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川村 麻規子 院長の独自取材記事

こどもクリニックmom

(佐倉市/京成臼井駅)

最終更新日:2019/08/28

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京成電鉄本線京成臼井駅南口からすぐのところにある「こどもクリニックmom」。電車でも車でも気軽に来やすい好立地だ。診療にあたるのは、院長の川村麻規子先生。明るい笑顔と気さくな人柄が魅力的な小児科医だ。2人の息子を持つ母親でもある。開院以来、自身の子育て経験を生かした小児診療を行っており、母親の不安を解消する子育て相談も行う。気軽に相談できる頼れる存在として、川村院長を慕う地域のママは多い。印旛市群の学校保健会長や教育委員会のいじめ対策委員も務めており、地域の子どもの健康づくりにも貢献している。「お母さんが安心できるクリニックでありたい」と話す川村院長に、診療方針や診療時に気を付けていること、プライベートのことなどたっぷりと聞いた。
(取材日2016年7月6日)

ママも大切。子育て経験を生かした小児診療

こどもクリニックmomには、どのような患者さんがいらっしゃいますか?

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当院は開業して15年になりますので、長く通ってくださっている患者さんも多いですね。開業当初に子どもとして来ていた方が、今ではお母さんとなって赤ちゃんを抱いて来るということもあります。赤ちゃんの時から通っていて今は高校生・大学生になった子には、「将来結婚するときにどんなふうに育ってきたのかをまとめた記録をあげるからね」と話しているんです。地域のファミリークリニックとして、新生児から成長したお子さんまで年齢に応じた診療を行っています。また、私の専門は小児の循環器ですので、先天性心疾患や複雑な心奇形などを持つ子どもの診療も対応可能です。根本的な治療はできませんが、病気の特性を踏まえながら風邪や予防接種を診ることはできます。

開院のきっかけを教えてください。

私は東海大学医学部を卒業し、山梨医科大学で5年勤務した後、結婚・出産を機に慶応大学の関連病院で外来診療のみ行っていました。その時期は家事や子育てにほぼ専念していて、公園デビューしたり幼稚園の役員をやったりしていたんですが、そのときにお母さんたちの悩みが「本当は小さいことなのに……」と感じることが多くありました。私に何かできることはないかと考えたときに、お母さんが安心できるクリニックを作りたい、少しでも子育てを楽しんでもらえるようなクリニックを作りたいと思ったんです。下の息子が小学校に上がるのを機に開業しました。クリニック名のmom(マム)には、「お子さんのことはもちろん大事だけど、お母さんも大切に考えています」という意味と、私自身も子育て真っ最中だったので「自分も同じ母親なんですよ」という意味を込めたんです。

診療方針を教えてください。

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月並みですけど、「しっかり時間をかけてお話をすること」です。症状の原因や治療内容についてお伝えするのはもちろんですが、今後どのように経過していくのか、どうなったらもう一度来てほしいのかという今後の目安もしっかりお伝えします。また、医師であってもどんな疾患なのかその時点でははっきりわからないケースがあります。ただ、様子を見て良いのかどうかは判断できますので、現時点ではわからないということも含め、現状をきちんとお伝えします。また、お母さんとの話からお子さんの病気の背景が見えてくることもあるんです。その意味でも、しっかりとお母さんのお話を聞くことを心掛けています。お母さんは、お子さんのことが心配で不安を抱えて来院されていますから、その不安を少しでも取り除けるように、時間をかけられるときにはできるだけお話をするようにしていますね。

ママの頼れる存在に。地域医療にも貢献

お母さんの育児相談も行っていると聞きました。

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当院は育児相談にも力を入れており、診察や健診の際に「不安なことはありませんか?」と必ずお声かけしています。私は壁を作らず誰とでも話せる性格なので、お母さんのほうも病気や育児のことだけでなく、家庭環境のことなど色々相談してくれます。お母さんの中にはいくつも質問を考えてくる方もいるし、私がしゃべりすぎてしまうこともあるし(笑)。こんな私の雰囲気が好きな方は、皆さん足しげく通ってくださいますね。子どもを抱っこして不安な表情で来られたお母さんが、診療が終わった後に子どもに向かって「良かったね」って言うことがあるんです。それが、私が一番幸せを感じられる瞬間かな。その「良かったね」は、「重病でなくて良かった」と「(お母さん自身が)安心できて良かった」。あとは、ほんの少し「私と話して良かった」と思ってもらえたらうれしいです。「良かったね」と言ってお帰りになられるお母さんが一人でも多くなるといいですね。

診療を行う上で心がけていることは何ですか?

診療は子どもを主体に考えており、子どもの話をしっかり聞くことにしています。一人で座れる子には一人で座ってもらって、「今日はどうしたの?」と。小さい子でもきちんと返答してくれます。また、診察時には子どもの第一印象を大事にしており、言動や顔色、表情などから、元気なのか元気じゃないのか、何か疾患がありそうなのかを見極めます。当院では、診察室に入る前には必ずマスクを外してもらっていて、入ってきた瞬間のお顔の表情をよく観察しているんです。小児科医師にとって、「なんとなくおかしい」という感覚はなにより大切なこと。咳や熱など細かな症状はあるけれど、それ以外にも「何かおかしいな」という感覚があれば、それを大事にします。

川村院長が地域で取り組んでいることはありますか?

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現在、印旛市群の学校保健会長を務めており、医師の立場から子どもの感染症や健康増進、給食アレルギーなどに関してアドバイスを行っています。今夏からは教育委員会のいじめ対策委員も務める予定です。また、印旛市群医師会が運営する小児初期急病診療所に当番医として勤務することがあるのですが、そこで地域の救急隊員や看護師、薬剤師を対象に症例検討会を開催したり、納涼会・新年会を開催して親睦を深めたりしています。このような地域の活動によって、地域の医療ネットワークの連携を深めることができています。以前は、当院の休診日に具合が悪くなりそうな患者さんがいるととても心配でしたが、今は小児初期急病診療所や地域の小児科クリニックの存在や、顔見知りの医療従事者の存在があるので、休診日でも安心できるようになりました。

ママと子どもとしっかり向き合っていきたい

休日の過ごし方、リフレッシュ方法をお聞かせください。

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週の半分は都内にいるので、休日は夫とよく散歩をしています。都内の中でも神楽坂は好きな街です。都会でありながら下町っぽさもあって、普通のスーパーもあれば、おいしい料理屋さんもあるし。洗練されすぎていないので、リラックスして過ごすことができます。リフレッシュできるのは、全然違う職種の方と食事をすること。カラーデザイナーや料亭の女将さん、会社上役とか。忙しいからと、昔は人と知り合う機会があっても、そこからつながることはなかったんですが、今は一度会って楽しかったと思う方とは次の機会を作っていくことを心がけています。違う世界の方とお話をすると、良い刺激になりますね。

地域のお母さんに伝えたいことはありますか?

難しいこともあると思いますが、できるだけ子育てを楽しんでほしいですね。今の時代は情報が氾濫しすぎていて、インフルエンザにしても脳症のことなど悪くなることばかりに目がいきがちです。ああしたらダメ、これをしたらダメと真面目に考えすぎてしまっているお母さんがたくさんいます。子どもは意外に強いもの。目の前の子どもを見て元気だったら大丈夫です。子どものためにもお母さんが無理をしすぎないこと、明るく楽しくいられることが大切です。手をかけすぎずのんびりと子育てをしてもらいたいですね。同じ子育てをした経験を生かし、私もできる限りサポートしますので気軽に相談に来て下さい。

最後に、今後の展望をお願いします。

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初心を忘れずに、お母さんと子どもとしっかり向き合ってやっていけたらいいなと思っています。また、クリニックとは直接関係ありませんが、学校や保育園、教育委員会と関わる機会があるので、地域の子どもたちの健康づくりを上手くサポートしていきたいですね。子どもは家にいる間だけでなく、学校や保育園にいる時間も健康に留意していく必要があり、家庭だけでは子どもの健康は守りきれないと思っています。今までも学校の先生たちに流行りやすい感染症とその予防策などについて話す機会を設けてきましたが、今後も学校や保育園と継続的に関わっていきたいですね。

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