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菅 誠 院長の独自取材記事

すが内科クリニック

(藤沢市/湘南台駅)

最終更新日:2019/10/10

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「すが内科クリニック」は優しさを大切にする。小田急電鉄・相模鉄道・横浜市営地下鉄の湘南台駅より徒歩3分。「すが内科クリニック」は内視鏡検査を専門とし、ピロリ菌除菌の啓もう活動も行っている菅誠先生が院長を務める。藤沢市へ胃がんリスク検診の必要性を数年前より呼びかけ、実施への足がかりを作るなど、院外でも地域住民の健康づくりのために数々の活動を行っている。「これからはより専門的な知識を高めて患者に還元したい」と話す先生のもとには、その腕の確かさを聞きつけ遠くより足を運ぶ患者も多い。「開業医のおもしろさは、同じ立場に立った人間として患者とより近い関係になること」笑顔でそう話す穏やかな語り口の菅先生。専門分野の内視鏡検査やピロリ菌の怖さについて、詳しくお話しを伺ってきた。
(取材日2014年9月11日)

休みの日でも地域住民のために働く父の姿が、医師としての自分の基本

12年前に湘南台に開業されたそうですが、地域の印象はいかがでしょうか。

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若い方が多いと思いました。開業するとご年配の患者さんが多いかと思っていたのですが、内視鏡検査を専門にしていることもあり、若い方も多く来院していただいています。内視鏡だけでいうと半数は60歳前の方です。若い方が多いので、ご自分でいろいろ調べてこられる熱心な方が多いですね。内視鏡検査の他にピロリ菌の検査も専門にしておりますので、インターネットで調べて遠くから来ていただいている方もおられます。ピロリ菌の検査を希望される方は、ご自分で調べられて、ある程度知識をお持ちの方がほとんどです。

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

父が開業医をしておりましたので、その影響が大きいですね。自宅で開業していましたから、毎日父が患者さんの診療をする姿を見て育ちました。内科医で、昔ですから休みの日でも近所の人が来て「調子が悪いから薬がほしい」と言われて薬を処方することもありました。そんな父を見て、とても素晴らしい仕事だと思っていました。その頃の父の姿が今の医師としての自分につながっているように思います。

大学に進んで勉強されたり、医師になられてからはいかがでしたか。

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医師だから特別なわけではなく、どんな職業を選んでも勉強するのは同じですから。そうは言っても当時はそれなりに大変だったかもしれませんが(笑)今考えるとそんなに大変で苦労したという思いはありません。私たちの世代はまだ結構のんびりしていましたからね。今の人たちは大変だと思いますが。医師になってから感じたことは病院の勤務医と開業医の違いの大きさです。特に開業医は、患者さんとまったく同じ立場に立った人間として接していくというのが非常におもしろいなと思っています。

苦痛や怖さなく受けられると評判の内視鏡検査を提供

内視鏡検査をご専門に選ばれた理由を教えてください。

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私が医師になって29年になりますが、当時、内視鏡は消化器内科の検査の中心ではありましたが、今ほど誰でも簡単にできる検査ではありませんでした。研修医として様々なところへ行き、いろいろな病院で臨床を重ねるうち、これからは外科よりも内科のこういった内視鏡などの分野が伸びるだろうと考えました。その分野に携わりたいと思い、消化器内科で内視鏡を専門にしようと決めました。

こちらのクリニックで行われている胃の内視鏡検査について具体的に教えていただけますか。

上部内視鏡検査といって、一般的には胃カメラと呼ばれているものです。口もしくは鼻から電子スコープを入れて、喉、食道、胃、十二指腸を直接見る検査です。以前は口から入れる場合がほとんどでしたが、今は5ミリほどのスコープを鼻から入れる方法もあります。それぞれの特徴やメリットなどを説明したうえで、経口か経鼻にするかは患者さんご自身に選んでいただけます。今は経鼻が楽にできるというのが世間にも広まってきていますし、実際に安定剤を使わなくても大丈夫なほど楽にできますから、患者さんがお悩みの時は経鼻をすすめることが多いですね。経口だとどうしても嘔吐反射がありますので安定剤を使用するのですが、そうすると検査終了後1時間ほど休んでいただく必要があります。当クリニックではリカバリー室という部屋を用意しており、そちらで安定剤の効果が切れるまでは休んでいただきますので、検査が終わってもすぐには帰宅できません。経鼻は安定剤が必要ありませんのですぐ帰宅可能です。緊張してしまって恐怖心がある方は、経鼻でなおかつ安定剤を使用する場合もあります。患者さんのご希望に沿って行っています。

では大腸の内視鏡検査についても教えてください。

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こちらは下部内視鏡検査といいまして、肛門からスコープを入れて直腸から結腸、盲腸を見る検査になります。ポリープやがんの有無を調べることができます。肛門から10ミリほどのスコープを入れますが、こちらも安定剤を使用しますので、検査自体にはほぼ苦痛はありません。実際に検査を受けた患者さんに聞いても、「思ったより平気だった」という方がほとんどです。ただし腸の検査の場合は、腸の中をきれいにする必要がありますので、検査当日の午前中に洗浄液を飲んでいただきます。これが1リットルから2リットル飲まなくてはいけませんので、皆さんこちらの方が大変だとおっしゃいますね。

それぞれが専門知識を高め、地域全体が総合病院のような役割を果たせる社会へ

先生はピロリ菌もご専門にされているそうですが、ピロリ菌とはどういったものなのでしょうか。

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胃の中にのみ生息している細菌です。ほとんどが赤ちゃんの頃に体に入って胃の粘膜に感染します。そうすると徐々に胃が炎症を起こしてやがて慢性胃炎になります。将来的には胃潰瘍や胃がんの原因にもなるという細菌で日本人の65歳以上の方は、約8割がピロリ菌に感染していると言われています。それはこの年代の方々が子どもの頃、日本の衛生環境が悪かったことに原因があります。日本人に慢性胃炎が多く、胃がんも多いのは体質と言われていた時代もありましたが、そうではなくこのピロリ菌に多く感染していたからなのです。今は衛生環境も良くなりましたので、30歳の方であればピロリ菌に感染しているのは1〜2割ほどです。年齢が若いうちにピロリ菌の治療をしておけば将来胃がんになるリスクをかなり減らせると言われていますので、積極的に調べて除菌していくことが大切です。ピロリ菌の感染していない胃には胃がんはほぼできません。ピロリ菌陽性者を積極的に除菌することにより、いずれは胃がんを撲滅することが可能なのです。ピロリ菌に感染しているかどうかは、尿素呼気テストという風船を膨らませて調べることができます。他にも採血や尿検査でも調べることは可能ですが、初めに内視鏡検査をしないと保険適用外になり自費となります。治療は細菌感染ですので抗生物質の内服が効果的です。

今後の展望を教えてください。

開業当時は、父がそうであったように一般内科医として何でも診る医師になりたいと考えていました。もちろん今でもその気持ちはありますが、やっとこれだけ内視鏡検査が一般的になり、ピロリ菌の検査治療も知られるようになりましたので、当面はこれらを専門にやっていきたいと考えています。今年の8月から藤沢市で「胃がんリスク検診」という取組みが始まったのですが、これはピロリ菌を調べて内視鏡検査を受けてもらい、がんの早期発見に努めましょうというもので、私たちが数年前から市に働きかけてきたものがようやく実現されたものなのです。ピロリ菌が陽性の方は除菌後も定期的に検査をしていただき、より早い段階でがんを見つけて治療へとつなげていこうという取組みです。このような取組みが広がってきている今、自分にできることは内視鏡検査でありピロリ菌の検査治療であると思いますので、専門性を高めてそれを患者さんに還元していきたいと思っています。藤沢市でもそれぞれの専門医がどこにいるか把握していて、それぞれ紹介したりされたりという形が完成しつつあります。そうすると地域全体が大きな総合病院のように機能しますよね。そうなっていくことが理想です。

ドクターズファイルの読者へのメッセージをお願いします。

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若い方はまず1度、ピロリ菌の検査を受けていただきたいと思います。陽性だった場合は除菌治療することで胃がんのリスクを大幅に減らすことができます。またお腹はさまざまな症状が出やすい場所です。小さなことでも大きな病気が隠れていることがありますので、困ったことがあればぜひ専門の医師に診てもらってください。今までは抵抗のあった内視鏡検査も、今は本当に簡単に受けられますから、ためらわずに相談してみてください。

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