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病気の予防、隠れた疾患の早期発見
小児の予防接種と健康診断

矢嶋小児科小児循環器クリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2024/04/08

矢嶋小児科小児循環器クリニック 病気の予防、隠れた疾患の早期発見 小児の予防接種と健康診断 矢嶋小児科小児循環器クリニック 病気の予防、隠れた疾患の早期発見 小児の予防接種と健康診断
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生まれてから小学校入学までに何度も受ける乳幼児健康診査。地方自治体からも案内が届くのできちんと受けている人も多いだろうが、個別に医療機関で受けなければいけない場合は、どこで受けたらいいのかも迷うところ。健診や予防接種は毎年のようにあり、先々長い付き合いになることを考えて、信頼できる小児科を見つけておくと安心だろう。「矢嶋小児科小児循環器クリニック」の矢嶋茂裕院長は、開業して20年以上になる経験豊かなドクター。小児の心疾患が専門で、岐阜県内の基幹病院での臨床経験も豊富だ。「外見的には出ていないけれど、隠れた病気がないかどうかをしっかりと診ることに重点を置いています」と、先天性疾患の早期発見に努めている。クリニックでの乳幼児健診と予防接種について詳しい話を聞いた。

(取材日2023年2月27日)

乳幼児健診や予防接種の大切さを知り、小さな変化や隠れた病気を見つけてもらえる医療機関で健診を受けよう

Q乳幼児健康診査ではどのようなことをするのでしょうか?
A
矢嶋小児科小児循環器クリニック 資料なども使いながら、わかりやすいように患者に説明

▲資料なども使いながら、わかりやすいように患者に説明

月齢によって診るべき観点が変わってきます。まず低月齢であれば、生まれつきの病気を持っていないかや、内臓疾患や神経系の発達を診ます。外見には出ていなくても、隠れた疾患がないかどうかをきちんと診る必要があります。月齢が上がってくると生まれつきの病気の可能性は減ってきますから、身体的な成長が正常であるかどうかを診ます。さらに、社会性が必要となる就学前には、ただ話すことができるかだけではなく、対人的な話ができるかどうか、つまりコミュニケーションに問題がないかどうかも大切になってきます。会話が年齢相応であるかどうかや、場にふさわしいか、人の気持ちを理解できるかどうかということを診査します。

Q健診では先天性疾患が見つかることもあるのですね。
A
矢嶋小児科小児循環器クリニック 両親へのフォローも大切にしている

▲両親へのフォローも大切にしている

先天性疾患がある場合、治療に適した時期を過ぎてしまうと本来得られるはずの能力を獲得できなくなることもあり得ます。例えば、聴力は6ヵ月、視力は3歳頃までに治療を開始すべきともいわれています。また、腎臓や心臓などの内部疾患は、症状が出る頃にはすでに進行していることもあります。生まれつき腎臓に障害のあるお子さんであれば、発熱して初めて腎臓疾患が見つかった時点では、感染による腎臓結石が残ってしまうこともあります。そうならないよう、超音波検査なども利用して、見た目ではわからない小さな異変を見つけることは重要です。お子さんは、自分で症状を訴えることができませんからね。

Q乳幼児の超音波検査はどのクリニックでも行っているのですか?
A
矢嶋小児科小児循環器クリニック 日本超音波医学会超音波専門医が行う超音波検査

▲日本超音波医学会超音波専門医が行う超音波検査

集団健診ではもちろん行っていませんし、岐阜市内のクリニックでも行っているところは限られています。私は、治療に適した時期を逃さないために健診の際に超音波検査をするのはとても意味のあることだと考えています。産婦人科では、技術の差はあれど超音波検査はどのクリニックでも行っているのに、小児科ではまだまだ行っているところが少ないのが現状。機器は普及しているのですから、小児科でも超音波検査ができるレベルまで標準を上げていかなければいけないと思っています。私は、病院勤務の頃から医師が検査をすることを重視し、自らのスキルを上げるよう努めていましたから、開業医となってからも検査体制を整えることができました。

Qワクチンは決められた期間に接種できないといけないのですか?
A
矢嶋小児科小児循環器クリニック 接種漏れに気づかないことが危険だという

▲接種漏れに気づかないことが危険だという

ある程度大きくなってからワクチンの接種漏れがわかり「まだ受けられますか?」と相談されるケースもあります。健康面のみで申し上げれば、接種漏れに気づいた段階で対応すれば大丈夫です。ただ、定められた時期に接種ができないと、公的扶助の対象から外れてしまうこともあるため、決められた期間を守ることは大切。たとえ誤って決められた回数より多く接種を受けたとしても健康被害はないとされていますから、むしろ接種漏れがあるかが不明瞭であれば、打ったほうが良いといえますね。一番怖いのは、ワクチンの接種漏れに気づかないことです。感染のリスクが高まってしまいますから、任意も定期も、どちらも受けるべきです。

Qこちらでは海外渡航の際のワクチンにも対応しているそうですね。
A
矢嶋小児科小児循環器クリニック 相談のみオンラインで先に済ませることも可能

▲相談のみオンラインで先に済ませることも可能

海外渡航ワクチンといわれるものの中で、日本にいれば接種しなくても良いといえるのは、狂犬病、黄熱、腸チフスとほんのわずか。渡航にかかわらず、日本での生活においても必要なものが多く、可能であれば接種しておくことが望ましいと思います。海外留学も増えているので、当院では、小児と成人の海外渡航に関する医療相談やワクチン接種計画とワクチン接種に対応しています。特に留学の場合、入学する学校や州によってもワクチンの種類や書類に指定がありますから、オンラインで相談だけを先に済ませることも可能です。忙しい方には、効率良く予防接種を受けていただけるようにしています。

ドクターからのメッセージ

矢嶋 茂裕院長

保護者も気がつかない、普通の診察では見落としてしまうような小さな変化を見逃さないことを重視しています。これまで任意だった生後1ヵ月健診も、2024年からは公費負担で受けられるようになりました。乳幼児健診は年齢や月齢によって集団と個別に分かれていますので、不安な場合はかかりつけのクリニックにご相談ください。かかりつけ医を見つけてお子さんの成長をしっかりと確認してほしいですね。これからの時代は、病気で小児科を利用するというよりも、病気の早期発見や予防に重点を置いてクリニック選びをしてください。

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