先進機器を活用し、最小限の負担をめざす
経鼻内視鏡検査
大和内科・消化器内科クリニック
(世田谷区/奥沢駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
地域の人々の健康を守るかかりつけ医であると同時に、消化器疾患における高い専門性を強みとする「大和内科・消化器内科クリニック」。院長を務めるのは筑波大学医学部卒業後、国立国際医療研究センター病院や米国ハーバード大学ベス・イスラエル病院、米国マサチューセッツ州VAホスピタル等、国内外で研鑽を重ねた大和滋先生。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医などの資格を持つ消化器内科のスペシャリストだ。日本内科学会総合内科専門医としての幅広い知見も生かしながら、質の高い診療に努めている。そんな大和先生に、同院が力を入れる先進の機器を用いた胃・大腸内視鏡検査、特に近年ニーズが高まっている胃の経鼻内視鏡検査について詳しく聞いた。
(取材日2017年11月30日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q初めに、内視鏡検査とはどのようなものですか?
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A
内視鏡検査は、先端にカメラのついた細長い管を消化管に挿入し、胃や大腸を直接観察する検査です。食道・胃・十二指腸を見る上部内視鏡検査と、大腸を見る下部内視鏡検査があり、必要に応じてポリープ切除などの治療を行うこともできます。上部内視鏡検査には経口と経鼻による検査方法があり、当院ではその両方に対応可能です。患者さんの意向を尊重しながら方法を決めています。下部内視鏡検査では大腸の中を観察しやすくするために検査前に下剤を飲んでいただく必要がありますが、当院では患者さんの負担に配慮し、午前中に下剤をお飲みいただき、午後に下部内視鏡検査を実施しています。
- Q胃の経鼻内視鏡検査の特徴について教えてください。
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A
経鼻内視鏡検査の一番の特徴は、経口での内視鏡検査と比べて内視鏡を挿入した際の嘔吐反射が起こりにくいことです。また、検査中も会話ができますので、何かあればすぐ医師にお伝えいただけます。
- Q検査を行う上での配慮や心がけを教えてください。
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A
胃・大腸内視鏡検査ともに、当院では、先進機器の導入や経験も加味して、不快感や痛みを最小限にする検査をめざしています。必要に応じて鎮静剤を用いながらの検査も行っていますので、気軽にご相談ください。また、世田谷区では、50歳以上の方を対象とした内視鏡による胃がん検診も行っています。50歳以上でこれまで一度も内視鏡検査を受けたことがない方にはぜひお勧めします。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングを受け、検査を予約
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安全に検査を行うために、既往症や薬のアレルギーなどの事前チェックが行われた後、検査日を決めて予約。患者は検査当日の流れや注意事項、合併症などを確認し、承諾書にサインをする。
- 2前処置として消泡剤を飲む
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検査当日は、最初に前処置として、胃の中の泡を取り除き胃の壁をきれいにするために消泡剤を飲む。口からの経口内視鏡検査の場合も同様。鼻から入れる経鼻内視鏡検査の場合、出血しにくくし、鼻の通りを良くするための局所血管収縮薬を鼻腔にスプレーしてもらう。次に局所麻酔薬のゼリーがついた細いチューブを鼻腔に入れ、数分間保持する。
- 3内視鏡の挿入が行われる
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ベッドに横向きに寝た状態で、内視鏡が鼻から挿入される。違和感や痛みを心配する人も多いが、経鼻内視鏡の直径は6mm以下と細くやわらかいため、痛みを感じにくいという。検査中に会話することもできるため、何かあればすぐに医師に伝えられるのもメリットの一つだ。
- 4医師による検査結果の説明
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検査終了後、画像を見ながら結果の説明を受ける。経鼻内視鏡の場合は意識のある状態が保たれているため、検査終了後すぐに帰宅が可能。経口内視鏡検査で鎮静剤を使用した場合は、リカバリールームで30分程度休憩後に結果の説明を受け、帰宅となる。