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全身の健康を考えた予防歯科
徹底した口腔内ケアが好評

ばんの歯科

(名古屋市東区/森下駅)

最終更新日:2021/10/12

ばんの歯科 全身の健康を考えた予防歯科 徹底した口腔内ケアが好評 ばんの歯科 全身の健康を考えた予防歯科 徹底した口腔内ケアが好評
  • 保険診療

虫歯になったら即削る。かつてはそれが普通と考えられていたが、昨今では経過観察をしつつ進行を防ぐため適宜処置していくほうが良いと考える歯科医院が増えている。「ばんの歯科」もそうした考えに基づき、口内の健康を保ち、できるだけ歯の寿命を延ばすための口腔内ケアに力を入れている。来院した患者すべてに治療と並行して歯科衛生士が歯磨きやケアを施し、「すっきり」「さっぱり」を実感してもらう。その結果、開業して35年たつ今では、口腔内ケアに通う患者が大幅に増えてきた。坂野晃院長と歯科衛生士の牛田氏、向田氏、小松氏の4人に、同院の予防歯科の考え方や特徴などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2017年11月8日)

一方的な“指導”ではなく、歯磨きやケアの良さを実感してもらうことで全身の健康までをサポート

Q先生の考える予防歯科とはどのようなものですか?
A
ばんの歯科 口腔内と全身のつながりを語る院長

▲口腔内と全身のつながりを語る院長

【坂野先生】以前は、予防といえば小さな虫歯もすぐに治療することでしたが、今では、口腔内ケアを続け、口内をきれいに保てば急いで虫歯を削る必要はないと考えられるようになりました。加えて生活習慣の改善も大切で、歯の健康だけではなく、全身の健康状態を向上させることが本来の予防歯科だと思います。私はもともと患者さんには、口腔内ケアで健康寿命が延びる可能性が高くなりますよとお話ししていて、今では全体の7割ほどの患者さんが定期検診に来院します。ブラッシングを指導するより、われわれが徹底的にケアをしたほうが、患者さんから「どうやって磨けばいいの?」と質問されるなど、歯を守ろうという意識が高まると感じています。

Q歯科衛生士は予防としてどのようなことを行うのでしょうか?
A
ばんの歯科 すべての患者に対して丁寧に口腔ケアを行う

▲すべての患者に対して丁寧に口腔ケアを行う

【牛田さん】特に予防歯科という枠でなく、当院では来院されたすべての患者さんに歯磨きを中心とした口腔内ケアをしており、治療をされる場合でも並行して行っています。皆さん、毎回メンテナンスをした状態で帰っていかれるのです。各ユニットに鏡と口腔内カメラがありますので、患者さんにお口の中を把握していただき、必要があれば専用の機器やペーストを用いたPMTCというプログラムを組み込み、歯面とその周辺の歯垢や細菌の膜をきれいに除去していきます。汚れがひどいときは「気を付けましょう」とお伝えしますし、聞かれれば何でもきちんとお答えしていますが、こちらから一方的な“指導”はしていません。

Q“指導”とは違う、ケアの重要性について教えてください。
A
ばんの歯科 「すっきりした」と実感してもらうことが一番良いと語る牛田氏

▲「すっきりした」と実感してもらうことが一番良いと語る牛田氏

【牛田さん】“指導”よりも、私たちが一生懸命ケアして「すっきりした」「さっぱりした」と患者さんご自身に実感していただくことが一番良いと考えています。実感すればセルフケアも意識して丁寧にされますし、自発的に数ヵ月に1度はプロのメンテナンスを受けに来院されるようになり、お口の中を健康に保てます。中には2週間ごとに歯磨きだけに来られる方も。持病のある方や体の抵抗力が落ちている方には特に定期的な来院をお勧めします。高齢になると病気が全くない方はほとんどいません。歯の健康状態は体の状態にも関連していますので、人生を健やかに過ごすため、お口の中を清潔に保つことは非常に重要だと思っています。

Q患者と接する上で心がけていることはありますか?
A
ばんの歯科 診療室。笑顔で帰ってもらえるよう努力している

▲診療室。笑顔で帰ってもらえるよう努力している

【牛田さん】ケアをきちんとすること、患者さんを大切にすることを最も心がけています。言葉遣いや身だしなみ、電話の応対も失礼のないよう気を付けています。 【向田さん】歯科医院は「怖い所」と思われがちですので、ここは来やすくて親しみやすい場所というイメージを持っていただけるように会話を楽しく、コミュニケーションを大事にしています。患者さんに笑顔で帰っていただければうれしいです。 【小松さん】いつも笑顔で明るくお話しするようにしています。2年目ですが顔なじみの方も増えました。少しでもお子さまとの壁をなくし信頼いただけるよう治療後にシールや風船をあげたり、おもちゃで一緒に遊んだりすることもあります。

Q先生は、口腔内ケアを在宅診療でも行っておられるのですね。
A
ばんの歯科 スタッフ全員がコミュニケーションを大事にしている

▲スタッフ全員がコミュニケーションを大事にしている

【坂野先生】はい、個人のお宅に10軒ほどと施設に2軒、伺っています。在宅診療では悪い部分を治すことはもちろんですが、口腔内ケアを「気持ち良い」と思ってもらうことも大事で、気持ちが良いことは生きる力や健康増進につながります。また歯科衛生士が一緒だと、高齢の方は男女問わず喜ばれます。「話していると楽しい」「ケアが気持ちいい」など精神的に良いことは体の状態にも表れます。実際に、訪問看護師さんのほうから「ケアをする前とした後では健康状態が全然違います」と評価していただきました。口内がきれいだと、口からウイルスも入りにくくなります。熱が出ても抗生物質を処方しなくてすんだという話も聞きました。

ドクターからのメッセージ

坂野 晃院長

私は、口の健康は全身の健康を守ることになると思っていますので、常に、歯だけを治すのではなく全身を治したいという気持ちで治療をしています。学校健診で他科の先生とお会いして痛感したのですが、歯から全身の健康状態はわかりやすいのです。それで内科の先生とは話が合いました(笑)。全身の健康という視点から、普段の食事でも油や糖分、添加物などの摂取に気を付けていただければと思います。「これからは歯科衛生士の時代だ」とよく言っているのですが、口腔内ケアは人間の健康な体づくりのためにとても大切なことだと思っています。患者さんの健康増進のために頑張ってケアをしている歯科衛生士には本当に感謝しています。

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