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林 邦彦 院長の独自取材記事

はやし歯科医院

(守口市/西三荘駅)

最終更新日:2023/05/01

林邦彦院長 はやし歯科医院 main

地域に50年以上根差すクリニックでありながら、遠方から受診する患者にもきめ細かく対応する「はやし歯科医院」。歯内療法を専門に自費診療経験を積んだ林邦彦院長が、近隣住民の健康を守ってきた初代院長の父と協力しながら日々診療にあたっている。昔から変わらず続く縁も、ワンランク上の治療のための先進設備・技術も魅力的だ。診療時は一人の患者とじっくり向き合うのが林院長のスタイル。できる限り歯を残すことを念頭に置き、患者の要望を丁寧にヒアリングした後、十分な説明と本人の同意を経て治療を開始するという。強い信念とこだわりを持って診療する院長に、マイクロスコープを活用している同院の治療の強みや特徴、さらに歯科医療やスタッフに対する思いを聞いた。

(取材日2023年2月10日)

患者との長い付き合いも、要望に沿える自費診療も重視

開業して50年以上とのことですが、その歴史や院長継承の経緯を教えてください。

林邦彦院長 はやし歯科医院1

はい。当院は私の父が1972年に開業したクリニックで、2010年の建て替えとともに私も副院長として診療を始めました。その後、2017年に院長を継承し現在に至ります。別の地で新たに開業する道も考えましたが、駅前などの人が多い立地では短時間で多くの患者さんを診察する必要があります。地元の地盤を引き継いだほうが一人ひとりの患者さんに時間を設けられるので、質の高い丁寧な歯科医療を実践できるという思いに至りました。父の時代は、近隣住民の方が安心して受診できる地域のかかりつけとして、保険診療を中心にたくさんの患者さんを診てきました。一方、私は勤務医時代に自費診療に数多く携わってきましたので、継承後は保険も変わらず実施しながら、経験を生かしてより幅広い治療をご提供しています。

先生のやりたい治療について具体的に伺います。

自費診療を基本とし、患者さん一人ひとりに時間をかけて丁寧に診たいという思いがあります。そのため当院を建て替えた時は、より質の高い治療を実現できるよう、当時はさほど普及していなかった歯科用マイクロスコープ・CTを早めに導入しました。現在は保険・自費を問わずさまざまな治療にマイクロスコープを活用しており、特に根管治療や、セラミックのかぶせ物といった審美歯科は当院の強みの一つです。もちろん保険診療の場合でも、制約がある中でいかに質を落とさず治療できるかを重視していますね。保険だからすぐ虫歯が再発する、かぶせ物が取れてしまうなどのトラブルはあってはいけません。絶対に妥協できない工程はしっかり対応し、その他の部分は支障を来さない範囲で簡略化しています。

患者さんはどのような方がいらっしゃいますか?

林邦彦院長 はやし歯科医院2

父の患者さんは、昔から長くお付き合いしている方がほとんどです。父と一緒に年を重ねたご高齢の方ばかりですので、父の診療室は待合室からの距離が短い手前側に配置しています。ちなみに診療室だけでなく、動線やトイレも車いすでゆったりと動けるだけのスペースをご用意しています。私の患者さんは勤務医の時から通ってくださる方に加え、市外や県外など遠方からいらっしゃる方も多いです。歯科治療に対するニーズが高く、私の専門が歯の内部の治療であることを知ってか、歯を残したいというご要望もよく寄せられますね。だからこそ、まずは患者さんが求めるものをじっくり伺い、その方が当院の治療にご満足いただけるかも考えながら、治療の可否や適している治療法をご説明しています。患者さんが事前に歯科情報を調べてきたものの、その情報が間違っていたら、適切な知識をお伝えした上で治療を再検討いただくこともあります。

根管治療やセラミック治療にマイクロスコープを活用

同院のマイクロスコープを用いた根管治療の特徴を教えてください。

林邦彦院長 はやし歯科医院3

マイクロスコープは扱いが難しく慣れが必要な部分があるのですが、私は勤務医時代を含め20年以上機械を操作してきました。そのため、30分間の保険診療であっても、なるべく素早く効率の良い処置を行うことに努めています。ここからは自費診療になるのですが、一度神経を除去した後に再び細菌が入り込んで膿ができてしまった場合には、高周波を利用して根管内をきれいにするための治療も実施しています。治療が難しい場合は、歯の根の先を切る歯根端切除術という外科処置にも対応可能です。さらに、治療中の感染を防ぐためにラバーダム防湿を行ったり、根管内に薬を詰める際、殺菌力が期待できるMTAを使用したりと、各工程にさまざまな工夫を凝らしています。

セラミックを使った審美歯科についてもお聞きします。

詰め物やかぶせ物の治療において、歯とセラミックとの境目をきれいに仕上げるには精度が要求されます。それにはやはりマイクロスコープや高倍率の拡大鏡が欠かせません。セラミックを入れるために歯を削る際も、セラミックが噛む力に耐えられるようミリ単位で厚みを計算する必要があります。そこで私がこだわっているのが、セラミックを入れる前の仮歯づくり。仮歯を入れて厚みを測るほか、歯茎とのなじみや噛み合わせを確認するなど細部まで時間をかけて調整しています。さらに削り方も、その歯の形に合わせて考えますね。この工程が個人的に好きだからこそこだわっているところもありますが、仮歯とセラミックの形が一緒になるように調整を重ね、なじみが良く割れにくい詰め物・かぶせ物をめざしています。

歯科技工士さんもセラミック治療に関わっているそうですね。

林邦彦院長 はやし歯科医院4

当院と提携している歯科技工士とは、私が自費診療メインの歯科医院に勤めていた頃からの付き合いがあるんです。かつて一緒に仕事をしていた関係で、今もセラミックの色合いなどを見る際に来ていただいています。そして患者さんと歯科技工士、私の3者で歯の形や色を相談し、患者さんのご要望もその場できちんとヒアリングしているのが特徴です。症例によっては写真だけでも十分なクオリティーのものを仕上げてくれる歯科技工士ですが、上の前歯のような審美的な要求が強い箇所や、完成形の具体的なイメージがある場合は実際に見てもらいながら治療を進めていますね。

歯科医院としても職場としても進化

スタッフさんとの関係も大事にされていますね。

林邦彦院長 はやし歯科医院5

当院には勤続年数の長いスタッフが多く、中には父の代から40年ほど勤務している歯科衛生士もいます。それはきっと、父の優しく穏やかな人柄に惹かれてずっとついてきてくれたのだと思うんです。私はもともと職人気質でしたが、父にならって朗らかに仕事をしようと考えるようになり、よく笑うことを心がけています。クリニックの雰囲気がやわらかいほうが、スタッフもモチベーションを高く持ってのびのびと働けるでしょうからね。また、歯科助手にもクリニックの建て替え当時から働き続けてくれているメンバーがおり、当院のことは何でもわかっています。助手ながら治療についての理解も深く、現在は当院の右腕として若い子の指導にも携わっています。

教育や指導はどのように行っているのですか?

歯科衛生士に関しては、学びにつながりそうな症例に出会ったときに一緒に検討しています。エックス線写真や口腔内写真を見ながら症状について話したり、「原因は何だと思う?」と問いかけながらともに答えを探したりと、目線を合わせて指導していますね。また、私自身が経験豊富な衛生士から指導を受けていた経験があり、衛生士にアドバイスをすることもありますね。歯科助手に対しては、私自身の心がけでもある「自分がされて嫌なことはしない」ようにと伝えています。現在は診療は父と、教育はベテランを筆頭にみんなで協力しながら行っている恵まれた環境です。最近は歯科衛生士の中にもマイクロスコープを扱える人が出てきていますし、当院としても高みをめざしたい、いろいろなことを学びたいと考え、やる気に溢れている方は大歓迎です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

林邦彦院長 はやし歯科医院6

当院は完全予約制で、一人ひとりに十分な時間を割いて診療しています。そしてありがたいことに、当院の患者さんは「たとえ待ってもここで診てほしい」と思ってくださる方ばかりです。もちろん急患は受けつけておりますが、このような診療体制のため、とにかくすぐに診てもらえるところをお探しの方には対応が難しいことをご承知おきください。診療の方向性としては、引き続き治療の質にこだわり、根管治療やセラミック治療、歯周外科治療などに注力したいと考えています。さまざまなケースに対してインプラント治療も可能ですので、抜歯を避けたい方やより良い治療をお求めの方は、ぜひ当院へお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療/15万円~、歯根端切除術/15万円~、セラミック治療/13万円、インプラント治療/45万円~

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