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伊藤 貴志 院長の独自取材記事

いとう歯科

(名古屋市中村区/中村公園駅)

最終更新日:2022/09/05

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地下鉄東山線中村公園駅から徒歩数分の場所にある「いとう歯科」。中村区で生まれ育った伊藤貴志院長が2010年、先代院長だった父親の後を引き継いだ。「すべては患者さんのために」という信条のもと、一般歯科から矯正歯科、口腔外科、妊産婦・小児歯科など幅広く対応している。昔から、患者が来やすく安心して過ごせる清潔な歯科医院づくりを心がけており、子どもから高齢者まで多くの患者が通っている。生涯、歯を守るための予防にも力を注ぎ、口内の状態を把握できる唾液検査や口腔がんなど病気の早期発見にも積極的に取り組んでいる。「誠意と責任感を持って患者さん一人ひとりに向き合いたい」と話す伊藤院長に、普段の心がけや展望について話してもらった。

(取材日2022年6月1日)

歯周病学を基礎に、厳選した材料で治療を行う

こちらでは幅広い分野の診療を行っておられますが、先生は大学院で歯周病学を専攻されていたとか。

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はい。歯周病学は歯科の基礎となる学問や技術です。歯周病の管理・治療ができなければ、ほかの分野の治療が困難になると言ってもいいでしょう。家を建てるときの基礎工事と同じで、土台をしっかり整えておかないと上の歯の冠を作製してもすぐに不適合となってしまうのです。口内すべての組織を総合的に診療するには歯周病学が必須と考えて専攻しました。大学院ではさらに生体材料の研究や再生治療の研究にも勤しみました。今後も歯茎の再生に関する研究は注力したい分野です。若い方でも歯磨きのしすぎで歯茎が下がって根っこの部分が出てくることがあり、その場合、上顎の部分から組織を移植する外科手術になります。歯茎や骨の厚みは人によって違いますので、気になる方は一度ご相談いただければと思います。

治療に使用する材料にも気をつけておられるのですね。

当院ではリサイクル品は使用せず、利益を考えるよりも私が信頼できる国産の素材を厳選して使用しています。患者さんは材料の質までご存じないでしょうが、体を預けていただいている以上、信頼を裏切ることはできません。ご希望があればメーカーや含有物を記した鑑定書をお渡しすることもできます。質はもちろんですが、各処置に適した材料を用いることも大切。プラスチック、金属、セラミックなどそれぞれの特性を患者さんにご説明し、信頼性、安全性、審美性、経済性の観点から納得できる材料や処置を選んでいただくようにしています。

院内の感染症対策はどのようにされているのでしょうか?

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待合室では、椅子ごとに高さ180センチ以上の透明アクリル板の壁を設置し、お一人お一人が安心して過ごせるように工夫しています。空気清浄機のほか、サーキュレーターは診療室、待合室、廊下にも置いており、全部で十数台になりますね。換気はもともと気をつけていて、床面積、天井高から空間体積を出して窓の開口面積、サーキュレーターによる吸気、排気の量を計算し、3~5分間で全体の空気が入れ替わるようにしています。新型コロナウイルス感染症の流行下においては新たに二酸化炭素濃度の測定機器を複数設置しました。これにより空気の入れ替わりを数値で確認できるため、患者さんの不安解消に役立つと考えています。また治療器具の滅菌については、高圧、常圧、ガス、紫外線と器具によって適切な方法で行っています。さらにスリッパについても、昔から洗剤、アルコール、紫外線、オゾンを使用し衛生管理を徹底しています。

患者のためにやるべきことをやり、歯を守る

こちらでは妊産婦への対応もきちんと行っておられるそうですね。

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はい。妊産婦さんは一般の方とは治療内容が異なりますので、まず女性スタッフや私の妻で副院長の真紀子先生がスライドを使い、体の変化について30分程度の説明をしています。虫歯と歯周病は妊産婦さんがかかりやすいものですが、妊娠時はおなかの赤ちゃんへの影響もあるため使用する薬や治療方法、治療時期に配慮しています。出産後は、家族間でスプーンや食器を使い回さないなど、親子ともに虫歯をつくらないための予防のアドバイスをしたり相談に乗ったりしています。授乳中に寝てしまってお口のケアができないという相談も多いですが、口内が無菌状態であれば虫歯にはなりません。正しい知識を身につけて子育てに役立てていただきたいですね。

先生のモットーはどんなことですか?

天然の歯に勝る材料はなく、できるだけ患者さんの歯を残すような治療を心がけることです。歯が割れて何年もたってしまった状態では難しいのですが、ひび程度であれば残っている根っこの数によっては薬を使って歯を残す治療が可能です。また当院では、初診の方のインプラント処置はお断りすることもあるのですが、それは歯を抜いてまでインプラントを入れるべきかどうかをしっかり診断したいから。インプラントには神経やクッション機能がありません。例えば貝のおみそ汁でジャリッと砂を感じたら吐き出そうとしますが、それは歯の周りの組織がクッションの役目をしていて刺激に神経受容体が反応し、反射行動が起こるためです。インプラント治療は優れた治療法ですが、人体の組織はそれ以上に素晴らしいもの。ですから、患者さんにはメリット、デメリットをお話しし、納得して治療に臨んでいただくようにしています。

患者と接する上で大切にされておられることを教えてください。

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父は「患者さんのためにやるべきことはしっかりやる」という職人気質でしたので、私もその信念を大切にしています。そして当たり前のことを当たり前にきちんとこなし、患者さんに対して正直でありたいと考えています。もし処置をして期待する効果が出なかったとしてもごまかさず、正直に説明して今後どうするかを患者さんと話し合って対応することが大事です。常に誠意と責任感を持って、患者さん一人ひとりに向き合っていきたいと思っています。

生涯、自分の歯で健康に暮らすため予防にも尽力

先生は検査にも力を入れておられるそうですね。

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できるだけご自身のお口の現状を把握していただきたく、初診時に検査を行っています。一つは位相差顕微鏡を用いた観察で、お口の中の汚れを採って顕微鏡に設置し、接続したモニターで歯周病菌の動きをリアルタイムで見られます。もう一つは唾液検査で、虫歯菌の数、酸性度、緩衝能、白血球、タンパク質、アンモニアといった6項目を測定します。検査結果を「見える化」すると、今の口の中の状態や将来的なリスクがわかるので、それを避けるための予防や適切な治療計画作成ができるのです。検査結果を見て、「丁寧に歯磨きしよう」とセルフケアの意識を高めていただけたらうれしいですね。ほかに、エックス線写真のコピーや、イラスト入りの歯周ポケットの検査結果もお渡ししています。

他にも検査機器があるのですか?

はい、口腔がんや前がん病変の発見をするために蛍光観察機器を導入しており、特殊な光を照射して口腔内粘膜の異常の有無をチェックします。口腔がんは予後に大きな影響を与えるがんで、手術した場合、切除部分によって見た目、話し方、味覚などが術前と比べ大きく変わってしまうことがあるため、早期発見、早期治療が大切になります。もう一つ新しく導入したのは、数十種ある歯周病菌のうちの特に病原性の高い特定の菌について調べる機器です。その菌が多い患者さんは普通の方よりも短い間隔での検診が必要で、歯磨きの仕方や歯磨き粉、洗口剤も気をつけないといけません。実は私は、他の菌についても調べたいと思っていて、今、企業と共同研究しています。私は話し上手ではありませんので良い検査方法を追求して結果を「見える化」し、患者さんにわかりやすくして適した治療を提供していきたいと思っています。

今後についてお考えをお聞かせください。

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治療には限界があると思いますので、やはり治療が必要になる前の、予防や検診にさらに力を入れていきたいですね。本当にそれが一番です。虫歯のない、正しい噛み合わせは全身の健康にも結びつきます。歯周病菌はいまや糖尿病や動脈硬化疾患など全身の病気、さらに認知症にも関わりが深いことがわかっており、国でも国民に毎年の歯科検診を義務づける制度の検討がされようとしています。当院のスタッフは皆、子育て経験があるので患者さんと育児のお話をすることもあり、ご家族で来ていただきやすい雰囲気だと思います。ぜひ小さな頃から来て慣れてもらって、一生涯、自分の歯を使って食事をする健康的な生活を送っていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/37万円〜(埋入手術代:25万円、2次オペ代:2万円、アバットメント:2万円)、マウスピース型装置を用いた矯正/5万円〜、セラミックを用いた補綴治療/4万4000円~、再生治療/15万4000円~、唾液検査/2200円~
※自由診療の詳細金額は当院HPで確認でお願いします。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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