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医科の診断で保険適応に
歯科で行う睡眠時無呼吸症候群の治療

橋本歯科医院

(名古屋市南区/本笠寺駅)

最終更新日:2022/12/02

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  • 保険診療

睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする睡眠時無呼吸症候群。いびきなどの目立った症状があるものの、無自覚だったり同居者などから指摘されても「いびきくらい大丈夫」と軽く捉えたりする人は少なくないという。しかし重症になると合併症のリスクが高くなり、治療負担が大きくなることも。「橋本歯科医院」の橋本雅範院長は、「軽度や中度であれば、マウスピース型装置によって改善が見込めることもあります」と話す。耳鼻咽喉科や呼吸器内科で睡眠時無呼吸症候群と診断され、マウスピース型装置での治療が適すると判断された場合には、保険診療内で治療できるという。日頃より睡眠時無呼吸症候群をはじめ全身疾患にも目を向けて歯科診療を行う橋本院長に、睡眠時無呼吸症候群のリスクとともに、歯科医院での治療の流れなどを聞いた。

(取材日2022年10月7日)

放置すると心疾患など命に関わる病気のリスクが高まるとの報告も。改善のためにも早期発見・早期治療が重要

Q睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気ですか?
A
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▲全身の健康を考慮した歯科診療に力を入れている雅範院長

睡眠時無呼吸症候群とは、何らかの理由から睡眠時に呼吸が止まる「無呼吸」や、浅くなる「低呼吸」が起きる病気です。この病気の約9割を占めるといわれるのが、喉や気道が塞がる「閉塞性」です。この他、呼吸中枢に異常を来して呼吸指令が出なくなる「中枢性」があります。喉や気道が塞がってしまう原因はさまざまで、肥満体型や男性のほか、痩せ型の方や女性が発症するケースも珍しくありません。代表的な症状の一つがいびきで、いびきをかく人の約3割が睡眠時無呼吸症候群と指摘されています。いびき以外だと、朝起きた時に口の中が乾いている、すっきりと目覚められない、だるさを感じるといった症状がある場合は注意が必要です。

Q睡眠時無呼吸症候群を放置するとどうなってしまうのでしょうか?
A
2

▲自分が睡眠時無呼吸とは気づかない人も多い

無呼吸や低呼吸を放置すると、低酸素状態となります。低酸素になると、それを補うように心臓が過剰に働くため、当然ながら心肺機能の負担が増えます。その結果、高血圧、動脈硬化、不整脈、心不全などが起きるリスクが上がると報告されています。また、糖尿病、肥満にもつながるとの指摘もあり、放っておけば大切な寿命を縮めることにもつながりかねません。軽視せず、気になる方は医療機関に相談ください。治療するためには耳鼻咽喉科や呼吸器内科での診断が必要で、専用の検査機器を装着して睡眠を取り、脳波や心臓の状態、血中酸素飽和度、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数などにより重症度を判定し、治療方法を検討します。

Q代表的な治療方法を教えてください。また保険は適応されますか?
A
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▲下顎が出るような設計になっており、気道が確保される

多くは対症療法でアプローチしていきます。重症例に適用するのがCPAP療法で、エアチューブを伝って鼻に装着したマスクから気道に空気を送り込みます。呼吸状態の改善は見込めるものの、毎度マスクをつける煩わしさがあり、旅行や出張時に持ち運ぶのも大変です。一方軽度から中度で適切とされるのが、マウスピースの装着です。耳鼻咽喉科や呼吸器内科などで軽度あるいは中度の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、歯科医院でのマウスピース作製に保険が適用されます。個人差はありますが、マウスピースはCPAPより装着感が良く、若い人や女性、痩せている人、首が細い人に適しているといわれています。また携帯しやすいのも特徴です。

Q歯科医院での治療の流れを教えてください。
A
4

▲密なコミュニケーションで治療を行う

まず医科の医療機関からの紹介を受けたら、問診や口腔内診査といった一般的な診療を行います。続いて必要に応じてエックス線画像撮影を行い、骨格の状態を評価します。そして上下の歯型を採取してマウスピースを作製します。作製期間は2週間程度。できあがったマウスピースを上顎、下顎それぞれに装着し、気道が確保しやすい位置で固定する処置を行って完成です。その後、医科の医療機関を受診して改善具合を確認します。経年変化によってマウスピースが変形し歯茎に当たって痛みを感じやすくなるといったこともありますので、壊れたりちょっと調子が悪いと思ったりしたら口腔内のメンテナンスと併せて相談するのが望ましいです。

Q睡眠時無呼吸症候群に関して貴院の診療の特徴を教えてください。
A
5

▲勉強会にも積極的に参加を続けている雅範院長

睡眠時無呼吸症候群は、なかなか自覚しにくい病気です。そのため、口元や喉周りという呼吸を司る部位も含めて診る診療科の立場から、疑わしき所見を見逃さないよう注意を払っています。ふだんの歯科診療時でも、例えばセファログラム撮影すると気道の大きさを確認できますし、口を大きく開けた際に舌と口蓋へんとうが塞いでいて喉の奥が見えない場合は多くはいびきがひどい、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるといえます。現在、歯科の分野でも睡眠時無呼吸症候群の治療の知識、ノウハウを深めていく動きがあり、私自身も積極的に新しい知識や技術を取り入れるなどして日々学びを深め、診療で実践しています。

ドクターからのメッセージ

橋本 雅範院長

居眠り運転による大事故や、事故の未遂などの報道を過去に目にしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。口の健康と関連する糖尿病、誤嚥性肺炎、骨粗しょう症などと同様、マウスピースを装着し睡眠時の無呼吸の改善を図ることは、人生100年時代といわれている現在、健康寿命を延伸することにつながる大切なものと考えています。肥満体型であれば減量を心がけることでいびきが改善される場合もありますし、睡眠時の姿勢を見直したり、「あいうべ体操」など口周りの筋力をトレーニングしたりするのも良いかと思います。歯科の立場から改善ができるようサポートしておりますので気軽にご相談ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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