長縄 敬弘 院長、大場 清佳 先生の独自取材記事
東山デンタルクリニック
(名古屋市千種区/東山公園駅)
最終更新日:2025/12/16
動植物園の西隣にある「東山デンタルクリニック」は、キリンの親子のロゴマークが目印。先代の小児歯科医院を継承した長縄敬弘(たかひろ)院長がリニューアルした歯科医院だ。小児歯科と矯正は隣接する「こども棟」で行う。「子どもっぽすぎない、洗練されたかわいらしさをめざして新設したので、親御さんもくつろげると思います」と長縄院長が話すとおり、親子に優しい設計になっている。そこで小児歯科・矯正歯科を担当するのは、大場清佳(さやか)先生。「健康に生まれた子が健康に育つようなサポートをしていきたいです」と小児歯科への熱意を語る大場先生は、アメリカで心身技法も学び、子どもの体と歯の関係について深い知見を持っている。今回は長縄院長と大場先生の2人に、同院の診療内容や小児歯科での取り組みについて話を聞いた。
(取材日2025年9月30日)
地域の幅広い年齢層が通う歯科医院へリニューアル
お父さまが開業された歯科医院を長縄院長が継承されたそうですね。

【長縄院長】父はこの地で、古くから小児歯科一本でやってきました。僕は子どもの頃から、患者さんに親しく接する父を見てきていましたし、自分自身が将来の進路を考えたときも、父と同じ道を進もうと決めたのはごく自然な流れでしたね。父は歯科医師として患者さんから頼られていたと思いますし、赤ちゃんの頃に来院した方が大人になって、また子どもを連れてきてくれるんです。良いことだなと思いますね。自分の思いどおりに治療しようとせずに、患者さんの要望を聞きながら優しく接しているところは、僕も見習っている部分です。
継承後のリニューアルでこだわった内装部分はありますか?
【長縄院長】一つ一つの部屋をゆとりのある個室にしました。個室にしたのは、プライバシーが確保されていたほうが良いと思ったからです。僕が留学していたアメリカでは、1つの部屋に1台のユニットがあるのが当然でした。そういうことも意識して個室にしています。子ども一人ひとりや、メンテナンスの患者さんにも一対一で対応したほうがいいと考え、当院では治療用とメンテナンス用も分けています。
【大場先生】小児歯科と矯正歯科は「こども棟」で行っていて、1階はベビーカーごと入れる半個室と個室仕様の小児歯科、2階は個室の矯正歯科になっています。もちろん、診療チェアも子どもサイズですよ。矯正治療の一環として「筋機能訓練」をしたり、親子セミナーを開催したりできる部屋も2階にあります。
患者さんの層や、その症状を教えてください。

【長縄院長】0歳から90歳代まで幅広い年齢層の方に利用していただいていますが、当院に通えなくなった患者さんも、訪問診療で対応しています。特に多いのは、10歳未満のお子さんと、その保護者世代。子どもの患者さんについて言えば、虫歯は減ってきているのですが、歯列不正が多くなっていますね。当院ではわかりやすく説明しながら保護者の方とコミュニケーションすることを心がけているので、安心して治療に臨んでいただきたいです。あとは定期健診などですね。当院に来られる方は「予防したい」という気持ちの人が多いと思います。30~40代の人は、審美面に配慮した治療や、ホワイトニングをご希望の方も。より美しい歯にしたい、健康的な歯にしたいという、健康志向の高い方が多いように思います。
生涯健康でいられるための歯科医院をめざして
御院のコンセプトを教えてください。

【長縄院長】健康志向の高い予防医療をめざしています。なるべく子どもの時から予防をすることを当たり前にしていきたいですね。定期的なケアを行う、生涯健康でいられるための歯科医院というのがコンセプトです。虫歯を治療して終わりではなく、その後のメンテナンスも継続し、それが10年、20年と続いていくような歯科医院でありたいというのが父の代から継承されてきた想い。先代からの患者さんも長く通ってくれています。
【大場先生】小児歯科でも「生涯健康でいられる」ことをめざして診療しています。近年の小児歯科では、虫歯のお子さんは減ってきているものの、舌やお口周りの筋力が低下しているお子さんが多いように感じます。口腔筋の低下は、歯並びにも深く関わっているため、できるだけ小さい頃から、健康な発達を促すことが大切。気をつけるべき点は育児の中にたくさんあるので、伝えていきたいと思っています。
子育ての中で気をつけるべき点とはどんなことでしょう?
【大場先生】どんな場所でどんな姿勢で寝るかに始まり、1ヵ月を過ぎたらステップアップして床で過ごすなど、毎日ぐんぐん成長する赤ちゃんの時期こそ、成長が見込める点がたくさんあります。現代のお母さんは、子育てについてもインターネットの情報を頼りにしていると思いますが、その知識が果たして自分の子どもに当てはまるのかと悩む人は多いと思います。便利な育児グッズも、本当に子どもの発達のためになっているのかどうか、よくわからないまま使っている人も多いのではないでしょうか。安心して見ているだけでいいことと、それだけではいけないことの区別を、専門家の立場からアドバイスしています。健診中や治療中でもお伝えしますが、講座なども開催しているので楽しく学んでいただきたいですね。赤ちゃんの頃から正しい体の使い方をして発達を促すことで、歯並びを整えることを図り、健康な大人になることをめざすという流れを作っていきたいです。
歯並びが悪いのは遺伝のせいだと考えがちですが、正しい体の使い方も重要なんですね。

【大場先生】もちろん遺伝もありますが、遺伝よりもその子がどういう体の使い方をして育ってきたのかが大きく影響します。小児矯正治療では、小さいお子さんのうちに口腔筋の機能を高める「筋機能訓練療法」も有用ではありますが、そもそもできあがってしまった体の使い方を矯正しようとするのは難しいんですね。生後4日の赤ちゃんの母乳の飲み方の癖がついてしまった場合でも、授乳の仕方を変えるのは難しいといわれているのに、小学生になった子どもたちの姿勢や呼吸の仕方を修正するのは大変なこと。だから、0歳児からの早い時期に体の使い方の癖を見つけて修正を図ることが重要なんです。
科学的根拠に基づいた予防プログラムで再発予防
長縄院長は歯周病をご専門とされているそうですね。

【長縄院長】大学時代、歯周病科の先輩に海外へ留学している先生がたくさんいて、自分もいつか海外に留学して歯周病を学びたいと思っていたんです。歯周病はこれからますます重要視されると思っていましたし、総合的に考えて選びました。留学してみて、日本の歯科技術の良い所も客観視できましたし、アメリカの優れた歯科医療も学べました。歯周病は全身の病気に深く関わってきます。歯周病を発症してしまうと、今健康でも、後に思わぬ病気を引き起こすことになりかねません。歯周病は、自分ではなかなか気づきませんので、虫歯などのきっかけで来院して、歯周病であることが初期の段階でわかることもあるんですよ。
予防歯科ではどんなことに取り組んでいますか?
【長縄院長】MTM(メディカルトリートメントモデル)という科学的根拠に基づいた予防プログラムに則り診療を行っています。これは、一般的な診査に加えて生活習慣のヒアリングや唾液検査を行い、患者さん一人ひとりの虫歯のリスクを確認し、その人に合った予防法や治療法を一緒に考えながら進めていく方法です。原因からアプローチし、歯周病や虫歯の再発を予防しながら健康な歯の維持をめざすのは、子どもも同じ。小児歯科でも同じようにMTMを取り入れています。
最後に、患者さんに向けてメッセージをお願いします。

【長縄院長】患者さんと長いお付き合いをしたいと思っています。「ここだけ治して」という治療のやり方ではなく、患者さんに自分の口の状態を理解していただき、良い状態を維持したいと思っていただけたらうれしいです。今後も予防医療に注力し、患者さんがずっと健康でいられることをめざしてお手伝いをしていきます。歯周病に関しても、違和感を覚える前に、年に2~3回はチェックをしに来てほしいですね。もちろんお子さんの診療、親子での診療も大歓迎です。
【大場先生】今後も、健康に生まれた子が健康に育つようなサポートをしていきたいですね。理学療法士や保育士、管理栄養士、助産師も関わって、妊婦さんと赤ちゃんに向けた講座もたくさん開催していますので、「生まれた子がいつもぐずっている」などの小さなことでも気軽にご相談ください。多職種の力を合わせてお子さんの発達を支援します。
自由診療費用の目安
自由診療とは唾液検査 3500円/ホワイトニング オフィスホワイトニング1万8000円/歯列矯正 第1期治療40~50万円 ※詳しくは医療機関のホームページをご確認ください。

