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病気から身を守り、早期発見をめざす
予防接種と健康診断の重要性

矢嶋小児科小児循環器クリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2019/02/12

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  • 保険診療
  • 自由診療

産まれて間もない新生児が、健やかに成長し、人生を歩んでいく上で大切なことはさまざまあるが、その中でも特に重要となるのが、未然に病気を防ぐこと、そして小さな異変をいち早く見つけてアプローチしていくことだ。乳幼児健康診査や予防接種は行政の補助もあり、医療を通して子どもたちの成長を長年見守ってきた「矢嶋小児科小児循環器クリニック」の矢嶋茂裕院長は、「地方自治体の助成を活用しながら、健診や予防接種を受けてもらいたいです」と語る。予防接種に関しては、一般的なものに加え、海外渡航に際して必要といわれる予防接種にも対応。幅広く対応する背景とともに、予防接種や乳幼児健診の重要性についての考え方をたっぷりと語ってもらった。 (取材日2019年1月10日)

乳幼児健診や予防接種の大切さを知り、乳幼児や子ども、大人が健康であるために必要なことは何かを考える

Q乳幼児健康診査ではどのようなことをチェックするのでしょうか?
A
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▲日本超音波医学会超音波専門医が行う超音波検査

健診の目的は、赤ちゃんの発育状況の確認と先天性疾患の発見です。股関節脱臼などの外見に表れる所見の観察に加えて、心臓と腎臓の超音波検査を行います。生後1ヵ月に赤ちゃんが生まれた産婦人科で健診を受け、それ以降は小児科を受診するケースが一般的ですね。しかし先天性疾患の中には、1ヵ月より前に発症するものも多く、先天性心疾患など、見た目にはわからないものや、身体所見が明らかになるまでに時間のかかるものもあります。ですので、小児科の医師としては、生後数日のうちに血液を採取して行う、先天性代謝異常等検査(ガスリー検査)とともに、妊婦健診と同様に、新生児にも超音波検査を行うことが望ましいと感じています。

Q健診の重要性についてどのようなお考えを持っていますか?
A
22

▲両親へのフォローも大切にしている

先天性疾患がある場合、治療に適した時期を過ぎてしまうと本来得られるはずの能力を獲得できない、といったことにもなることも。例えば聴力は6ヵ月、視力は3歳頃までに治療を開始すべきとも言われています。腎臓や心臓などの内部疾患は、症状が出る頃には進行しているケースもあり得ますから、そういったものをいち早く見つけるためにも、乳幼児健診は不可欠であり、超音波検査などによって見た目にわからないものも見つけなければいけないと考えています。何より、本人が症状を訴えることができませんからね。一方で乳幼児の超音波検査などは、やはり専門性が問われるもの。私たち小児科の医師が受け皿にならないといけないとも感じています。

Qワクチンは決められた期間に接種できないといけないのですか?
A
33

▲資料なども使いながら、わかりやすいように患者に説明

ある程度大きくなってからワクチンの接種漏れがわかり「まだ受けられますか?」と相談されるケースもあります。健康面のみで申し上げれば、接種漏れに気づいた段階で対応すれば大丈夫ですよ。ただ、定められた時期に接種ができないと、公的扶助の対象から外れてしまうこともあるため、決められた期間を守ることは大切です。たとえ誤って決められた回数より多く接種を受けたとしても健康被害はないとされていますから、むしろ接種漏れがあるかが不明瞭であれば、打ったほうが良いといえますね。一番怖いのは、ワクチンの接種漏れに気づかないことです。感染のリスクが高まってしまいますからね。当然、任意も定期も、どちらも受けるべきです。

Q近年は成人後の予防接種の必要性についても指摘されています。
A
44

▲感染症にかかったことがある人も、予防接種の必要はある

予防接種の普及のおかげで、日本では感染症が縁遠いものとなりましたが、海外から感染症が入ってくるなど、流行のリスクがなくなったわけではありません。幼少期にきちんと予防接種を受けていた、感染症にかかったことがあるから大丈夫、という場合でも、実は注意が必要です。抗体数値が下がることや、風疹だと診断されたが、実際には抗体検査をしていないため、本当に風疹だったかはわからない、といったことも珍しくないのです。風疹やはしかはもちろんのこと、妊娠後期の女性は3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)を、破傷風や日本脳炎は性別にかかわらず10年に1回のワクチン接種が望ましいです。

Q海外渡航に際するワクチン接種にも対応されているそうですね。
A
55

▲トラベルワクチンについて説明する矢嶋院長

10年以上前に、海外赴任されるご家族から相談を受けたのがきっかけです。当時は海外渡航ワクチンを接種できる医療機関は非常に限られることもわかったから、受け皿になりたいと考えました。実際、現在も週1くらいで相談があり、やはりニーズのあるものなんだなと感じています。ただ、「渡航だからワクチンを接種したい」という考え方は、あまり正しいとはいえないものと言いたいです。海外渡航ワクチンといわれるものの中で、日本にいれば接種しなくても良いといえるのは、狂犬病と黄熱、腸チフスと、ほんのわずか。渡航に関わらず、日本での生活においても必要なものが多く、可能であれば接種しておくことが望ましいと、私は考えています。

ドクターからのメッセージ

矢嶋 茂裕院長

医療において何よりも大事となるのは、病気の予防です。その一手として、予防接種はたいへん有用性があるものです。風疹やはしかの流行もあり、抗体検査を受けることにも注目が集まっていますが、先に挙げたとおり、回数が多い分には問題はないといわれています。個人的には心配があればまずは接種をし、その後に抗体検査をするほうが良いでしょう。そして私たち開業医の役割は、病気をいち早く見つけ、適切な治療へつなげることです。本当にここぞというときに、“治す”ための治療が必要な患者さんを適切な専門の医療機関へ送り出すこともまた、大切なこと。病気のゲートキーパーとして、予防と早期発見に力を尽くしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

●海外渡航ワクチン各種 狂犬病/1万3000円~、 髄膜炎菌/1万2000円~ ●予防接種 A型肝炎/1万2000円~、B型肝炎/10歳未満4000円、10歳以上5000円

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