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松村 宣行 先生の独自取材記事

松村歯科医院

(神戸市中央区/元町駅)

最終更新日:2023/12/26

松村宣行先生 松村歯科医院 main

南京街の地に開業して50年以上という「松村歯科医院」。中心となって診療を手がける松村宣行(まつむら・のぶゆき)先生は、父の背中を見て歯科医師をめざし、若手時代から同院で研鑽を積んできた。厳しさと優しさを兼ね備えた穏やかな人柄に、幅広い年代の患者が信頼を寄せる。虫歯や歯周病を引き起こす生活習慣から改善し、トラブルの再発をくい止めてほしいとの思いから、患者の生活背景を含めた丁寧なヒアリングに力を注ぐ松村先生。患者に自身の口腔内の現状を理解し、納得して治療に取り組んでもらえるよう、コミュニケーションを重視した診療を実践する。「理想は、患者さんに予防歯科の重要性を認識してもらい、歯を削ることなく、自身の歯の健康を維持できるようサポートしていくこと」と語る松村先生に、診療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2023年12月21日)

患者から多くを学び、診療スタンスを確立

長年、地域を支えてきた医院なのですね。

松村宣行先生 松村歯科医院1

当院のルーツは祖父が開業した歯科医院で、その後、南京街のこの場所に移り50年以上になります。私は愛知学院大学歯学部を卒業後、愛知県内の歯科医院に勤務していましたが、父の病をきっかけに神戸に戻ってきました。当時はまだ勉強中の身。経験の浅さから納得のいく治療ができず、悔しい思いをすることもありました。患者さんから多くを学び、成長を後押ししていただきました。そんな中、歯の正しい磨き方や、暮らしの中にある健康リスクを正しく理解している人は実は少ないと気づいたんです。病気の再発を防ぎ、お口の健康を長く維持していただくため、歯の正しい磨き方を伝え、健康リスクにつながる生活習慣の改善を促していかなければと考えるようになりました。今後もこのスタンスを保ち、患者さんと二人三脚で歩んでいきたいですね。

最近の患者さんの傾向について、どのように感じていますか。

納得して通える歯科医院に巡り合いたいと考える方が多くなったように感じます。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、おうち時間が増え、歯科医院選びに十分時間をかけられるようになったのかもしれません。当院でも、インターネット上の情報などをチェックして予約される患者さんもいらっしゃり、比較的若い方、遠方から来られる方も増えています。患者さんの立場に立って考えてみると、以前から歯科に対して漠然とした不安や不満を抱いており、どこの歯科医院に行けばその不安や不満が解決されるのかという観点で歯科医院を探すようになったのでしょう。丁寧なカウンセリングを求めて当院にたどり着かれたのかなと感じるケースが多く、もしかしたら黙々と診療を受けたい方、早く治療を終わらせたい方には当院の診療スタイルは向いてないかもしれません。(笑)

初診にしっかりと時間をかけてくださるとか。

松村宣行先生 松村歯科医院2

初診の方には、主に通院歴、治療歴や現在抱えているお悩みなどについてお聞きします。初診の段階で患者さんの過去と現在の状況をしっかり理解することが、その方に合った治療につながると考えているのです。そして、患者さんの日々の生活の中に病気の要因となり得る習慣などがあれば、そのリスクを突き止めるため、ライフスタイルやお仕事についてお伺いすることもあります。そして、治療前にはどこにどんな治療を行うのか、なぜその治療が必要なのかなど、30分ほど時間を取り、丁寧にご説明しています。これにより、ご自身の治療への理解度、納得度が向上し、前向きに取り組んでいただけるようになると感じています。こうした流れで、初診の方には1時間ほどいただいています。

丁寧なカウンセリングで、継続的に歯の健康を守る

生活や習慣などが関連することもあるのですか。

松村宣行先生 松村歯科医院3

そうなんです。実は、歯周病には生活習慣が深く関係しており、リスクの高い習慣の改善が治療に直結します。そのため、患者さんとは、お口のことだけでなく、日常生活のことなどさまざまお伺いしていますね。その中でこれが原因になっているのではないかと、生活から改善を促すこともあります。ご自身で自覚することなく長年習慣化してしまっている行動を修正しなければ、今回の治療が終わったとしても、将来的に同じ病気を繰り返すことになってしまうこともあるので、きちんとお話をするようにしています。長く通ってくださっている方とは、食習慣に関するお話の延長でグルメの話で盛り上がることもありますね(笑)。治療は緊張されるかと思うので、楽しい話題でリラックスしていただきたいですね。

現在のような考えになったきっかけはありますか。

患者さんにご自身によるケアも大切だと理解していただきたくて、より丁寧な説明をするようになりました。以前、予防歯科に力を入れておられる歯科医院の先生の話を聞いたことがあるのですが、その歯科医院ではメンテナンスがメインで、歯を削る治療はほとんどしないそうです。患者さん自身の歯を健康な状態に維持するための歯科医院として日々診療されているのだとか。理想的なクリニックだと思いました。歯を削る治療をすると、その部分を金属や樹脂などの材料で置き換えることになり、決して元の状態には戻せません。ですから、健康な歯を保つには、お金ではなく手をかけていただきたいのです。たとえ定期的に歯科医院に通い、必要な治療やメンテナンスを受けて100%の状態で帰宅しても、次に食事をした瞬間から再び病気のリスクが生まれます。やはり、歯の健康維持に大きな役割を担うのはご自身の手による毎日のケアなのです。

他にも診療においての工夫を教えてください。

松村宣行先生 松村歯科医院4

「口腔内カメラ」と「お口の健康手帳」の活用ですね。カメラは、出血箇所・虫歯の現状・術前術後などが見てわかるため、口腔内の現状を知っていただき、また治療の成果を認識していただくのに役立っています。画面を比較しながら説明すると、前回との違いがわかりますし、口腔内の現状や治療の必要性への理解が深まり、口腔ケアへのモチベーション向上にもつながると思います。「お口の健康手帳」は、10数年前から導入しました。話を聞いただけでは頭に残りにくいだろうと考え、日常生活において少しでも口腔内の環境を整えることに意識を向けていただければとの思いから作成しました。ご自宅でのケアに活用していただければうれしく思います。

予防は、自身の口腔内の状況を知ることから始まる

継続的な口腔ケアが大切なのですね。

松村宣行先生 松村歯科医院5

そうですね。症状がなくなっても定期的に口腔内の状態を知ることが、生涯にわたる歯の健康維持につながります。定期的なメンテナンスでは、前回の受診から今回の受診までの間のセルフケアがしっかりできているかどうかチェック。そして行き届いていない部分がないか細かく確認し、必要に応じて改善に向けたアドバイスをします。また、ご本人のお話と診察からお口の現状を把握し、問題点を共有することも重視ですね。注意すべき点があればしっかりお伝えしています。加えて、超音波スケーラーによる歯石の除去など、ご家庭ではできないクリーニングを行っていきます。

休日はどのように過ごされていますか。

患者さんに勧められて始めたゴルフにはまっており、週2、3回練習に通っています。私は、休日には体を休めるというよりはアクティブに過ごしたいタイプ。どうすれば上達するか、真剣に考えながら練習に励んでいます。コースに出るとワンショットごとにプレー環境が変わり、その環境の変化にどう対応するかが鍵になります。どこまでうまくなれるか、本番で日頃の練習の成果をいかに発揮できるか、そのチャレンジを楽しんでいます。

メッセージをお願いします。

松村宣行先生 松村歯科医院6

できるだけ歯を削らず済むよう、病気予防を意識し、ご自身の口腔内の特徴を把握して過ごしていただきたいと思います。口腔内にはその人の性格が反映されます。奥歯を噛みしめている人は頑張り屋さんなのでしょう。以前、歯ぎしりの癖をご本人が自覚されておらず、ストレスがあるのではと指摘したら、図星だと驚かれたことも。口腔内の状態からその方の生活背景が垣間見えることもあるんです。今後もどんな治療が、なぜ必要かをわかりやすくお伝えし、歯科医師と患者さんで目標を共有しながら診療をしていけたらと思います。初診時にお口と直接的に関係ないと思われるような話もするので、驚かれる方もいるかもしれません。当院の診療スタイルが合うと喜んでいただける方は長く通ってくれています。かけがえのないご自身の歯を守り、楽しく暮らしていくためにも、ぜひ一度足を運んでみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホームホワイトニング(上下)/2万7500円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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