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伊藤 智美 院長の独自取材記事

いとうデンタルクリニック

(岐阜市/田神駅)

最終更新日:2020/04/01

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名鉄各務原線田神駅より車で5分ほど、閑静な住宅地の一角にある「いとうデンタルクリニック」。1997年、伊藤智美院長が生まれ育った場所で開業し20年以上の歴史をもつ。「完治後の虫歯や歯周病を再発させず、できる限り自分の歯で一生を過ごしてもらいたい」と願う伊藤院長。とりわけ重視するのが歯の根の治療で、長年研究してきた保存学をベースに、細菌に感染した部分を徹底的に除去する歯内療法を行っている。患者の希望に寄り添った基本に忠実な治療と、幅広いニーズに応えられる対応力で信頼を集めてきた同院。歯周病を熟知した歯科衛生士がサポートする予防歯科を求め、長期的にかかりつけとする患者も多い。この仕事が好きでたまらないと笑顔で語る伊藤院長から、設備や治療のこだわりを中心に話を聞いた。
(取材日2018年3月19日)

患者自身の歯を残す保存学に基づいた治療方針

歯科医師をめざされたきっかけを教えてください。

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一回りほど歳の離れた兄がいるのですが、私が物心ついた頃には、兄は歯学部の大学生でした。お兄ちゃん子だったので憧れもあり、小学6年生の文集には歯科医師になると書いていたほどです。大学卒業後、医局に残って学ぶことを決めたのも兄の影響を受けていたと思います。また、大阪で開業していた兄のもとでアルバイトをさせてもらいながら、いろんなことを学び、鍛えてもらいました。よい見本となる兄の存在は大きかったですね。

治療の際、心がけていることは何ですか?

私の専門は根管治療です。できる限り患者さんご自身の歯を残す歯内療法を施し、細菌に感染した部分を徹底的に取り除いてから人工物に詰め替える治療を行っています。その際に、ラバーダムを使用することを重要視しています。ラバーダムとは治療する歯を保護するためのもので、唾液による感染や汚染を防ぐ効果があり、舌や頬粘膜を誤って傷つけることも防げます。患者さんの中には最初びっくりされる方もいらっしゃいますが、理由を聞けば納得してくださいますね。また、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使うようにしています。肉眼では見えない汚れを取り除くのに有効的で、精密な治療が可能になります。これらは保険内外かかわらずすべての治療で行っていますので、丁寧さを要し時間もかかりますが、歯そのものを長持ちさせたいと考えれば当然のことだと思います。予約時間の管理をしっかりしていますので患者さんをお待たせすることはほとんどありません。

院内の徹底した感染管理をモットーとされていますね。

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8年ほど前に、医療の先進国といわれるスウェーデンへ感染管理の勉強をしに行きました。そこで消毒と滅菌の考え方の違いを知り、衝撃を受けたんです。これを機にきちんと学び、滅菌技術に関する専門的な知識を身につけました。そしてスペースを拡大し、消毒室を設けるために院内のリニューアルを行いました。大事な家族や友人に勧められるような、自分が受けたいと思う場所でないと治療はできないと考えるからです。スタッフも一緒に勉強し、報告をし合いながら間違いのないようにみんなで気を配っています。また、常にバージョンアップを心がけ、世界でも厳しいとされるヨーロッパ基準をクリアした滅菌器を設置するなど、新鋭の設備を整えています。感染管理についてのセミナーを依頼されたり、東京から見学に来られることもあります。真面目に取り組んできたことが、他の施設のモチベーションにつながっていると耳にする時はたいへんうれしく思いますね。

患者一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を提案

治療前のカウンセリングがとても丁寧だと伺いました。

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患者さんにとってベストな案があったとしても、金銭的にも時間的にもそれが選べない方もいらっしゃいます。そんなときは、よりベターなものをお伝えしています。保険内での治療を希望される方には、その中のベストは何だろうと模索し、自費治療をご希望される方には、矯正やインプラント治療などの計画を立てていき、仕上がりイメージをお伝えし患者さんと相談しながら進めていきます。お一人お一人のカウンセリングにしっかりと時間をかけ、安心して治療に進んでいただけることが何よりも大切だと考えています。

どんな患者さんが多く来院しますか?

小さなお子さんからご高齢の方まで幅広い年齢の方が来院されます。ご家族やご親戚、ご友人など患者さんのお知り合いをご紹介いただくこともありますね。特に40代~70代の女性の患者さんが多い気がします。年齢とともに多くなるケースとして、奥歯がなくなり他の歯が動いて割れてしまった、入れ歯が合わなくなって他の歯が痛い、歯並びが悪くなったなどがあります。そういった患者さんに対応できるよう、矯正やインプラント治療の先進の技術を取り入れるためにも勉強を続けています。

これまでの診療の中で印象に残っている患者さんについてお教えください。

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ずっと長く来てくださっていた80歳くらいの女性の患者さんですね。その方は、入れ歯など部分治療を受けていらっしゃいましたが、どうしても噛みにくいからと下の顎に全部インプラントを入れることを希望されました。当時このような大がかりなケースは初めてでしたから、私の師匠である愛知の長久手の先生に相談したところ、一緒にやりましょうと言ってくださって。患者さんと衛生士と私の3人で車に乗って出向き、手術を行いました。治療は数年かかり、上の歯も入れ歯を新しく作り直して、やっと治療が終わった時、その方がにっこり笑った時に、非常に若返った感じを受けたんです。また一緒に食事をした席で魚の骨が出てきた際に、バリバリと召し上がった姿を目の当たりにしてとてもうれしく感じました。患者さんが「本当に良かった。もっと早く治療したら良かった」と言ってくださった時には、こんなに歯科医師冥利に尽きることはないと感動しましたね。

長期的観点からの医療を提供し、患者の人生の向上を

歯科衛生士とのチームワークを大切にされていますね。

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当クリニックの歯科衛生士は、歯周病治療のトレーニングを積んでいますから専門的なアドバイスが行えます。患者さん1人に対し1人の衛生士がつくという担当制にしており、歯茎の管理や虫歯の予防、かぶせ物やインプラント治療後のお手入れのレクチャーなど、責任をもって取り組んでいます。また、次の虫歯をつくらないためのケアを心がけていますので、歯科衛生士が患者さんからお聞きした話をもとに、私とディスカッションしながら一緒になって治療計画を立てていき、その患者さんに適した案を出していくこともあります。月に2回、定期的に行う勉強会やミーティングでは知識の共有や向上を心がけ、スタッフ一丸となって患者さんの健康をサポートしていくことをめざしています。

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

この仕事がとても好きで、何をやっていても楽しいんです。若い時は、自分の未熟さにイライラしてしまうこともありましたが、今は歳を重ねて非常に穏やかですね。それに勉強すればするほど興味深くなる面白さがあります。知らないことを知ることで次のステップに進めますし、きちんとした知識をもつことで自信をもって治療を提供でき、一部分ではなく全体をみた上でさまざまな判断ができるようになります。また、以前、難易度の高い発表資料の作成のために、臨床事例として患者さんにもご協力いただいたことがありました。そのおかげもありうまくいったことを報告すると、「良かったね」と握手をして喜んでくださって。患者さんとの心のつながりや絆を紡いでいけるこの仕事にやりがいを感じます。

最後に、今後の目標を聞かせていただけますか。

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近い未来ではなく、遠い未来を見据えて治療に取り組んでいきたいと思います。ここだけ治せばいいといった目先のことではなく、10年先、できれば20年先の歯がいい状態であり、少しでも多くご自身の歯で過ごしていただけるようサポートしていきたい。予防を含め、長期的な観点からの医療を提供していくことが目標です。今後も妥協をせず、今のクオリティーを上げていき、全力で力を注いでいきます。それについてきてくれるスタッフを育てることも私の任務です。

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