全国のドクター8,725人の想いを取材
クリニック・病院 161,529件の情報を掲載(2019年12月07日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市南区
  4. 本笠寺駅
  5. 橋本歯科医院
  6. 橋本 雅範 院長、橋本 雅人 副院長

橋本 雅範 院長、橋本 雅人 副院長の独自取材記事

橋本歯科医院

(名古屋市南区/本笠寺駅)

最終更新日:2019/08/28

111274

住宅街の中に位置する「橋本歯科医院」は、1948年に開院し、68年間にわたり地域の歯の健康を支えてきた。3代目となる橋本雅範院長はこれまで予防歯科を軸として、なるべく削らず、痛みの少ない治療に取り組んできた。その活躍の場はクリニック内に留まらず、小学校の学校歯科医や産業歯科医、歯科往診にも熱心に取り組んでいる。学生時代スポーツに熱中していた橋本雅人副院長は、自身の体験も通して、歯の噛み合わせが全身の健康にどのように影響するかを考え、噛み合わせ認定医の資格を取得。2人が共にめざすのは「歯科治療を通して、患者の全身健康を守ること」だ。今年3月にはクリニックを全面リニューアルし、新たな一歩を踏み出した2人に、診療に対する想いや今後の展望について話を聞いた。
(取材日2016年7月12日)

患者のニーズに合わせクリニックをリニューアル

今年の3月にクリニックをリニューアルされたと伺いました。

1

【雅範院長】旧医院の築年数が35年を超え老朽化が目立ってきたことと、患者さんのニーズに合わせて建物のつくりを変えたいと思い、リニューアルしました。以前は1階が駐車スペースで、診察室は2階にあったため、足のご不自由な方には不便なつくりでした。患者さんの中には私が生まれる前から通院されているご高齢の方もみえるため、年齢層が幅広い分、どの年代に対しても優しいクリニックづくりをめざしたいと考え、リニューアルに伴い高低差を少なくし、移動しやすい動線づくりを意識しました。また、患者さんのプライバシーにも配慮し、個室のカウンセリングルームはもちろん、診察室も半個室と完全個室を用意しています。

院内の設備も一新されたそうですね。

【雅範院長】歯科治療で特に気を付けなければいけないのが、細菌やウイルスの感染です。これまでもしっかりと治療器具の消毒・滅菌を行ってきましたが、現在は、より安心で安全な治療を求められています。そのため、院内での感染リスクを最小限に抑える、高度な滅菌器・洗浄システムを採用し、併せて診療中に発生する粉じんを吸引する口腔外バキュームも導入しました。その他に、CTにより、口腔内の3次元画像を撮影できるようになりました。従来のX線画像では、一方向の画像を複数枚撮影しなければなりませんでしたが、今回導入したCT検査機器で撮影すれば、3次元画像によって歯や顎の状態をあらゆる角度で見ることができます。このことで、歯の生え方やわずかな亀裂なども発見しやすくなり、診断の精度がより上がりました。また、院内では患者さんがリラックスできるよう、心地よいヒーリングミュージックが流れています。

患者さんに変化などありましたか?

2

【雅人副院長】診察室が1階になったことで、これまで通いづらいと感じていた患者さんも来られるようになりました。他にも、ホームページを見てホワイトニングや噛み合わせなどの相談をしたいとお越しになる患者さんも増えました。ホワイトニングに関しては、新しく短時間で効果の出やすいシステムを導入したこともあって、希望する方が増えたのだと思います。エステ感覚で受けられる方も多いです。噛み合わせについては私が咬み合わせ認定医の資格を取得していることもあり、これを機にじっくり相談したいと来院する方が多くなりました。また、衛生士と共に歯周病治療にも力を入れており、歯ブラシ指導から歯石除去までしっかりと治療を受けられる方が増えました。

歯科治療を通して患者の全身を診る

噛み合わせの悩みを抱える患者さんは少なくないのですね。

3

【雅範院長】歯は全身のバランスを保つため、とても重要な器官です。噛み合わせがしっかりできている人と、歯が少なく噛み合わせが良くない人を比較すると、後者のほうが転倒しやすいというデータもあります。私にとって歯を守ること、正しい噛み合わせにすることが、患者さんの健康寿命を延伸すると強く感じるようになったのは、当院で治療に携わるようになって間もない1989年の頃。今では一般的となった「8020運動」は、実は愛知県が発祥の地です。活動が始まった直後に愛知県歯科医師会公衆衛生部に属することになり、その重要性を肌で感じることができました。
【雅人副院長】私自身、学生時代スポーツをやっていたこともあって、噛み合わせに興味を持つようになりました。噛み合わせの治療を得意とするクリニックに勤めていた際、骨格や口の周りの筋肉の関係性を深く知ることができたのも、患者さんの全身を診るためにも大切な経験となりました。

全身を診る、ということですが、例えば歯の治療で見つかる疾患などもあるのでしょうか?

【雅範院長】近年、顎の骨の状態から骨粗しょう症の疑いがあるとわかるようになってきました。虫歯や歯周病の治療をしに来院した患者さんの歯と顎のレントゲン画像を撮影したことで、図らずも他の病気の疑いが見つかる、ということが少なくないのです。今回導入したCT、パノラマX線検査機器では、撮影と同時に骨粗しょう症の可能性も判断ができるようになったため、早期発見にもつながりやすくなりました。将来的に起こりうる骨折などを防ぐためにも、“口腔内”にとらわれない、全身を診る姿勢が大切となるのです。歯科治療で診察するのは、決して口の中だけではありません。医科とも連携し、全身をケアする気持ちで治療にあたっています。

医科との連携とは、どのようなものなのでしょうか?

4

【雅範院長】口腔内の疾患は全身疾患との結びつきが強いものがあるため、必要に応じて内科・整形外科などへの紹介を行っています。紹介だけでなく、情報交換も重要ですね。毎年「三師会」という、医師会、歯科医師会、薬剤師会に所属するメンバーが一堂に会して、テーマに沿ったディスカッションを行う会に参加しています。お互いの顔が見えるので、診療で困ったことがあったら頼りになりますし、連携もとりやすく地域全体で患者さんをケアする気持ちの向上にもつながります。
【雅人副院長】高齢者の方も多く、慢性疾患、全身疾患を抱える患者さんも増えてきている中で、医科と歯科、垣根を越えた医療連携が求められている時代でもあると感じています。歯科治療を通して、自分たちは患者さんに何ができるのか、常に問いかけ行動することが大切です。

歯科治療を通して生まれ育った町に恩返しがしたい

現在力を入れて取り組んでいることは何ですか?

5

【雅人副院長】今回のリニューアルで新しいスタッフも採用しました。まず、力を入れて取り組んでいるのが、経験豊富なフリーランスの歯科衛生士による、歯科衛生士と共に行う歯周病治療です。歯科治療の基本であるプラークコントロールをしっかり行い、歯周病治療を行うことにより、再発を防ぎ、長期安定が図れます。さらにインプラント治療、審美治療を取り入れ、矯正歯科認定医を迎えることにより、当院で一般歯科から矯正歯科、審美歯科までトータルでケアできる体制を整えています。

先生方の歯科治療の信念とは何でしょうか?

【雅範院長】何よりも、患者さんが安心して、安全な治療を受けられることが第一です。これからもそのような治療を提供し、患者さんと信頼し合える関係を大切にしていきたいです。
【雅人副院長】曾祖父の代から、歯科治療を通して地域の皆さんに支えられ、信頼し合える関係を築き上げてきました。これをしっかり守り、引き継いでいくことが私の役目です。そのためにも、新しい知識、技術をしっかり取り入れ、患者さんに還元していくことが大切だと考えています。私はこの町の皆さんに育ててもらったようなもの。治療を通して、少しでも恩返しができたらと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

6

【雅範院長】歯周病が発症しやすい年代は、30~40代といわれています。ただ、この年代は症状も軽いため、わざわざ治療を受けようと思わない方が多いです。悪化を防ぐには、何よりも予防と早期発見・早期治療が第一。症状が出てからではなく、定期的に健診やメンテナンスを受けることが、生涯にわたって自分の歯を守るコツと思います。日頃、あまりクリニックに行かない方も、歯と口の健康チェックのため、歯科受診をお勧めします。
【雅人副院長】現在は口元の美しさやエイジングケアを重視される方も多いかと思います。歯の健康が口元の美しさや笑顔につながることで、より楽しく豊かな生活を送っていただきたいと思います。歯の健康へも自然と意識が向いていきますし、「美しい口元を保とう」という気持ちを一緒にもって、お口の健康を守っていきましょう。

Access