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歯周病治療の鍵となる
ブラッシングを重視した原因除去療法

吉川歯科医院

(千葉市美浜区/稲毛海岸駅)

最終更新日:2023/11/14

吉川歯科医院 歯周病治療の鍵となる ブラッシングを重視した原因除去療法 吉川歯科医院 歯周病治療の鍵となる ブラッシングを重視した原因除去療法
  • 自由診療

日本人の「国民病」ともいわれる歯周病だが、症状が出にくいため放置してしまう人も少なくない。そのため発見して歯科医院に足を運んだ時には手遅れで、最悪の場合は抜歯をしなければならないことも。悪化する前段階で進行を食い止め、原因となる細菌性プラークを除去する原因除去療法が重要。「そこで大きなウエートを占めるのが家庭で行う患者さん自身によるブラッシング」と話すのは日本歯周病学会歯周病専門医の資格を持つ「吉川歯科医院」の吉川英樹院長。マイクロスコープとCTを用いた精密な検査と治療、時間を惜しまないこだわりの診療に加え、ブラッシングの大切さを伝えることで患者の歯を残すことを信念とする。そんな吉川院長に、歯周病治療において大切なことを聞いた。

(取材日2023年3月16日)

歯周病治療はプロによるプラーク除去が半分、半分は患者自身の正しいブラッシング。それを正しく伝えたい

Qそもそも歯周病は何が原因で、どんな症状が出るのでしょうか。
A
吉川歯科医院 ブラッシング指導を中心に治療に取り組む

▲ブラッシング指導を中心に治療に取り組む

人間の口内には何百種類もの細菌が住みついており、これらの細菌は食事をすることによって歯の周りに付着します。この細菌が堆積されて白っぽくなったものをプラーク、もしくは歯垢と呼びます。このプラークの中にある細菌が、歯周病の原因となり得るのです。歯周病は大きく歯周炎と歯肉炎に分類されますが、歯肉炎は歯肉だけが赤く腫れる比較的軽度の歯周病です。それに対して歯周炎は歯を支える骨など、歯肉以外にも炎症が起こります。歯周病は症状が出にくいので発見が遅れがちですが、歯肉から出血がある、歯がグラグラしている、歯が移動して歯と歯の間に隙間ができている、口臭があるなどの症状が現れている場合は注意が必要です。

Q歯周病にはどのような検査や治療が必要ですか?
A
吉川歯科医院 患者一人ひとりに合った適切な治療法を提案する

▲患者一人ひとりに合った適切な治療法を提案する

まず、必要に応じてマイクロコープを用いて精密な検査を行います。その後、歯周病治療について説明し、歯周病の原因も理解していただきます。1~2時間くらいの時間を要しますが、歯周病を根本から治すためのベストな治療を提供することが歯科医師の役目だと思っておりますので時間を惜しみません。当院の歯周病治療はスカンジナビアスタイルで、原因となるプラークを除去する原因除去療法を重視しています。そのために患者さんへの口腔衛生指導、歯肉の奥深くの細菌やプラークを歯科医師や歯科衛生士が徹底的な除去に努めます。その後は炎症状態の再評価検査などを行います。

Qやはり、自宅でのブラッシングは大切なのでしょうか。
A
吉川歯科医院 毎日のブラッシングによってプラークを除去をすることが大切

▲毎日のブラッシングによってプラークを除去をすることが大切

歯周病治療には2つ重要なことがあります。1つは歯周ポケットの深いところまで歯科医師や歯科衛生士がプラークを除去すること。2つ目は、プラークを患者さんがきちんと取り除くことができるように家庭でのブラッシングをマスターして毎日実行すること。つまり歯周病治療は、患者さん自身の歯磨きが半分といえるのです。中には歯磨きをきちんとしていない状態で歯周病になり、「早く治療してほしい」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、まずは日々の歯磨きなのです。当院では患者さんに適した歯ブラシの形やサイズ、フロスや歯間ブラシなどの補助器具もご提案します。そして、ブラッシングの大切さも丁寧にお伝えするようにしています。

Q歯周病にならないように、予防することも大切ですね。
A
吉川歯科医院 スウェーデンスタイルを採用している同院

▲スウェーデンスタイルを採用している同院

歯周病になってから治療するよりも、歯周病にならないように予防するのが最良の方法でしょう。歯周病は進行すると歯だけでなく、さまざまな全身疾患の発症や悪化に関わります。例えば歯周病の方は、歯周病でない方よりも脳梗塞にかかりやすいといわれています。当院では予防歯科にも注力しており、スウェーデンスタイルを導入しています。これは患者さんの歯をより多く残すことをめざす取り組みです。スウェーデンでは80歳の方の平均残存歯数は21本で、日本人の80歳の平均残存歯数は13本です。スウェーデンスタイルの原因除去治療を採用しながら、歯周病を回避して、80歳でもより多くの歯を保つための予防歯科の実践に努めています。

Q歯周病専門医の資格を取得しているとお聞きしました。
A
吉川歯科医院 さまざまな症例と向き合い研鑽を積み続けてきた院長

▲さまざまな症例と向き合い研鑽を積み続けてきた院長

日本の歯科医師に1%程度しかいないという歯周病専門医の資格を取得していますので、その知識と技術を生かした歯周病診療を行っています。歯周病治療に対する専門性の高さはインプラント治療を行う際にも生かされており、歯周病に関する知識を生かしながら術前、術後の管理に努めたインプラント治療につなげています。ただし何か一つの専門に特化するのではなく、患者さんにベストな提案をするためには、それぞれの治療につながりを持つことが求められます。そのため各科目において専門医レベルの高い技術を持つことが大切だと考えます。近年も米国の歯内療法のスペシャリストに師事し米国式根管治療を学ぶなど、知識をアップデートしています。

ドクターからのメッセージ

吉川 英樹院長

当院に歯周病治療にいらっしゃる患者さんの中には、これまで一度も歯磨き指導を受けたことがないという方もいらっしゃいます。「歯磨きをしたくらいで歯周病が治るわけがない」と考えている人も少なくないでしょう。しかしそれは誤解で、歯周病治療において大切なのは原因除去療法、つまり歯周病の原因となるプラークを毎日のブラッシングによって除去することなのです。それをわれわれ歯科医師や歯科衛生士が患者さんにきちんと伝えた上で、ブラッシング指導を中心に、治療に取り組んでいきたいと思います。いつまでも自分の歯で食べられることは素晴らしいことですから、患者さんの歯を残す・守るためのお手伝いができればと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万円~

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