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学校や仕事に行きたくない
心が疲れたときに頼れる医療とは

とわたり内科・心療内科

(名古屋市中村区/国際センター駅)

最終更新日:2020/10/23

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  • 保険診療

近年メディアでも取り上げられるうつ病、パニック障害、発達障害などは、誰もが罹患しうる身近な病気や障害で、早期の受診と治療が回復への鍵となる。眠れない、食欲がない、意欲が湧かない、起きられない、体が痛い、気分が落ち込むなど、日常生活に支障が出るような症状に悩まされたときには、心療内科に相談するのも一つの手だ。今回は、敷居が高いと感じられやすい心療内科への受診について、その早期受診・治療の重要性と検査や治療の実態、さらに社会復帰に向けての取り組みなどを、「とわたり内科・心療内科」の唐渡雅行院長に聞いた。また現在心身が安定していても、長い人生の中でストレスにさらされない人はいないだろう。強いストレスを受けたときでも心を守れるように、予防の観点でもアドバイスをもらった。(取材日2020年10月5日)

さまざまな症状を見過ごさず受診し、医師との信頼関係を築きながら、早期の適切な医療的介入で回復をめざす

Qどんな症状があれば心療内科を受診すべきでしょうか?
A
1

▲患者の気持ちが和らぐよう、温かい笑顔で話しかける唐渡院長

誰でも不安になったり、落ち込んだりすることはあるでしょう。眠れない、食欲が湧かない、意欲が持てない日もあると思います。しかし、それが長く続くようであれば問題です。2〜3週間たっても不眠症や気分の落ち込みなどが解消されない場合には、ぜひ受診してください。また、症状の原因となっているストレス要因がわかっている場合も受診してほしいですね。意外と見落とされがちなのが「痛み」です。頭痛、腹痛、腰痛、背部痛などで、整形外科や内科で精査しても原因がわからない体の痛みは、実は心因性のものである場合があります。別の診療科に行っても解決しなかった体の異常や不調があれば、心療内科を訪ねてみるのも良いと思います。

Q精神的な症状がある場合、どんな病気が考えられますか。
A
2

▲日常生活と隣り合わせに潜む心の不調に寄り添う

多くの精神疾患の症状は、似通っていたり、重なり合っています。憂鬱、意欲が湧かない、自分を役立たずだと思う、死んでしまいたい気持ちがあれば、気分障害であるうつ病や躁うつ病の可能性があります。特定の場所や乗り物、状況に対する不安、漠然とした不安、何かに対する強迫的な固執があれば、不安障害であるパニック障害、社会不安障害、強迫性障害かもしれません。不安障害は「起こるかもしれないこと」に対しても予期不安を抱き、動悸や呼吸困難、発汗が起こる場合があります。また不注意が多かったり、人とコミュニケーションが取れないと感じている場合はADHDや自閉症スペクトラム障害(ASD)などの発達障害も考慮します。

Q心の不調はなくてもミスや不注意が多いなどの相談もできますか?
A
3

▲コミュニケーションの悩みも相談してほしいと呼びかけている

症状が生活に支障を来すレベルだったり、子どもの頃から症状が続いているようであれば、自閉症スペクトラム障害(ASD)や、注意欠如・多動性障害(ADHD)といった発達障害の診察を受けたほうがいいでしょう。診断は問診として病歴や現症を伺い、さらに補助的な知能検査や心理検査を行って、総合的に判断していきます。そもそも発達や能力には個人によって偏りがあるので、発達障害はグレーゾーンとして幅広く存在します。まさにスペクトラム(連続体)という言葉どおりです。だからこそ、自分の特性を知ってそれと折り合いをつけたり、周囲に知ってもらうことで、社会適応を進めていくことが重要です。受診は、その最初の一歩です。

Q検査や治療はどのように進むのでしょうか?
A
4

▲患者に無理のない範囲でじっくり話すことを大切にしている

当院では、初診は多めに時間を取っています。話しづらかったり、逆に思いがあふれて涙する方もいらっしゃいますが、無理のない範囲でお話をお聞きします。同時に血液検査や心電図の検査も行い、内科的なチェックも並行して行います。心と体は独立したものではないので総合的に診ることが重要ですし、不整脈があると向精神薬の副作用のリスクもあるのであらかじめ確認しています。その後は患者さんとの信頼を築きながら、適切な薬を処方します。向精神薬に拒否感がある方には漢方薬から導入することもよく行います。一方で服薬以外に認知行動療法などの心理カウンセリングも行い、復職を希望される方にはリワークプログラムも実施しています。

Q治療だけではなく、患者側でも取り組むべきことはありますか?
A
5

▲運動することの大切さについて説明している

心を守るために、予防としてお勧めしているのが運動です。運動をすると、ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどの脳内物質が分泌され、脳の活性化につながります。生活の中に有酸素運動を取り入れて、少し意識的に体を動かしてほしいですね。もちろん睡眠・食事・入浴などの生活習慣を整えることも重要です。食事だけで栄養バランスが取れない場合には、補助的にサプリメントを使用することもお勧めします。また、家族や友人、さまざまな仲間など、心のうちを明かせる人がいることも大切ですね。こうした社会資源をつくって、大切にすることが、精神疾患の予防につながると考えています。

ドクターからのメッセージ

唐渡 雅行院長

当院では非薬物療法の一環として、うつ病やパニック障害などの不安障害で休職中の方が復職をめざしたリワークプログラム、ADHDなどの発達障害の方を対象とした集団認知行動療法も実施しています。これは患者さん同士のグループセラピーなどを取り入れつつ、自分と向き合い、考え方の癖の修正やストレスへの対処法を身につけていくものです。気づきを得るだけでなく、同じ悩みを乗り越える仲間ができて非常に有意義だ、といった感想を頂いています。また、新型コロナウイルスの流行に応じて感染症予防対策の徹底、オンライン診療も行い、利用しやすい環境づくりに努めていますので、気になる症状があれば早めに気楽に受診してくださいね。

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