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大和 滋 院長の独自取材記事

大和内科・消化器内科クリニック

(世田谷区/奥沢駅)

最終更新日:2020/09/04

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閑静な住宅地が広がる東急目黒線の奥沢駅から徒歩3分の場所に位置する「大和内科・消化器内科クリニック」。内視鏡検査を受けに遠方からも患者が訪れるという同院は、白を基調とした清潔感あふれる落ち着いた雰囲気で、初めて来院する人でも安心できそうだ。その雰囲気をさらに和らげてくれるのは、終始やわらかな物腰で話す大和滋院長。2013年に開業する前には、同じ場所で院長の父が48年間、内科を開業していた。そのため親子3代でかかりつけという患者もいるそうだ。そんな歴史を受け継ぐ大和院長に、治療での心がけや患者への思いを聞いた。
(取材日2017年10月3日/更新日2019年12月13日)

苦痛を抑えた内視鏡検査に注力するクリニック

患者層を教えてください。

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当初は近隣にお住まいの70歳以上の方が多かったのですが、最近は中学生から50代くらいまでの若い方が増えています。感冒や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの内科疾患に加え、胃が重い、おなかが痛い、便通がおかしい、といった消化器系の不調を訴えて受診する方が多くなっています。若年層と老年層が半々くらいですね。当院は内視鏡検査を含めた消化器系の診療を行っているのですが、内視鏡検査に関しては、近隣だけでなく、世田谷区以外からお越しになる方も少なくありません。インターネットで当院を検索して、北海道からいらした方もいました。またとりわけ炎症性腸疾患や過敏性腸症候群などの患者さんは、遠くからでもお越しになりますね。これらの疾患では、なかなか治らないからと、いくつかの医療機関を受診した後に当院を受診される方も多くいらっしゃいます。

内視鏡検査についてもう少し聞かせてください。

内視鏡検査は、先端にビデオカメラのついた細長い管を消化管に挿入し、胃や大腸などの内腔を直接観察するものです。当院では、食道・胃・十二指腸を見る上部内視鏡検査と、主に大腸を見る下部内視鏡検査を実施しています。上部内視鏡検査は朝食を食べずに午前中に来院して受けていただきます。下部内視鏡検査は事前に下剤を飲んで大腸を空にしてから検査に臨む必要があるため、当院では、午前に下剤を飲んで午後に検査を受けてもらうことにしています。基本的には予約制ですが、黒い便が出て出血の可能性があるとか強い腹痛があり緊急を要する場合は当日に検査を行うこともあります。検査後は少し休んでから帰宅していただきます。

内視鏡検査はつらいというイメージがいまだ根強いですね。

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そういうイメージをお持ちの方もいらっしゃいますね。胃の内視鏡検査の場合は、従来の口から行う検査と鼻から行う検査の2つの方法があります。不安をお持ちの患者さんには、希望を聞いた上で軽い鎮静剤を使い、ウトウトした状態で検査を受けてもらいます。大腸の内視鏡は軽く眠りながら行うことが多いですね。検査をする側としては、つらくないことはもちろんですが、やはり精度の高い検査をめざしています。新しい機器を用いて長年の経験を生かし、わずかな病変でも見逃さないように努力しています。当院の内視鏡検査はお1人ずつで他の人と顔を合わせることがありませんのでご安心ください。

患者の背景を知る努力を怠らない

院長は、消化器内科をずっと専門にされてきたのですね。

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大学を卒業してから国立国際医療研究センターで内科、消化器内科を経験し、米国ハーバード大学のベス・イスラエル病院とマサチューセッツ州のVAホスピタルで消化器内科の研究をしました。戻ってからは、国立国際医療研究センターと国立精神・神経医療研究センターで長く消化器内科を担当してきました。腹痛や便通異常などの診療や上部・下部内視鏡検査など消化器系の診療を幅広く行い、数多くの患者さんと接することができました。その中でも特に潰瘍性大腸炎やクローン病といった「炎症性腸疾患」と、機能性胃腸症や過敏性腸症候群といった「機能性消化管障害」を専門としてきました。また開業前の数年間は、国立精神・神経医療研究センターで総合内科として、内科系すべての疾患を担当していました。この時期には病院の管理や経営に関する仕事にも携わっていました。

こちらでは健診も受けることができると聞きました。

会社にお勤めの方なら定期健診を受ける機会がありますが、自営業やリタイアした方などは地方自治体が行っている特定検診を積極的に受けていただきたいですね。さらに世田谷区では、2017年10月から内視鏡による胃がん検診も始まりました。特定健診にプラスして、胃の内視鏡検査と腹部超音波検査、女性では婦人科検診などを受ければ人間ドック並みの検査ができます。胃の内視鏡検査や腹部超音波検査は状況により保険診療も可能です。やはり病気は予防と早期発見が大事だと思います。また検診とは別に、何か不快な症状があれば早めに受診し、必要に応じて検査を受けていただくのが良いと思います。

診察の際に心がけていることはありますか?

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近隣の方は来院する回数が多いので、生活や仕事の環境などが少しずつわかってきます。これが診療に役立つことが多いと実感しています。病院勤務の頃は、やむを得ず一人の患者さんと接する時間が短かったのですが、今はなるべくお話を聞くようにしています。ただ、他の患者さんの待ち時間とのバランスをとるのが悩みの種ですね。それでもやはり、お一人お一人の診療をきっちりすることが基本だと思っています。また、開業医は一次医療機関ですので、診断がつかない時、重症で入院が必要な場合などは、できるだけ早く他の医療機関と連携するようにしています。幸い、近隣には中小から大病院まで、いろいろな機能を有する病院がありますので、その方の状況に応じた医療機関を紹介するようにしています。

当たり前の医師の仕事を続けていく

子どもの頃はどんなお子さんでしたか?

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私が小さい頃は今と違って塾などに通わなくてもよかったので、夏休みになれば海で魚を捕ったりチョウやトンボを追いかけたりしていました。外で活発に遊んでいましたね。魚や虫を追いかけた経験は、生き物の不思議さを何となく感じるきっかけになったと思います。一方、伯母がピアノ教師をしていましたので、幼稚園の頃から中学1年生までピアノを習っていたんですよ。ただしあまり熱心ではなかったようです。発表会が年1回あったのですが、同じ年代の男子が年々減ってきたので習うのをやめた覚えがあります。

医師をめざしたのはいつ頃だったのですか?

大学受験の直前ですね。親が医師だからといって、子どもの頃からめざしていたわけではありません。でも、ずっと父が自宅で開業医をしていたので、その姿を近くで見ていて、自然と医学系を選んだ気がします。話は少し飛びますが、若い人には、一度は海外で留学や働くことを勧めています。自分の経験から、別の世界を見ることで視野も広がり価値観も変わるからです。また、外から見ると日本の良い点・悪い点も見えてきます。医師として仕事をする上でも、若いときに海外で過ごしたことは、とても貴重な経験になっています。

最後にメッセージをお願いします。

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当院は、地域のホームドクターとしての役割と、消化器疾患の専門診療を行う役割の2つを担うことを目標にしています。ホームドクターとしてはその方の全身の状態を把握し、病気の予防、そして健康寿命をのばすことが求められると思います。実際には血圧や脂質のコントロールをしながら、がん検診などを行っていくことになります。消化器疾患に関しては、内視鏡検査を含め、経験を生かした専門的診療を行います。患者さんにとって今まで苦しんでいた症状に変化が見られたり、がんが見つかっても治療して戻ってこられると、ほっとしますね。これが医師の普通の仕事なのでしょうが、その普通を当たり前に緊張感をもって続けていきたいと思っています。

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