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自覚症状に乏しく気づきにくい緑内障
早期発見と継続的治療が重要

眼科中井医院

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2019/10/08

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  • 保険診療

目から脳に情報を伝える視神経がダメージを受け、視野が欠ける病気、緑内障。病気が進行するまで自覚症状がほとんどないのが特徴で、視野が欠け始めてもわかりにくく、見えない部分がかなり広がるまで気づかない人も多いという。そのため、一説には40歳以上の20人に1人が緑内障ともいわれるが、多くの人が気づいていないと考えられている。一方、眼科疾患の検査や治療は目覚ましく進化し、緑内障についても、早期発見により早いうちから適切な治療につなげることで、視野が欠けるスピードを緩やかにしていくことが期待できるという。そこで緑内障医療に力を入れる岐阜大学眼科学教室出身で、クリニックでも専門的な緑内障診療を行う「眼科中井医院」中井倫子院長に、緑内障の検査や治療について取材した。(取材日2019年8月1日)

自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行しがちな緑内障。早期発見で継続的な治療を

Q緑内障とはどのような病気でしょうか。
A
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▲緑内障の治療に力を入れる

眼圧に圧迫されて網膜の視神経が傷つき、神経線維が減ることによって視野異常をきたす病気です。初期段階では視野異常がなく、自覚症状がほとんどないので、発見されにくいのが特徴です。進行して視野が欠け始めても気づかない方も少なくありません。気がつかないまま進行して視野が狭くなり、場合によっては失明することもあります。また正常眼圧でも緑内障になる場合がありますが、そのメカニズムはまだはっきりわかっていません。

Q緑内障の原因や種類について教えてください。
A
2

▲緑内障の発見には患者とのコミュニケーションが重要なのだそう

緑内障の原因は、まだ解明されていないのですが、近視の強い方がなりやすい傾向があります。睡眠時無呼吸症候群の方は緑内障が進みやすいという報告もあります。種類としては、何かの原因で眼圧が上がる続発緑内障と、他の原因がない原発緑内障に分けられます。続発緑内障で眼圧が上がる原因は、ぶどう膜炎、ケガ、糖尿病などの全身疾患、薬物使用など。原発緑内障には、目の中を満たす体液である、房水の出口の隅角が広い開放隅角緑内障と、隅角が狭い閉塞隅角緑内障があります。一般に多いのは開放隅角緑内障で、正常眼圧緑内障も含まれます。閉塞隅角緑内障では、隅角が閉塞して急激に眼圧が上がる、急性緑内障発作が起こることがあります。

Qどのような検査や治療を行うのですか。
A
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▲40歳を過ぎたら定期的な眼科検診を

まず眼底検査、視野検査、眼圧測定を行います。当院では、ハンフリー視野検査は随時可能で、さらに早期の緑内障の発見が期待できるFDT視野計、網膜神経線維層画像解析装置、網膜光干渉断層撮影装置などを活用し、正確な診断・経過観察を心がけています。治療は、眼圧を下げるための点眼薬による治療が中心です。点眼薬にはたくさんの種類があり、その作用は患者さん一人ひとりで異なりますので、いくつかを組み合わせて使うことも多いですね。患者さんの負担を軽減するため、2つの成分が1つになった配合剤もあります。さまざまな点眼薬を使っても十分ではない場合は、レーザー治療や手術を選択することもあります。

Q緑内障は完治する病気なのでしょうか。
A
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▲早期発見が今後の進行を遅らせるカギとなる

今のところ完治は期待できませんが、早期に発見し、適切な治療や管理につなげることで、進行を緩やかにしていき、失明に至らせないよう視力・視野を維持することは望めます。また根本的な原因にアプローチする研究も進んできていますので期待されるところです。健康診断で眼圧異常や眼底の異常を指摘された場合は、本当に緑内障かどうか、緑内障ならばどの程度進行しているのかを正確に診断して適切に治療することが重要です。最近では、網膜や視神経乳頭の断面を見るOCTなどにより、視神経乳頭のごくわずかな陥凹や網膜の特定の層の厚みもわかるようになったため、より診断の精度を上げていけるようになりました。

Q緑内障診療のための、クリニック選びのポイントは?
A
5

▲患者に寄り添うことを最優先に考えると話す院長

緑内障に関する検査機器がそろっていることに加え、進行性の病気のため治療を続けていく必要がありますから、継続的に通院しやすい、何でも相談しやすいという面も重要ではないかと思います。複数の点眼薬を毎日点眼するのは、患者さんにとっては負担ですし、治療による変化を自覚しにくいので治療を続けていくのはかなり大変なようです。治療を中断すると症状の進行につながるので、とにかく治療を続けていただくことが重要です。当院では、無理なく通院できるように配慮し、また、治療に挫折されても気軽に再開できるようにサポートすることを心がけています。

ドクターからのメッセージ

中井 倫子院長

緑内障は、誰でもかかる可能性のある病気です。会社員などの場合は健康診断で眼圧異常や眼底異常が指摘され、早期発見につながることも多いのですが、主婦などの場合は健診の機会が少なく、発見が遅れがちです。40歳以上の方は定期的に眼科検診を受けてください。早期発見して継続的な治療を行うことにより、進行を緩やかにしていくことが望めます。また緑内障と、まだ緑内障の前段階のところの判断が難しく、これを緑内障として治療するか、まだ緑内障ではないと考えて経過観察するのかは眼科医師の判断に委ねられます。当院では、セカンドオピニオンにも応じていますので、治療についての疑問や不安のある方はぜひご相談ください。

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