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脇濱 由佳 院長の独自取材記事

下馬デンタルクリニック

(世田谷区/三軒茶屋駅)

最終更新日:2019/08/28

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三軒茶屋駅から徒歩約10分の住宅街、ひときわ目立つピンクの建物が「下馬デンタルクリニック」だ。脇濱由佳院長は、漢方を取り入れた予防歯科や女性歯科医師だからこその月経周期のホルモンバランスを考えた診療など、独自の目線で取り組んでいる。新しい治療法を積極的に取り入れたり、地域の勉強会に積極的に出かけたり、「やりたいことは尽きない」と笑う。その根底には「歯科治療だけでなく、患者さんの人生を豊かにするような関わり方をしたい」という思いがあるのだそう。好奇心旺盛で行動力にあふれ、話しているとこちらまでわくわくするような勢いがありながら、人を包み込む温かさも持ち合わせた魅力的な歯科医師だ。今回は、予防歯科、噛み合わせ治療、子どもの口腔育成の話を中心に語ってもらった。
(取材日2018年8月22日)

歯だけでなく口腔全体を診て全身の健康をサポート

クリニックの診療方針を教えてください。

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歯は口腔という消化器官の一部であり、全身疾患の症状の一部がお口に現れてくることがありますので、歯だけでなく歯肉の状態や歯並び、噛み合わせ、さらには舌や頬、唇など総合的に診ることが大切だと考えています。全身疾患とお口のトラブルとの関係を判断するポイントは、歯肉からの出血の有無や量、唾液の分泌量、舌の状態、糖尿病などの既往症など。他にもお口のケアが不十分だと、入れ歯の方は義歯性カンジタ症、介護を受けている方は誤嚥性肺炎の原因になることもあります。こういった病気を防ぐために予防歯科に力を入れて全身の体調改善をめざすことで、健康的なお口の美、「健口美」を追求しています。

予防歯科ではどんな診療を行っているのですか。

漢方を取り入れて、全身の機能回復や体質改善も考えた診療を提供しています。全身疾患や生活習慣、ホルモンのバランスや年齢による体質の変化など、多角的な視点で診るよう心がけていますね。具体的には、超音波の振動で歯をクリーニングする「PMTC」を行っています。これは歯石や歯周ポケット内の細菌を取り、フッ素配合のペーストで丁寧に磨いて、汚れや細菌の再付着を防ぐ方法で、虫歯や歯周病の予防をめざしていきます。また、新しく「唾液検査」も導入しました。歯や歯茎の健康度、お口の清掃度を通してお口の状態を知ることができる検査で、どのような予防法が適しているのかがわかるんです。予防と並行してホームケアのアドバイスも行い、虫歯や歯周病に二度と悩まない、予防歯科をめざしています。

院長のお父さまがクリニックの専属技工士を務めているそうですね。

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父は東京歯科大学で主任技工士として長年、入れ歯(義歯)を作製し、定年退職後、当院の専属技工士を務めています。将来的なお口の状況の変化も考えた技工物の作製を心がけていて、特に入れ歯づくりが得意です。当院では、患者さんにより満足いただくため、診療に技工士が同席する「立ち会いサービス」を取り入れています。技工士と直接お話しいただくことができますので、歯の色や形、違和感など細かいところまで希望に沿った物を仕上げていけるようにしていけます。よく噛めて、痛くなく、長持ちする入れ歯をつくりたいという方は、ご相談ください。

噛み合わせの治療で、体全体のケアにも期待

マウスピース型の装置を使った噛み合わせの治療を始めたそうですね。

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私たちは日中は意識的に上下の顎が噛み合うように動かしていますが、就寝中は無意識に顎が動きます。その動きに干渉する歯や噛み癖などがあると噛み合わせが大きくずれてしまいます。それと連動して顎、首、肩、背骨、腰の位置もずれて、その過程で筋肉が凝って血液が滞り、さまざまな症状が引き起こされることがあるんです。そのため、患者さんお一人お一人に合わせて、オーダーメイドでマウスピースを作製して就寝中にはめていただきます。そのマウスピースで噛み合わせのずれを修正していくことで、顎周りの筋肉を整えたり、顎関節症の改善も期待できるようになったり、さらには原因がはっきりしない体の不調、不定愁訴の改善などに変化がある場合もあります。

噛み合わせを治療することで得られるメリットは大きいようですね。

そうですね。噛み合わせの改善から呼吸の改善につながり、不眠症の方や、朝の目覚めが悪い方、睡眠不足で日中のパフォーマンスが落ちてしまっている方などにも改善がみられるかもしれません。ほかには、マウスピース型の装置に加えて、お口の周りの筋肉をマッサージしてさしあげることもあります。マッサージによって筋肉の緊張がほぐれお口が開きやすくなることで、顎関節症の方の場合、顎の痛みが軽減するかもしれません。そうやって噛み合わせの不調を改善していくことで、ほかにも、いびきや歯ぎしり、頭痛や肩こりなど、さまざまな体の不調の改善とつながっていけると考えています。

子どもの口腔育成も始めたとお聞きしました。

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現代のお子さんは顎が小さいことで噛み合わせがあまり良くなく、それに伴って体全体の発育が遅れたりと他の部分にも影響が出る可能性があります。そのため、幼児期からのマウスピース型の装置を利用して、口腔内の成長を促すことを行っています。「歯並びが良くない」「ずっと口を開けている」「舌足らずでうまく話せない」といったお子さんはご相談いただければと思います。適用年齢は3歳から10歳ぐらいまで。マウスピースはお好きな色を選んでいただけますので、お子さんも楽しんで取り組んでくれると思いますよ。

より良い医療を提供するために地域での活動も積極的に

院長はボランティア活動や多職種との交流なども積極的になさっているそうですね。

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そうですね。地域にお住まいのみなさんとコミュニケーションをする「いきいきカフェ」と市民と介護を考えるカフェ「オリーブの木」を主宰しています。高齢社会となった現在、健康体で歯科医院にいらっしゃる方は少ないんですよね。例えば、抗がん剤治療を受けている患者さんだと、虫歯を治しても口内炎だらけで食べることができないかもしれない。そこで、いきいきカフェで栄養士や介護職の方にどうしたらいいか聞いてみると、食べ物の見た目やにおい、それから食べるときの雰囲気づくりも大事と、いろいろなヒントが得られたんです。こんなふうに歯科医師とは違う視点や考え方を知ることで、私はより良い医療を提供することができ、患者さんにはより豊かな人生を送っていただくことができると思うんですね。これはクリニックの診療室だけではできないことですから、さまざまな場に足を運ぶようにしているんです。

院長がアグレッシブに動く、その原動力はなんでしょう?

普段の問題意識ではないでしょうか。私は技術だけ追求しても人は救えないと思っているんですよ。例えば、歯が減ってくる原因は食いしばりや噛み合わせの影響もあるけれども、大本には家庭の問題があったり、糖尿病は一人暮らしの男性に多いのですが、寂しいから食べてしまうことが一因とか。こういった患者さんに対して、治療方針を決めたり、お薬を処方するだけでは決して良くならない。その方の背景、根底にあることから解決しないと、本当に病気を治すことはできないんですよね。でも、私一人でできることには限界がある。だから、さまざまな方とつながって常に学びたいと思っているんです。

読者へのメッセージをお願いします。

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何事も一部分ではなく全体で捉えていただきたいと思っています。例えば、お子さんの歯並びが悪い原因は食事だけでなく、筋肉や体幹のトレーニングの不足もあるはずなんです。これを改善するには、自然の中で木登りや工作、水遊びなどを自由にできる場で遊ぶことが必要だと思うんですよ。のこぎりは危ないから使っちゃ駄目ではなくて「こんなふうに使ったらいいよ」とか、木登りは「こうするとうまく登れてバランスが取れるよ」とか、道具を使って体を動かして筋肉や体幹を鍛えて、そして、お口も鍛えてと。すべてはつながっているので、歯並びだけでなく全体で考えてもらえたらということです。われわれ大人には、これからの日本を背負う子どもたちを健やかに育てる義務があると思うんですよね。お子さんの歯やお口の健康でお悩みの親御さんも、お気軽にご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置/7万円~

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