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長縄 敬弘 院長の独自取材記事

東山デンタルクリニック

(名古屋市千種区/東山公園駅)

最終更新日:2021/10/12

長縄敬弘院長 東山デンタルクリニック main

動物園のすぐ西隣にある、「東山デンタルクリニック」。長縄敬弘院長が父の代から続くクリニックを継ごうと思ったのは、ごく自然な流れだったという。物心つく頃から、患者に偉ぶらず、フランクで親しみやすい距離で診察をしている父の姿を間近で見てきたからだ。大学病院勤務時は歯周病科に所属し、歯周病の恐ろしさ、予防歯科の大切さを学び、現在に生かしているそうだ。現在は父、妻、そして長縄先生の「三本柱」で成り立つという同院。診療方針や小児歯科の専門棟新設に込めた思いなどを取材した。

(取材日2020年9月18日)

先代の思いを引き継ぎつつ、予防歯科のクリニックへ

お父さまも歯科医師だとお聞きしています。ご自身が歯科医師になられたのもお父さまの影響が大きいですか?

長縄敬弘院長 東山デンタルクリニック1

父はこの地で、古くから小児歯科一本でやってきました。僕は子どもの頃から、患者さんに親しく接する父を見てきていましたし、自分自身が将来の進路を考えたときも、父と同じ道を進もうと決めたのはごく自然な流れでしたね。父は医師として患者さんからの信頼も厚いなと思いますし、赤ちゃんから来ていた人が大人になって、また子どもを連れてきてくれるんです。良いことだなと思いますね。自分の思いどおりに治療しようとせずに、患者さんの要望を聞きながらやさしく接しているところは、僕も見習っている部分です。

一つ一つの診察部屋が大きな個室になっていますね。

健康志向の高い、予防医療をしたいと思っています。個室にしたのは、プライバシーが確立されていたほうが良いと思ったからです。僕が留学していたアメリカでは、一つの部屋に一台のユニットがあるのが当然でした。そういうことも意識して個室にしています。当院では小児用とメンテナンス用も分けているんですが、子ども一人ひとりや、メンテナンスの患者さんにも一対一で対応したほうがいいと思いまして。一人にひとつの時間をしっかりとって、担当医をつけるのが望ましいと思っています。歯科医師も静かな環境で治療できますからね。患者さんもそういう意味では安心して診察を受けていただいていると思います。

クリニックのコンセプトはなんですか?

長縄敬弘院長 東山デンタルクリニック2

なるべく子どものときから、予防をすることを当たり前にしていきたいと思っています。病気が発症する前から、定期的なケアを行って、生涯健康でいられるための歯科医院というのがコンセプトです。虫歯を直して終わりではなく、その後のメンテナンスにも通って、それが10年、20年と続いて行くような歯科医院でありたいです。それはもう、父の代からの意志ですので、僕もそれを継いでいますね。先代からの患者さんもずっと通ってくれています。当院は家族経営なので父、妻、僕の3名の歯科医師で対応しています。妻は歯列矯正を担当し、父は昔から小児歯科を。僕は一般歯科、特に歯周病が専門ですので、患者さんに対応した先生が診察するようにしています。これが当院の特徴かなと思いますね。

歯周病が全身の病気のきっかけにならないようケアを

先生は歯周病をご専門とされているのですね。

長縄敬弘院長 東山デンタルクリニック3

大学時代、歯周病科の先輩に海外へ留学している先生がたくさんいて、自分もいつか海外に留学して学んでみたいなと思っていたんです。歯周病はこれからますます重要視されると思っていましたし、総合的に考えて選びました。留学してみて、日本の歯科技術の良い所も客観視できました。もちろんアメリカにも優れているところはありましたので、両国の良いところが見えてよかったですね。歯周病は全身の病気に深く関わってきます。歯周病を発症してしまうと、今健康でも、のちに思わぬ病気を引き起こすことになりかねません。軽く考えずに、ぜひ口腔内のケアをしっかりして、全身の病気のきっかけにならないようにしてほしいです。歯周病は、自分ではなかなか気づきませんので、虫歯などのきっかけで来院して、歯周病であることが初期の段階でわかることもあるんですよ。

一番多い患者さんの層や、その症状を教えてください。

0歳から90歳代まで幅広い年齢層の方に利用していただいていますが、10歳未満の子どもと、その保護者世代が特に多いです。動物園の近くという立地ということもあるかもしれないですが(笑)。子どもの患者さんについて言えば、虫歯は減ってきているのですが、歯列不正が多くなっていますね。状態にもよりますが、歯列矯正は治療が長くかかってしまうと、不安に思われる患者さんもいらっしゃると思います。当院ではわかりやすく説明しながら保護者の方とコミュニケーションすることを心がけているので、安心して治療に臨んでいただきたいです。あとは定期健診などですね。当院に来られる方は「予防したい」という気持ちの人が多いと思います。30~40代の人は、審美面に配慮した治療や、ホワイトニングの方も。もともと虫歯の人は少ないのですが、より美しい歯にしたい、健康的な歯にしたいという、健康志向の高い方が多いように思います。

治療にあたって心がけていること、モットーなどはありますか?

長縄敬弘院長 東山デンタルクリニック4

皆さん歯科の治療に対しては、少なからず不安に思っていることでしょう。勇気を出して来てくださっているのではないかと思うんですね。ですので、なるべくその気持ちをくんで、極力痛みを出さないようにしたいと思っています。快く治療を受けてくださるようになるべくやさしくもてなすことも大切にしていますね。初診の患者さんに入っていただく「カウンセリングルーム」では、この医院に辿り着いた経緯や、苦手なこと、今までの歯科医院で経験した嫌な出来事、当院に望むことなどを細かく聞いています。患者さんの「歯医者」に対するイメージを伺って、その患者さんに応じた対応を心がけています。一人ひとりに対して不安なところをなくしてあげて、それぞれが望むような診察を行うことがモットーですね。

小児歯科をさらに充実へ

小児歯科・矯正専門の別棟を新設されたそうですね。

長縄敬弘院長 東山デンタルクリニック5

当院は子どもの患者さんが多くいますし、予防歯科と小児歯科はアプローチが違うので場所を分けたいと考えました。新棟「子ども棟」にはプレイスペースがあって、保育スタッフがお子さんをお預かりできますし、子育てに関するセミナーや集いも企画しています。現在はコロナ禍で難しいですが、親子で来院するきっかけづくりができたらと考えています。治療スペースは大人と同様に個室ですので、お子さんに寄り添って進められます。子どもっぽ過ぎない、洗練されたかわいらしさをめざして空間づくりをしたので、親御さんもくつろげる場所になっていると思いますよ。ちなみに当院の小児歯科は18歳までが対象なので、患者さんを長く見守れます。転勤や一人暮らしで家を離れた子が、長期休暇に帰ってきて顔を見せてくれるのもうれしいひとときなんです。

貴院の小児歯科や矯正には、どんな特徴がありますか。

成人と同様にMTM(メディカルトリートメントモデル)という一般医療モデルに則り診療を行っています。特徴として一般的な診査に加えて生活習慣のヒヤリングや、唾液検査を行い、お子さん一人ひとりの虫歯のリスクを測り、その子にあった予防法や治療法を一緒に考えながら治療を進めていきます。矯正については、定期的なメンテナンスでお子さんの成長を見守りながら、永久前歯が生え変わる頃に矯正すべきかどうかを判断していきます。もちろん反対咬合は成長で自然と治るものではないので、もっと早くから矯正治療をすべきですね。昨今、虫歯の子どもは少なくなっていますが、歯並びは悪くなっているように感じます。体全体がほっそりして、顎も貧弱で、第二大臼歯が生えない子も多いんですよ。生物の歴史の中では、これも人間の進化か退化なのかもしれませんね。そんなことも考えて、時代に求められる歯科医療を追求し続けたいです。

読者にメッセージをお願いします。

長縄敬弘院長 東山デンタルクリニック6

患者さんと長いお付き合いをしたいと思っています。「ここだけ治して」という治療のやり方ではなく、患者さんがじっくり自分の口と向き合って、いい状態で維持したいと思っていただけたらうれしいです。そのために予防医療というスタイルをとっていますので、患者さんがずっと健康でいられるようなお手伝いができればと思っています。歯周病に関しても、違和感を覚える前に、年に2~3回はチェックをしに来てほしいと思います。もちろんお子さんの診療、親子での診療も大歓迎です。自分の歯を、将来もずっといい状態で保っていられるように、これからもお手伝いできればと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

唾液検査 3500円/ホワイトニング オフィスホワイトニング1万8000円/歯列矯正 第1期治療40~50万円 ※詳しくは医療機関のホームページをご確認ください。

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