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立松 尚衞 院長、立松 有美子 副院長の独自取材記事

立松整形外科・内科クリニック

(日進市/平針駅)

最終更新日:2023/04/06

立松尚衞院長、立松有美子副院長 立松整形外科・内科クリニック main

国道153号沿いの広々とした場所にある「立松整形外科・内科クリニック」。リニューアル後2年がたち、リハビリテーションの充実したクリニックとして地域に根づいてきた。整形外科は、ばね指や手根管症候群など手外科を専門とする立松尚衞院長が担当し、内科は、消化器内科を専門とする妻の立松有美子副院長が担当。2人が連携して医院全体で患者を支えている。話し上手でユーモアのある尚衞院長と、優しくゆったりとした口調の有美子副院長。両医師の人柄もクリニックの温かい雰囲気を醸し出している。そんな2人にさまざまな話を聞いた。

(取材日2022年12月19日)

整形外科と内科が連携し治療にあたる

2021年にクリニックを引き継がれ、リニューアルされたと伺いました。

立松尚衞院長、立松有美子副院長 立松整形外科・内科クリニック1

【尚衞院長】両親の内科クリニックを継承し、整形外科と内科としてスタートしました。診察室を増やしリハビリテーション室を新しく整えましたが、他はそう変わっていません。待合室の化石のコレクションも父の趣味でそのままです。たまに患者さんから化石について質問されますが、申し訳ないことに私はまったく答えられません(笑)。父は病理専門の医師で、母は消化器内科の医師。患者さんから「お母さんには良くしてもらった」と言われることもあり、うれしいですね。現在は私が整形外科を担い、妻の有美子副院長が内科を担当しています。整形外科と内科、両方の疾患がある方は結構多いのですが、日本整形外科学会整形外科専門医と日本消化器病学会消化器病専門医が連携して治療できるのが当院の強みといえます。引き継いだ当初はここに整形外科があることに気づいてもらえないことも多かったのですが、ここ半年は患者さん同士のつながりで新患も増えました。

患者さんの主訴や院長のご専門について教えてください。

【尚衞院長】整形外科の患者さんは、頸、肩、腰、膝の痛みを訴えられる方が多く、他にはお子さんやスポーツでケガをされた方も来られます。私の専門は、整形外科の中でも手外科といって肘から指先までが対象です。ホームページにそれを記載しているので、最近はばね指や神経が圧迫されてしびれの出る手根管症候群の方も多くなりました。そういう症状が出る方は、日常的に手を使い過ぎている傾向があります。手にある程度負担がかかっても、基本的には回復するのですが、回復力の低下や、回復してもまたそれ以上に使い過ぎてしまうなどで、重症化すると手術が必要です。また、手の症状からリウマチの発見に至ることもありますね。整形外科の治療ではリハビリが必要になるので、当院では理学療法士が頑張ってくれています。

副院長は、義理のお母さまから引き継がれ、内科の診療をなさっているそうですね。

立松尚衞院長、立松有美子副院長 立松整形外科・内科クリニック2

【有美子副院長】はい。先代院長の義母から、私も多くの患者さんを引き継がせていただきました。最近は新しい患者さんも増えていますが、やはり高血圧や脂質異常症、糖尿病など生活習慣病の方が目立ちますね。先代院長の頃から何十年もお付き合いのある高齢の患者さんもいらっしゃっていて、ご自身の娘か孫のように言われることもあるのですが、患者さんに不安なく受診していただけるように努めたいです。胃、大腸の内視鏡検査も行っており、リニューアルにあたって先進の機器を導入しました。患者さんにできるだけ負担の少ない検査を心がけています。

患者からのニーズに応じて、手外科手術もスタート

病院勤務の時と、どのような違いをお感じになりますか?

立松尚衞院長、立松有美子副院長 立松整形外科・内科クリニック3

【尚衞院長】病院勤務では、骨折、神経・腱や血管の切断、腫瘍などといった症例の手術を毎日複数行っていました。クリニックでは、「なぜかわからないけど痛い、しびれる」という患者さんが多く、なぜそうなったのか原因を追究し、症状の改善を図り、再発を防止することがメインになってくると思います。今は良い薬がたくさん出ているのですが単にそれを使えばいいということではなく、根本となる原因を探すことが肝心なのです。実は原因というのは生活の中にあることも多いのです。例えば、パソコンのモニターの高さ、マウスのクリックの仕方や手の置き方など、とても小さなことが、積み重なると痛みにつながることもあります。最近は、スマートフォンの持ち方が原因で痛みを生じる方も多いですね。また、草むしりや畑仕事、普段手をつけないところを掃除して特定の部位を使い過ぎたということが原因であちこちに痛みが生じることもあります。

診療の中で先生が大切にされていることとは?

【尚衞院長】どこが一番痛いのか、しびれる場所はどこか、何に最も困っているのか、しっかりお話を聞くことですね。症状をうまく言えないお子さんでも、探っていくことが私は結構うまいんです(笑)。親御さんとも話をして、「とりあえず検査しましょう」とはならないようにしています。お話ししながら一緒に考えるので、初診では時間がかかることもありますね。そして、症状の原因が生活の中にあれば、手や体の使い方をアドバイスしています。草むしりや畑仕事のことは、農村の病院で勤務した経験が役立っていますね。また慢性疾患の患者さんを長期的に診ることが増えてきたので、その人全部を見る感覚を強く持つようになりました。例えば一つ改善が見込めても別の場所が痛むことがあります。それを防ぐため、これまで蓄積してきたカルテをもとに、季節行事に合わせた行動などで症状が出やすい箇所の状況を確認し、素早く対応するようにしています。

前職では手外科手術を多く経験されたそうですが、貴院でも手術が受けられるのですよね?

立松尚衞院長、立松有美子副院長 立松整形外科・内科クリニック4

【尚衞院長】はい。当初は手術の設備がなかったのですが、開業して半年目からは手術にも対応しています。実はこの体制を整えたのは、内科通院中の患者さんから手外科手術の相談を受けたことがきっかけなんです。手外科専門で執刀を重ねてきた自分としては、やはり手術を行いたいと思い、設備を導入しました。当院ではできない手術は、当院の休診日に非常勤で勤務している前職場・名古屋市⽴⼤学医学部附属東部医療センターに、患者さんに来ていただいて執刀しています。

患者の生活に寄り添い、健康寿命延伸への貢献をめざす

副院長が大切にされていることは何ですか?

立松尚衞院長、立松有美子副院長 立松整形外科・内科クリニック5

【有美子副院長】患者さん目線でお話をすること、患者さんの生活に寄り添うことです。私は小さい頃から祖父母やたくさんのいとこがいる環境で育ちました。医学部に入る前から、お年寄りが話しやすい「町医者」になりたいと考えていたんです。それで迷いなく内科を専門にしました。当院での診察では患者さんのほうから世間話が出ることもよくありますね。そういった何げない日常の話の中から患者さんの生活習慣を知り、そこから体調不良や生活習慣病の原因を見つけて、治療につなげられるように心がけています。

院内でのコミュニケーションを重視して、カンファレンスを毎日なさっていると聞きました。

【尚衞院長】患者さんの痛みやしびれの原因を探るのに、診察ではいろいろな会話をします。しかし、診察の時間は限られているので、理学療法士がリハビリの現場で患者さんと話をして得た情報も大切になってきます。そうしたリハビリ現場での情報をカルテに残してくれると助かるのです。ただ、それだけではだめだと思い、理学療法士と私は毎日カンファレンスを行うようになりました。情報の共有は、ほかにもメリットがあると考えています。例えば1人の理学療法士が担当した患者さんの症例の話を、ほかの3人とも共有できるわけですね。すると4倍の症例を勉強できるようになり、患者さんへの違う角度からの評価や、改善につなげられるはずです。

今後の展望についてお聞かせください。

立松尚衞院長、立松有美子副院長 立松整形外科・内科クリニック6

【有美子副院長】最近は内視鏡検査をしたことがない患者さんも来られるようになりました。何か気になることがあればご相談ください。病気の早期発見につなげられればと思います。また生活習慣病は長い付き合いとなります。継続通院して、患者さんの生活の中に当院や私も一緒にい続けたいと思います。
【尚衞院長】両親が18年間続けてきたクリニックを引き継ぐことができ、感謝しています。また、整形外科と内科という複数の分野でスタッフの業務は大変だと思うのですが、とてもスムーズに診療できているんです。みんなの頑張りがあってこそなので、非常にありがたく助かっています。現在健康寿命が注目されていますが、豊かな人生のためには、骨や筋肉の健康を維持することがとても重要です。整形外科と内科とで連携できる強みを生かし、スタッフ一丸で皆さんの健康寿命を伸ばすことに貢献していきたいと思います。

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