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予防歯科のきほんの“き”
正しいプラークコントロールとは

足立歯科医院

(綾瀬市/長後駅)

最終更新日:2023/11/08

足立歯科医院 予防歯科のきほんの“き” 正しいプラークコントロールとは 足立歯科医院 予防歯科のきほんの“き” 正しいプラークコントロールとは
  • 保険診療

予防歯科は近年、かなり一般的になってきている一方で、虫歯や歯周病はかかってから治せば良い、痛くなってから治療するのでも遅くないと考えている人もいるだろう。しかし虫歯や歯周病は、もし悪化してしまったら完全には元に戻せないと聞いたらどうだろうか。このことが、一般的にあまり認知されていないと危惧しているのが「足立歯科医院」の足立雄太院長だ。そして予防歯科というと、歯科クリニックでのクリーニングや予防処置をしてもらうことだと考えがちだが、本当は自宅で行う歯磨きがとても大事だという。虫歯や歯周病のリスク、そしてそれらを予防するのに本当に大切なことなどを足立院長に聞いた。

(取材日2016年2月8日/更新日2023年10月25日)

虫歯や歯周病。予防の基本はプラークコントロールから

Qそもそも虫歯や歯周病の予防は、なぜ大切なのでしょうか?
A
足立歯科医院 「予防歯科について、もっと知っていただきたい」と語る足立院長

▲「予防歯科について、もっと知っていただきたい」と語る足立院長

歯を失ってしまう原因の多くは虫歯と歯周病とされていますが、そのことを知らない人が結構います。そして風邪をひいたら風邪薬を飲んで治すように、虫歯や歯周病になっても、痛くなってから病院で治してもらえば良いと考えている人も少なくありません。しかしこれは、実は大きな誤解なのです。削った歯は元には戻りませんから、かぶせ物や詰め物をしなくてはなりませんし、歯周病になって歯の土台となる骨が溶け始めてしまったら、特殊な手術で骨を作らなくてはなりません。しかしそれでも、完全に元どおりとはいかないのです。早期発見と早期治療が大切なことはもちろんですか、それ以前に虫歯や歯周病にならないことが最も重要です。

Qなぜ虫歯や歯周病になってしまうのでしょうか?
A
足立歯科医院 清潔感あふれる院内では明るい声が飛び交っている

▲清潔感あふれる院内では明るい声が飛び交っている

虫歯も歯周病も、原因となるのは歯垢(プラーク)です。口の中に食べ残しがあると、口の中にいる菌がそれを餌に増殖して歯垢になります。そして歯垢が出した酸によって歯に穴が空いてしまうのが虫歯。歯垢が出した毒素によって、歯茎が炎症を起こしてしまうのが歯周病です。つまり歯垢がなければ、虫歯も歯周病もほぼ起こらないと言っても過言ではありません。口臭を人から指摘される、歯磨きをすると歯茎から出血するなどは歯周病のサインです。心当たりのある人は、歯科医師の診察を受けることをお勧めします。そして虫歯や歯周病は、病状がかなり悪化しないと自覚症状が出てきませんから、定期的に検診を受けることも大切です。

Q虫歯や歯周病を予防するにはどうすれば良いのでしょうか?
A
足立歯科医院 丁寧なブラッシング指導が行われる

▲丁寧なブラッシング指導が行われる

まず、現在ある虫歯や歯周病をしっかりと治していくことから始めます。そして何よりも大切なのが歯磨き、プラークコントロールです。歯磨きの方法を間違えている人は、少なくありません。私のお勧めの方法では、まず歯ブラシはわしづかみにするのではなく、ペンを持つようにします。爪が白くなるような強い持ち方はせずに、軽く持ってください。そして歯ブラシを小刻みに動かし、磨き残しがないように意識しましょう。特に注意したいのは歯と歯茎の境目です。また磨く歯の順番を決めることで磨き残しが少なくなりますし、ブラシの面が、歯の磨きたい部分にしっかりと当たっているのかも意識します。初めは、手鏡で見ながらするのが良いでしょう。

Q他に注意すべき点はありますか?
A
足立歯科医院 歯ブラシの選定から丁寧に相談に乗ってくれる

▲歯ブラシの選定から丁寧に相談に乗ってくれる

日本人は口が小さいので、歯ブラシも大きすぎないものを選びましょう。電動歯ブラシも良いのですが、逆に磨いた気になってしまうことで、磨き残しがある人も少なくありません。できれば、普通の歯ブラシでしっかりと磨くことができるようになってから使うのが良いと思います。そしてもう一つお勧めしたいのが、デンタルフロスです。歯と歯の間は、歯ブラシではどうしても磨ききれませんから、フロスや歯間ブラシを使ってきれいにしましょう。大人はもちろんですが、お子さんのうちからフロスを使わせて、習慣づけできれば良いと思います。歯を磨くタイミングは、もちろん毎食後が理想ですが、特に就寝前にはしっかりと磨くようにしましょう。

Qこちらではどのような予防歯科が受けられるのでしょうか?
A
足立歯科医院 被ばく線量の少ない先進のCT機器

▲被ばく線量の少ない先進のCT機器

まずは目視やエックス線撮影、場合によってはCT撮影を行って虫歯や歯周病がないかを検査して、もしそれらが見つかれば、治療をしっかりと行います。治療を進めながら、あるいは最初から虫歯や歯周病がない場合は、正しいプラークコントロールの方法の指導から始まります。それがしっかりとできるようになったら、3~4ヵ月に一度、定期検診とクリニックでのクリーニングを受けてもらうことになります。当院では、お子さんにはフッ素の塗布をしていますが、フッ素塗布は大人でも虫歯の予防に使っていただけます。しかしプラークコントロールがきちんとできていないと、他にどんな予防をしても意味が半減してしまうことは知っておいてください。

ドクターからのメッセージ

足立 雄太院長

欧米と比較すると日本ではわずかな人しか歯の定期検診を受けていないという統計があります。日本では虫歯や歯周病の治療に健康保険が適用されることから、治療したほうが安上がりと思われがちです。しかし生涯の合計で計算をすると、定期的に歯をメンテナンスしていたほうが、虫歯などをそのたびに治療をするのに比較してコストがかからないというデータもあります。そして口というのは食べ物の出入り口ですから、口の中が健康でなければ、内臓が健康であるはずがありません。健康な生活は、口の中の健康からと考えてほしいと思います。当院では、人柄の良い優秀なスタッフと一緒に予防歯科に取り組んでいますので、気軽に来院してください。

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