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加藤 哲弘 院長の独自取材記事

医療法人 平針かとう整形外科

(日進市/平針駅)

最終更新日:2019/08/28

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平針駅から徒歩5分、川沿いに瓦屋根レンガ張りの「平針かとう整形外科」がある。院内は緑を基調としたし、清潔感と温かみを感じる雰囲気。待合室は広々としており、20人以上が座れるソファが置かれている。院長の加藤哲弘先生は自身もスポーツが好きで、さらに怪我を経験したことから患者の気持ちに寄り添う医療を提供したいという気持ちを強く持っている。自分がした後悔を患者には味わってほしくないという思いが、丁寧な診療へと結びついているのだろう。そんな温かい医療を提供している加藤先生に、診療に対する思いなどさまざまな話を聞いた。
(取材日2016年9月15日)

趣味を通じて、スポーツ医療への意識が高まった

先生が整形外科を選んだ理由をお聞かせください。

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親が医師をしておりましたので、自然な流れで医師を志しました。親が外科でしたので最初は私も外科に入局したのですが、自分がスポーツが好きなこともあり、スポーツに強く関係する整形外科に興味を持ったのです。実際に整形外科を学んでみるととても興味深く、スポーツをする上で今まで知らなかったこともたくさんあり、自分に向いていると感じました。整形外科を選んで本当によかったと感じています。

ドーピングコントロールドクターも経験されているのですね。

1998年の長野オリンピックでドーピングコントロールドクターとして、モーグル選手のドーピング検査を担当しました。きっかけは自分の怪我だったんです。趣味でスキーをしていた時に骨折してしまったのですが、その治療を担当してくれた医師に、「スキーができる医師を探している」と言われたことがきっかけでした。一度は無理だとお断りしたのですが、よく考えたらこんなチャンスはもうないと思い直し、引き受けることにしました。当初はドーピングコントロールドクターの予定ではありませんでしたが、事情によりこちらを担当することになりました。オリンピックに関わったことでスポーツ医療に対する意欲がより高まりましたね。いい経験をさせていただいたと思っています。

開業にあたり、院内などこだわったことは何ですか。

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瓦やレンガを使い、親しみやすく暖かみのある家のような雰囲気にしたかったので経験のある設計士さんに相談して作ってもらいました。色は清潔感のある緑を基調にしています。私はテニスも好きなので、この緑はウィンブルドンテニスのロゴマークの緑色と同じで私の大好きな色なんです。クリニックの骨に顔をつけたロゴマークは自分で作りました。整形外科のイメージで、デザインというほどのものではありませんが自分で描いたんです。また整形外科ではリハビリが重要な位置付けになりますので、リハビリ室は通常より広めに作ってあります。

開業したことで、めざすべき治療のゴールが変わった

実際に開業してみて、勤務医時代と変わったことはありますか。

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一番大きく変わったのは、開業医には手術がないので基本的には手術のない治療方法を考えなくてはいけないということです。リハビリ室を広くしたのも、リハビリを中心に力を入れていかなくてはいけないという考えからです。大きい病院では手術をして治すというのがメインの考え方でした。リハビリで様子を見て、よくならなかったらいつ手術をするか、そのタイミングをどこで図るかというイメージが強かったんです。今はいかに手術をしなくてもいい状況をつくるか、どうやっていい状態を維持していけるようにするかを考えるようになった。めざすべきゴールは確実に変わりましたね。ゴールはなくなったのかもしれません。

院長という立場になったことで変わったことはありますか。

全ての責任が自分にかかりますので、発言や行動、患者さんに対する受け答えや態度もすべてクリニックの評判につながります。そういう意味では、より責任感を強く持って、自分の立場をしっかり意識するよう心がけるようになりました。またこれは勤務医時代から心がけていることでもありますが、患者さんに納得して安心して治療を受けていただくために、より丁寧に、治療の選択肢も説明し、できる限り納得していただいた上で治療を進めていきたいと考えるようになりました。どうしても診療時間が長くなってしまい、待ち時間も長くなってしまいますが、患者さんが後悔するような結果になってほしくないので今後も丁寧な診療は続けていきたいと思っています。

それはご自身の怪我の経験から学ばれたことでしょうか。

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そうですね。私は一度手術をしたあとに、状態が悪化し再度手術をしています。先ほども話しましたが、勤務医時代は手術で治すことが当たり前という考えもありましたので、リハビリなどにはあまり力を入れていませんでした。今になってそのことは後悔しています。今の考え方で治療を進めていれば、少なくとも2回目の手術はしなくても済んだのではないかという思いは今でもあります。患者さんにはそういった後悔を絶対にしてほしくないですね。もちろん手術でしか治せないこともありますが、それまでにできることをすべてやっているのか、他にできることはないのか、決して後悔しない結果を出したいと考えています。そのために伝えられること、考えられることはすべて伝えて理解していただけるよう心がけています。

将来後悔しないために、早めのケアを心がけて

スタッフの皆さんについてお聞かせください。

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今、当クリニックには7名のスタッフがいます。私が特に指示することはなく、自主的に考え、しっかりと責任を持って仕事をしてくれているので信頼して任せています。スタッフはみんな勉強熱心で、患者さんそれぞれに見合った的確な判断をしてくれています。スタッフ同士で勉強会も行い、みんなで知識を共有して頑張っていけるようにという考えでやってくれています。とてもありがたく思っています。

患者さんのモチベーションアップのために意識していることはありますか。

当クリニックの患者さんは皆さん、治療に対して意欲的な方が多いと思います。治療前には説明をしっかりしているので、私が特に何かするでもなく皆さん納得して頑張ってくれています。リハビリでどんな効果があるか、これを続けることでどうなるかを丁寧に説明しているので、頑張ろうという気持ちになっていただけているのであればうれしいですね。コツコツと続けていくことで、確かによくなるという実感を持ってもらえればいいなと思います。患者さんが診察に来て、「この前より楽になりました」、「これからもリハビリ頑張っていきます」と言われることが一番うれしいです。

最後にドクターズファイルの読者へメッセージをお願いします。

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残念ですが老化は誰にでもやってきます。それにしたがって身体のあちこちに痛みや違和感などの症状が現れますが、症状が現れたとき、いかに早い時期にケアの方法を考えていけるかというのが重要だと思います。治せるものと治せないものがあるので、治せないものは一生付き合っていかなくはいけません。ほおっておくと痛みが強くなったり、もっと悪い状態になってしまうので、そうならないためにどうしていくかを的確に考えるのが大事だと思います。自分の体を少しでも早いうちにケアして大切にしていただきたいと思います。若いうちは特に「これくらいは大丈夫」と無理をしがちですが、将来後悔しないためにも気になる症状がある方は、まずは一度相談してみてほしいと思います。

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