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失明につながる眼病のリスクも
子どもの近視と進行を抑える方法

野村眼科

(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)

最終更新日:2026/04/15

野村眼科 失明につながる眼病のリスクも 子どもの近視と進行を抑える方法 野村眼科 失明につながる眼病のリスクも 子どもの近視と進行を抑える方法
  • 自由診療

命に関わることは少ないが、悪くなると生活の質に大きな影響を与えるのが目の病気だ。近年はデジタルデバイスの普及で、子どもの近視も増えているという。近視というと遠くが見えないだけと思いがちだが、そこには「怖い眼病リスクが潜んでいる」と教えてくれたのは「野村眼科」の野村征敬(まさたか)院長。小学校の学校医も務める野村院長は、小児期の近視の早期受診を推奨している。軽度の段階から進行抑制のためのアプローチを始めれば、その分軽い状態を維持できる期間を延ばすことが期待できる。では近視を放置した場合、どのような眼病リスクがあるのか。また、小児の近視進行抑制にはどのような方法があるのか、野村院長に詳しく聞いた。

(取材日2026年3月31日)

子どもの近視予防は生活習慣の見直しが重要。加えて、点眼薬で進行抑制を図る

Q子どもの近視の原因について教えてください。
A
野村眼科 「近づいて見ることが近視を招くので注意が必要」と語る院長

▲「近づいて見ることが近視を招くので注意が必要」と語る院長

近視の原因は遺伝、年齢、生活習慣がありますが、一番の原因は生活習慣です。また、高校生頃までは進行しやすく、中でも小学生の時期は特に注意が必要です。生活習慣で近視の原因となるのは、近くで長時間何かを見ることです。暗い部屋での作業が目に悪いと思われがちですが、これは少し違います。暗い環境は見えづらいため、結果として近づいて見ることになります。この近づきすぎが目に負担をかけるのです。その状態を長時間、日常的に繰り返すことで、目はその状態に適応しようとします。その結果、近くにピントを合わせ、遠くが見えにくい状態となるのです。

Q子どもの近視を予防する方法はありますか?
A
野村眼科 日々の生活習慣の見直しが、近視予防の第一歩

▲日々の生活習慣の見直しが、近視予防の第一歩

まずは、長時間近くで何かをじっと見る習慣を改めましょう。例えば、スマホやタブレット型端末などです。これらを至近距離で長時間見る生活をしていると、目がその距離に合わせて変化し、眼球が伸びていってしまいます。30分ほどを目安とし、1分間は遠くを見たり、まぶたを閉じたりして休ませてください。子どもの場合は、太陽光を1日2時間ほど浴びることも効果的とされています。陽光に含まれるバイオレットライトという光が近視抑制に関与しているためです。バイオレットライトは曇りの日でも浴びることができます。一方、目の健康には紫外線も気にかけたいところ。直射日光は良くないので、つばのある帽子などを着用しましょう。

Q近視を放置するとどのようなリスクがありますか?
A
野村眼科 「近視が将来の失明リスクを高めることも」と説明する院長

▲「近視が将来の失明リスクを高めることも」と説明する院長

近視には、失明につながる目の病気を引き起こすリスクがあります。近視が強くなると眼球が伸び、それに伴って網膜が引っ張られます。引っ張られた網膜は裂けやすく、網膜剥離や出血を引き起こす可能性が高まるのです。それらは視力低下や視野欠損といった症状だけでなく、重症の場合失明に至ることもあります。また近視の人は、日本の失明原因の第1位である、緑内障にもかかりやすくなります。近視でない人と比べると、緑内障になる確率は3倍以上といわれるほどです。個人差はありますが、網膜剥離は20代から、緑内障は40代でも発症しやすい病気です。将来の病気予防のためにも、子どものうちから近視の進行を抑えることが重要でしょう。

Q適切な眼科の受診タイミングについて教えてください。
A
野村眼科 学校健診での指摘や気になるサインがあれば早めの受診を

▲学校健診での指摘や気になるサインがあれば早めの受診を

学校に通うお子さんの場合、学校健診で視力低下を指摘された時が受診すべき重要なタイミングです。健診で指摘を受けたら、早めに眼科を受診しましょう。そのほか、お子さんがスマホや本などを近くで見ているときや、目を細めて見ているときには、屈折異常の可能性があります。この場合も、一度眼科で診てもらうことをお勧めします。小学校入学以降は、勉強などで近くを頻繁に見る機会が増えるため、近視の進行時期として注意が必要です。18歳頃まで近視は進行しやすいとされています。また、未就学児の場合は、3、4歳頃から視力測定ができるお子さんが増えてくるので、近視だけでなく弱視といった目の発達異常がないか調べるといいでしょう。

Qこちらの子どもの近視の治療方針を教えてください。
A
野村眼科 近視の進行を抑える点眼薬。進行初期の段階での使用が重要

▲近視の進行を抑える点眼薬。進行初期の段階での使用が重要

近視は原則治らないため、進行を抑制するための処置を行うことになります。当院で行っているのは点眼薬での進行抑制です。ただし、点眼薬は2025年に日本での販売が開始された薬で、保険は適用されません。用法は1日1回、就寝前に点眼するだけです。この薬は瞳孔を広げる作用があるため、人によってまぶしさやピントが合いにくいといった症状を感じる方もいらっしゃいます。まずは1ヵ月使用して副作用の有無を確認し、問題がなければ3ヵ月ごとの通院となります。この点眼薬は、進行初期の段階で使うことに意味があるので、早期受診をお願いしています。

ドクターからのメッセージ

野村 征敬院長

残念ながら、近視は一度進んでしまうと原則治らないため、軽い状態をできるだけ維持することが大切です。特に成長期にあるお子さんの場合、進行速度が速いので注意が必要です。近視になると、網膜剥離、眼底出血、緑内障などの失明につながる病気を発症しやすくなります。これは世界的にも明らかになっていることです。保護者の方には、お子さんの将来の眼病リスクを抑えるために、小児期からの近視の進行抑制をご検討いただきたいと思います。当院では、わかりやすくお話しすることを心がけています。生活習慣で予防できない部分を点眼薬で補い、時にはサプリメントもご紹介しながら、選択肢をご提示していますので、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

点眼薬による近視抑制の診察費/3000円~、近視抑制のための点眼薬(1ヵ月分)/4380円