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心身のつらさを理解するのが第一歩
精神科・心療内科の診療の流れ

とわたり内科・心療内科

(名古屋市中村区/国際センター駅)

最終更新日:2023/06/06

とわたり内科・心療内科 心身のつらさを理解するのが第一歩 精神科・心療内科の診療の流れ とわたり内科・心療内科 心身のつらさを理解するのが第一歩 精神科・心療内科の診療の流れ
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何かとストレスの多い現代の社会において、心も体もつらい状態を抱え続ける人は少なくない。気分の落ち込みや不安感、対人コミュニケーションでの困り事など、ストレスやそれに起因する症状に悩まされ、休職・休学してしまうことも。時間が解決してくれない、つらく八方塞がりの状態に陥った際に、頼ってみたいのが精神科や心療内科だ。一般的に、受診ハードルが高いと言われやすい診療科だが、早期に受診し治療を始めることで、早期改善も期待し得るという。今回は日本内科学会総合内科専門医、日本精神神経学会精神科専門医の資格を持ち、長年にわたって精神科・心療内科の診療に携わる「とわたり内科・心療内科」の唐渡雅行理事長に、精神科・心療内科の基本的な診療の流れと、活用のアドバイスを聞いた。

(取材日2023年5月1日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q精神科・心療内科を受診する患者さんに多い悩みとは何でしょう?
A

憂うつ感や不安感などを抱え、うつ病、双極性障害、不安障害などではないかと思って受診される方が多いです。他者と上手くコミュニケーションが取れないことからADHD(注意欠陥・多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム障害)など発達障害を疑って受診する方も少なくありません。他にも、胃腸の不調や頭痛、不眠、動悸や吐き気といった身体症状の相談も多いです。心療内科は心因性による身体症状を診るのが専門で、診療では精神的・心理的・社会的なストレスを踏まえて診断します。患者さんにとって、内科と精神科の中間のような位置づけと言えるでしょう。

Q精神科・心療内科の受診に適したタイミングを教えてください。
A

「つらい」と感じていたら、程度にこだわらず受診していただきたいですね。ご本人の自覚としては「ちょっとつらい」くらいであっても、つらいのには変わりないですし、診察の結果症状としては重かったとわかるケースも珍しくありませんから。それと、つらい状態がどのくらい続いているのか注目するのも大事です。人間誰しも、毎日の生活の中で落ち込んだり悲しくなったりすることはあります。でも多くは一時的なものであり、時間が過ぎるとともに軽くなっていくのがほとんどです。つらい状態が1週間や2週間も続くようであれば要注意といえますから、状態を改善するためにも専門家に相談を。気軽にご利用ください。

Q貴院では受診ハードルを下げるためにどんな工夫をしていますか?
A

内科も標榜しているので、身体症状をきっかけに受診できることが、患者さんにとって抵抗感を軽くすることにつながっていると思います。当院では心身一体の診療を実践しており、内科疾患も患者さんが希望すれば継続して診療に応じています。患者さんにとって、内科・心療内科・精神科を併せて受診できるような体制といえるでしょう。また、精神症状の改善のためには継続した治療が鍵となります。患者さんに「また来たい」と思っていただけるよう、心地良い空間づくりにこだわり、明るく温かみのある応対を心がけています。国際センター駅からすぐ、名古屋駅からも徒歩圏内という立地も、受診しやすさにつながっていると思います。

検診・治療START!ステップで紹介します

1事前にウェブ問診に答える
とわたり内科・心療内科 事前にウェブ問診に答える

事前予約を済ませたら、スマートフォンやパソコンなどを使って入力フォームにアクセスして記入する。受診のきっかけとなる症状や既往歴、相談したいことなどを記入し、アンケート形式の項目の回答を入力する。予約なしでの受診、あるいは事前回答を忘れていた場合は診療を待つ時間に待合室で入力を済ませておく。入力内容は回答後、電子カルテに登録される。

2医師による診察を受ける
とわたり内科・心療内科 医師による診察を受ける

医師は、電子カルテに登録された問診内容を踏まえて、20〜30分程度かけてより詳しいヒアリングを行う。患者は、どのような症状がどのくらいの期間続いているのか、患者自身が想定している原因などとともに、精神科の受診歴や休学・休職経験の有無など、過去の事柄も医師に伝える。

3診断結果と治療の流れを聞く
とわたり内科・心療内科 診断結果と治療の流れを聞く

初診を終え、医師は患者に診断結果を伝える。併せて、治療方法についても提案。薬物療法で使用する薬の種類や、カウンセリングや認知行動療法など非薬物療法について、必要に応じて資料を用いて解説する。患者が提案された治療計画に合意したら治療がスタートする。

4薬物療法やカウンセリングを継続し改善をめざす
とわたり内科・心療内科 薬物療法やカウンセリングを継続し改善をめざす

薬物療法をベースに、症状の状態や患者の希望を踏まえてカウンセリングなどの方法も組み合わせた治療を受ける。1週間に1度診察を受け、医師が薬の効果や副作用の有無などをチェック。必要に応じで処方内容などが調整される。2〜3回ほど1週間おきの診察を受け、治療が軌道に乗ってきたら頻度が下がり、2週間に1度の受診に。カウンセリングは、診察日に併せて行われる。

5社会復帰に向けてリワークプログラムを受ける
とわたり内科・心療内科 社会復帰に向けてリワークプログラムを受ける

継続した治療により状態が安定し、規則正しい生活習慣が維持できるようになった上で、医師が社会復帰の準備に入れると判断したら、リワークプログラムに進む。持久力・集中力の回復といった復職準備性を高め認知のゆがみに気づき修正するためのスキルを身につけることにより、社会復帰をめざす。リワークプログラムを組み合わせることで、うつの再発率低下を図っている。

ドクターからのメッセージ

唐渡 雅行理事長

つらい思いをされている患者さんが笑顔を取り戻し、一歩を踏み出せるように力を尽くしたい。スタッフ一同、そんな思いで診療にあたっています。薬物療法のみに頼るのではなく、リワークプログラムやカウンセリング、認知行動療法、集団精神療法、マインドフルネスなど複数の手法を組み合わせることで、より効果的で再発予防につながるような治療をめざしております。カウンセリングに関しては、患者さんが希望すれば自費でも対応しています。患者さんが「こうありたい」とめざすゴールに向けて、誠心誠意サポートさせていただきます。少しでもおつらいことがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。

唐渡 雅行理事長 とわたり内科・心療内科
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