消化器疾患や、炎症性慢性疾患といって、若い人にも増えている慢性的に腸の炎症を伴ってくる病気の治療です。その一つが潰瘍性大腸炎です。当クリニックでは岐阜大学炎症性腸疾患センターなどの連携基幹病院との密接な関係の上で治療提案ができる連携体制ができています。そういった疾患でお困りの方は、気軽に当クリニックの門をたたいてください。患者さん一人ひとりにとって適切な治療とは何かを考えながら、より良い生活を送れることにつながる診療を提供することを常に心がけています。

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