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久保 裕司 院長の独自取材記事

久保歯科医院

(大阪市此花区/千鳥橋駅)

最終更新日:2024/08/08

久保裕司院長 久保歯科医院 main

千鳥橋駅から徒歩約1分にある「久保歯科医院」は、開業以来、長年地域の人々の歯の健康を守り続けてきた。2009年に先代の父から継承した久保裕司(くぼ・ひろし)院長は口腔外科出身で、一般歯科をはじめ親知らずの抜歯や口腔内のできものなど、口腔外科領域にも幅広く対応している。「歯科治療は奥が深く、いくら考えても足りないくらい。だからこそ、治療を終えた患者さんの笑顔がうれしいんです」と語り、職人気質ながら、明るくアットホームな雰囲気での診療を大切にする久保院長。待合室の水槽を泳ぐ熱帯魚たちも「患者さんの緊張をほぐしたい」というクリニックの思いを体現しているように見えた。

(取材日2024年5月14日)

地域の歯を守り続けるかかりつけ医。口腔外科にも強み

クリニックの概要について教えてください。

久保裕司院長 久保歯科医院1

当院は、1977年に前院長である私の父が開業しました。この地で開業することにした理由は、父が小学生くらいの頃にこの辺りに住んでいたからだそうです。私が当院を継いだのは2009年です。現在の患者層は高齢者が比較的多く、長く通ってくださっている方が中心ですね。マンパワーの問題で件数は限られるのですが、通院してくださっていたご高齢の患者さんや地域のケアマネジャーさんからご依頼をいただいた場合に、訪問歯科診療も行っています。また私は口腔外科の診療をたくさん経験してきていますから、難しい症例の親知らずでも対応するとホームページなどでお伝えしています。それを見て来院される方、若い患者さんも増えてきたと感じています。

口腔外科ご出身ならではの強みを教えてください。

当院を継承するまで、大学病院在籍中に公立甲賀病院、大阪赤十字病院、大阪回生病院の口腔外科に勤務し、さまざまな症例に対応してきました。親知らずの抜歯などの外科的な処置、唾液腺が何らかの理由で詰まるなどして下唇にできる粘液のう胞、口腔内のできものなども診療領域ですから、そうした症例への対応は得意です。ただし当院ではできものを切除した後、顕微鏡などを使用した鑑別診断ができませんので、診察をした上でご心配な方には大きな病院をご紹介します。勤務医時代には口腔がんの手術も手がけていたのですが、担当した患者さんがあいさつしに当院に足を運んでくださった時はうれしかったですね。

親知らずの抜歯は必ず必要なものでしょうか。

久保裕司院長 久保歯科医院2

親知らずは必ずしも抜かなければならないというものではありません。ただし、すでに虫歯や炎症といった症状がある、放っておくことでそのリスクが高い、一部顔を出した親知らずが歯茎や頬の内側を傷つけるといった場合は、抜歯を検討します。また、麻酔や服薬に制限のかかる妊娠・出産・授乳の予定がある方など、その方のライフステージを見越して予防的な抜歯をお勧めすることもあります。年齢に関しても、加齢とともに歯茎に柔軟性がなくなって抜歯しづらく、処置後の傷も治りにくくなるので、できるだけ若いうちに抜歯するのがいいでしょう。当院では、痛みや不安感など患者さんの負担を少なくできるよう、麻酔を打つ箇所や笑気ガス麻酔を使用する工夫をしています。

取れない・腫れない・噛める。結果の出る治療をめざす

患者さんに接する際大切にしていることは何ですか?

久保裕司院長 久保歯科医院3

“丁寧な説明”と“結果の出る治療”を心がけています。例えば“結果の出る治療”を具体的に挙げるとすると、「詰め物を入れたら取れない」「根っこの治療をしたら腫れない」「入れ歯を入れたらきちんと噛める」ということ。せっかく治療したのに、治療箇所がすぐに悪くなってしまっては何のために治療したのかわかりません。1年より2年、2年より3年と、治療したところをそのまま維持できるよう考えながらやっています。子どもの患者さんの場合は、上から物を言うのではなく同じ目線に合わせ、実際に歯を削る道具やバキュームをお子さんの手に当てて「痛くないでしょう?」「掃除機みたいにお口の水を吸うね」と声かけをしながら治療を進めていきます。

患者さんのためにしている工夫はありますか?

普通の水道水ではなく、人間の体液と浸透圧が近い生理食塩水を診療に用いています。目を洗う時など、水道水で洗うとしみますが、生理食塩水を使うとしみないといわれますよね。それは体液と水道水では浸透圧が違うことが原因で、口腔内の洗浄でもそれと同じことがいえるんです。そのため、親知らずの抜歯をするときも含め、洗浄には生理食塩水を使い、患者さんの痛みや不快感を軽減できるようにしています。施設的な面では、院内にスロープを配置し、車いすの患者さんや歩行補助器具使用の患者さんに配慮しています。また最近は、空気中のウイルスの除去に役立つ空気清浄機を待合室にも導入し、待ち時間も不安なくお過ごしいただけるようにしていますね。あとは歯を削るドリルなどの治療器具を患者さんごとに1回1回きちんと滅菌しています。先日も新しい滅菌器を入れたばかりで、衛生面の安全管理にさらに力を入れていくつもりです。

歯科技工士が在籍していると伺いました。

久保裕司院長 久保歯科医院4

歯科技工士がクリニックにいるメリットは、その場で義歯や仮歯の製作に対応できることです。歯科技工士がいなければ、歯を削って、型を採って、翌日技工所に送って、できあがったら持ってきてもらう、とどうしても時間がかかってしまいます。ところが在籍していれば、すぐに型を渡して製作に取りかかってもらい、できあがったらすぐに使えるので時間短縮になります。治療中にどうしても私だけでは難しいなと思うときは、歯科技工士に立ち会ってもらって、歯を作る専門家としての立場からアドバイスをもらうこともあります。これは在籍してもらっているからこそできる取り組みですね。

スタッフの皆さんも温かな雰囲気ですね。

当院ではアットホームな診療を心がけていて、それがスタッフにも浸透していると思います。以前は在籍10年以上のベテランスタッフ多かったのですが、新しいスタッフが入ってくれたことで新しい視点が加わり、さらに明るい雰囲気になったなと感じています。私が口うるさく言わなくても、自ら動いてくれる頼もしいスタッフばかり。感謝しています。

治療で伝える、「患者のためになる」歯科医院

定期メンテナンスの重要性について伺います。

久保裕司院長 久保歯科医院5

歯周病予防のためには定期的に歯のクリーニングを受けていただきたいです。歯石がたまりやすい人はどうしても頻度が多くなってしまいますが、当院では患者さんの口腔の状態に応じて約3~6ヵ月に1度のクリーニングをお勧めすることが多いのでぜひ定期的に通ってください。また、当院はエアフローも導入しています。ジェット水流で微粒子を吹きつけ、歯の表面をほぼ傷つけることなく汚れを取ることができます。多くの人は、歯が痛くなるまで歯科医院には来たがりませんが、定期的に歯科医院に通っている人は、通っていない人に比べて年間の医療費が安いという統計結果もあるんですよ。年1回のクリーニングでも口腔内の環境が大きく違ってきます。

今後力を入れていきたいことはありますか?

患者さんの要望が増えたこともあり、インプラント治療により積極的に取り組みたいと考えています。骨造成など難症例に関しては信頼できる先生を紹介し、協力して診療にあたりますのでご安心ください。また、マウスピース型装置を用いた矯正の相談も矯正専門の先生をお招きして対応しています。歯に関することは些細なことでも気軽に相談いただけたらうれしいです。もちろん痛みや苦痛が少ない治療にも努めていきますし、治療やメンテナンスなどの情報発信は今後もしっかりやっていくつもりです。これからめざすのはクリニックの発展ではなく、日々の診療で患者さんのためになる治療をすることです。

読者へメッセージをお願いします。

久保裕司院長 久保歯科医院6

歯の健康を保つために、かかりつけ歯科医師を見つけてほしいと思いますが、合うか合わないかは来院しないとわかりません。ですからまずはクリニックに足を運ぶことから始めていただければと思います。例えば1回ですべての治療を終わらせるクリニックも、時間をかけて治療するクリニックもあります。どちらのクリニックがいいかは患者さんの好みの問題ですが、もしその場しのぎの治療であるならそれでは意味がありませんし、5年後、10年後にしっぺ返しがきてしまいます。私はいかに治療を長持ちさせるかということに重点を置いた診療が大切だと考え、取り組んでいます。また私自身は口腔外科領域に関して多くの症例に対応してきましたし、大きな病院よりも気軽に来られる環境だと思います。まずは気軽に受診してみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、ワイヤー矯正/70万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/80万円~、ハイブリッドセラミックインレー/1万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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