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竹下 寛 院長の独自取材記事

ひろ矯正歯科クリニック

(横浜市港北区/新横浜駅)

最終更新日:2022/08/05

竹下寛院長 ひろ矯正歯科クリニック main

JR横浜線の新横浜駅から徒歩5分、ブルーライン新横浜駅の8番出口を出てすぐの場所にある「ひろ矯正歯科クリニック」。院長の竹下寛先生は、小児から成人、高齢者まで、幅広い年代の矯正歯科を手がけてきた矯正の専門家だ。米国の歯科医師ロナルド・ロス氏が考案した矯正法を学んだ竹下院長は、歯並びと噛み合わせだけでなく、顎関節や顔貌、歯周組織まで考慮した矯正に力を入れ、審美性と機能性を兼ね備えた矯正を提供している。目立たない矯正を希望する患者には、歯の裏側に装置をつける裏側矯正や、透明なマウスピース型の装置を用いた矯正で対応。自身も矯正治療の経験者であり「患者さまの笑顔がより輝くようにしていきたい」と話す竹下院長に話を聞いた。

(取材日2021年7月2日)

これまでの経験を生かして精密に行っていく歯列矯正

まずは、クリニック開業の経緯をお聞かせください。

竹下寛院長 ひろ矯正歯科クリニック1

歯科医院を営んでいた父の影響で歯科医師をめざし、昭和大学歯学部卒業後は鶴見大学歯学部歯科矯正教室に入局しました。私の父は虫歯や歯周病など一般歯科を中心に診療していましたが、当時から「予防やメンテナンスの意識が広まるとともに、虫歯にかかる人は少なくなるだろう」と感じていたんですね。その反面、歯並びに関しては遺伝的な要素もありますから、悩みを抱える方はむしろ増えるのではないかと考え、そのお役に立てればという思いから矯正歯科を専門に選びました。鶴見大学には9年在籍し、臨床・研究・学生への指導の3つを並行して行いました。とても貴重な経験をさせていただきましたが、次第に臨床に専念したいという気持ちが強くなり、1993年に当院を開業しました。

新横浜で開業されたのはなぜですか?

鶴見大学に長く勤務していたこともあり、なじみのある横浜市内で開業したいと思っていました。新横浜を選んだのは、新幹線をはじめ複数の路線が交わっていて、遠方から通院される方にも便利な場所だと考えたからです。開業当初は同じ新横浜エリアにある別のビルで診療していたのですが、さらなる医療サービスの充実を図るため、2009年秋に現在の場所に移転しました。大通り沿いの角地に立つビルの3階にあり、2面から光が入る明るい雰囲気が気に入っています。また、近くには横浜労災病院があり、口腔外科の先生と連携して外科的矯正治療を進めることができるのでとても助かっています。内装には心落ち着く青を取り入れ、ユニットの間隔を広めに取ってガラスのパーティションで半個室にするなど、治療中も快適に過ごしていただける雰囲気をめざしました。

どのような患者さんが多いですか?

竹下寛院長 ひろ矯正歯科クリニック2

20~40代の女性を中心に、お子さんからご高齢の方まで、幅広く来院していただいています。一般的に矯正は小児の患者さまが多いのですが、当院は新横浜という場所柄、成人の方がやや多いですね。つい最近は80歳の女性の患者さまがおみえになりました。ご自分の歯が残っていて健康であれば、高齢の方でも基本的に矯正は可能です。当院では初診のカウンセリングを無料で実施していますので、まずはご相談ください。

歯並びだけではなく顎関節と噛み合わせを重視

こちらのクリニックの矯正の特徴をお聞かせください。

竹下寛院長 ひろ矯正歯科クリニック3

カウンセリングや、エックス線検査・歯科用CT・咬合器・MRIによる精密検査に基づいて治療方針をご説明した上で、患者さまのご希望に沿った治療を選択しています。当院では歯並びだけでなく、顎関節と噛み合わせも重視しており、歯科用CTや咬合器を使って三次元的に顎関節を検査し、顎関節の位置を安定させてから矯正治療を開始していきます。一見、歯の噛む位置は合っているようでも、顎の位置を正しい位置に誘導して噛んでみると実は噛み合わせがずれていることも。そのままの状態で矯正治療を行うと、噛む位置が安定せずに次第に歯がすり減ったり、顎関節の変形やずれが生じたりして、せっかくきれいに整えた歯並びが元に戻ってしまうこともあります。そこでずれが大きい人や関節に問題がある場合は、最初にスプリントと呼ばれるマウスピース型の装置で顎の位置を安定させるようにしてから歯列矯正に入っていきます。

顎関節と噛み合わせを重視する矯正のメリット・デメリットについて教えてください。

顎の位置を安定させるためにスプリントを装着する期間が半年から1年、平均すると10ヵ月ほどかかりますから、その分治療期間が長くなることがデメリットだと思います。一方、メリットは治療後の状態を長く維持させていける可能性が高められることでしょう。矯正では、歯並びを整えた後の「後戻り」という現象があり、後戻りを防ぐために一定期間リテーナーという装置を使用します。それでも多少は後戻りしてしまうことがあるのですが、顎の位置を安定させてから治療を始めることで、後戻りを少なくさせるだけでなく、歯ぎしりや顎関節症の症状にもアプローチしていけると考えています。一生の健康のため、スピードではなく仕上がりを重視した治療法となっています。

目立ちににくい矯正にも力を入れていると聞きました。

竹下寛院長 ひろ矯正歯科クリニック4

歯並びが気になるものの矯正装置に抵抗があるという方のために、透明のマウスピース型装置を使った矯正や、歯の裏側に装置をつける裏側矯正など、目立ちにくい矯正にも力を入れています。特にマウスピース型装置による矯正は、装置が透明なので目立たず、食事やブラッシングの時は装置を取り外せるため衛生的ですが、食事とブラッシングの時間を除いて1日20〜22時間の装着が必要です。ブラケットをつけるのが難しいほど噛み合わせが深くなっている方も使用できるなどメリットもありますが、歯並びの状態によってはマウスピース型装置の矯正が行えない場合もありますので、まずはカウンセリングをお受けいただくことをお勧めします。このほか一般的な矯正治療でも、透明のブラケットや白いワイヤーを使用した目立ちにくい装置を採用していますので、こちらもご相談ください。

マウスピース型装置を用いた方法も積極的に選択

マウスピース型装置を希望する患者は多いのでしょうか?

竹下寛院長 ひろ矯正歯科クリニック5

希望される患者さまが多く当院での症例数が増え私自身が診療経験を積めたことで、こちらの方法が適していると考えられる方には積極的にお勧めしています。しかしマウスピース型装置だけでは済まないケースもあるため、その場合は、途中までマウスピース型装置で矯正を行い、その後ブラケットを使った従来の方法に切り替えることで最後まできちんと矯正を行っていきます。2つの方法を組み合わせることで費用はかかってしまいますが、ブラケットをつけている時間は短く全体の矯正期間も早くなります。当院ではデジタルスキャナーを導入し、口腔内をスキャンすることで模型を作製していますので、印象剤を使って歯型を採られるのが苦手な人も気持ちを楽にしていただけると思います。

お忙しい毎日ですが、どのようにリフレッシュされていますか?

子どもの頃からサッカーや野球などスポーツは何でも好きだったのですが、20歳の時に水上スキーを始めて以来、長年の趣味になりました。開業前は、水上スキーのために毎週のように山中湖へ通っていましたね。今は忙しくて頻繁にはできなくなりましたが、毎年夏に仲間と長野県の野尻湖へ水上スキーに行くのが恒例になっています。普段は、高校時代の友人と食事をしてリフレッシュしていますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

竹下寛院長 ひろ矯正歯科クリニック6

ブラケットをつけるのは行う歯科医師のセンスが問われるところですが、新しい方法の1つに、模型を使ってブラケットの装着位置を精密に決めていく方法があります。そういった方法を導入することで診療時間の短縮にもつなげていき、多くの患者さまを受け入れることのできる体制を整えていきたいです。矯正は患者さまご自身の歯を最大限に生かした治療であり、患者さまの一生の健康を左右するとも言えるものでしょう。ですから私たちは、治療完了までのスピードではなく、将来に続く仕上がりを重視し、審美的にも機能的にもご満足いただけるように、なるべく専門的なこともお教えして希望に合った方法で提供していきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

永久歯の歯列矯正施術料/68万円~、裏側矯正/100万円~、マウスピース型装置を使った矯正/60万円~、顎関節治療用マウスピース:75万円~、精密検査/3万円、診断料/2万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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