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坂口 政磯 副院長の独自取材記事

坂口歯科医院

(名古屋市天白区/原駅)

最終更新日:2024/01/23

坂口政磯副院長 坂口歯科医院 main

名古屋市営バス停・天白消防署を最寄りとする「坂口歯科医院」。1975年の開業以来、40年以上にわたり地域に根差してきたクリニックだ。副院長を務める坂口政磯先生は、父で院長でもある坂口亘弘先生と二人三脚でクリニックの運営にあたっている。坂口副院長は「一本でも多く自分の歯を残す」をモットーに健康な口腔環境を長く維持するための治療に尽力。拡大鏡を用い、肉眼では見えづらい細部にも専門性の高い治療の提供に努めている。患者とのコミュニケーションにおいては、話しやすい雰囲気を大切にしているという坂口副院長に、これまでの経歴、クリニックでの診療、患者への思いなど話を聞いた。

(取材日2023年6月23日)

口腔内全体の噛み合わせバランスを重視し、治療を行う

クリニックの特徴について教えてください。

坂口政磯副院長 坂口歯科医院1

1975年に父がこの場所で当院を開業し、私もこの地域で育ちましたので高齢の患者さんとは長いお付き合いをさせていただいています。スタッフも長く勤めている人が多いので、患者さんとの距離も近く、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気だと思います。2013年に私が当院の診療に加わってからは、徐々に若い世代の方も来られるようになり、現在はお子さんから高齢の方まで幅広い世代が来院されています。院長は補綴を得意とし、入れ歯を作る途中の工程などは歯科技工士に頼らなくても自分で対応できるのです。かぶせ物や入れ歯の製作は基本的には外注ですが、院内にも歯科技工室があり、仮入れ歯や急な破損などには院内で対処することも可能です。また歯科技工士も近所に住んでいるので、急ぎの修理などには機敏な対応ができます。

先生のご経歴についても伺えますか。

福島県にある奥羽大学で学び、卒業後は名古屋に戻り愛知学院大学で1年間研鑽を積みました。大学病院での半年間の基礎実習の後で、豊田市にある大きなクリニックで半年間、一般的な診療を経験しました。その後、そのクリニックでは5年以上長きにわたり勤務医としてもお世話になりました。患者さんが多いクリニックで、そちらでは早く、適切に診療するスキルを身につけました。当院での診療を始めて間もなく、噛み合わせ治療のスタディーグループとご縁がありました。そこでは口腔内全体の噛み合わせを整えることの重要性を学びました。虫歯などの治療をした後、一本一本の歯がきちんと当たっているか確認するだけでは不十分なんですね。噛み合わせが正しくないと顎のゆがみにつながり、顎関節症を発症することも。顎関節症の患者さんに対して当院ではマウスピースによる治療を行っています。

噛み合わせの治療を重視されているのですね。

坂口政磯副院長 坂口歯科医院2

はい。例えば、50代くらいの方で片頭痛で睡眠不足に悩み、生活にも支障を来すほどの症状がありながら「原因がわからない」という患者さんがいたとします。ほかのクリニックでいろいろ治療をしても改善されない場合、噛み合わせが原因となっていることも考えられるのです。顎の位置が昔と比べて変わって噛み合わせがずれてしまい、顎の周辺の神経や筋肉を圧迫してしまうことで頭痛につながる恐れがあります。そのためちゃんと均等に噛み合う口腔内環境をつくることは重要なのです。

患者の負担に寄り添い、継続して通いやすい環境を

ほかに先生が気になる傾向などありますか。

坂口政磯副院長 坂口歯科医院3

育児でお子さん中心の生活となり、自分のことを後回しにされてきた女性の中には、40代や50代といった若い年齢でも虫歯が複数本あり、歯がボロボロという方もいらっしゃると思います。「痛い、怖い」というクリニックに対するネガティブなイメージから足が遠のいていたという場合もあるでしょう。ですので、ネガティブなイメージを払拭するために麻酔をする際にも拡大鏡を用いて注射する角度に注意を払い、痛みが少なくなるよう配慮しています。また、診療環境についても、できる範囲で整えています。診療チェアの横にフロアマットを敷くこともできますので、ぜひ小さなお子さんを連れていらしてください。私自身、2児の父親でもありますし、当院のスタッフは全員が子育て経験者です。親御さんの治療中もお子さんを見ていることができますし、一緒に遊んでいることもできます。赤ちゃんの場合、抱っこしていることもできますよ。

忙しいビジネスマンの来院も多いと伺いました。

以前、勤務していた豊田市のクリニックでも、平日の遅い時間帯に通院を希望される患者さんが多かったので、当院でもそういったニーズに応えたい気持ちがあり、平日は20時まで診療しています。平日の夜に診療を行うことで、お勤め帰りの方が通院しやすいことに加えて、土曜日に患者さんが集中しないこともメリットだと感じています。土曜日にしか来院できない方が仮に1ヵ月先しか予約が取れないような状況では、その間に虫歯が進行するなど患者さんにとってのデメリットが大きいですしね。私の体力が続く限りは、この体制を続けていきたいと思っています。

診療方針をお聞かせください。

坂口政磯副院長 坂口歯科医院4

当院の院長がモットーとしている「長持ちをする治療、丁寧な治療」を継承していきたいと思います。保険適用内を基本診療とし、どこを治したかわからないようなきれいな仕上がりの治療をすることを大切にしています。保険適用外ではセラミックを使った治療にも対応しています。セラミックは金属やプラスチックに比べて、汚れがつきにくいため虫歯になりにくいという特徴があります。また、金属アレルギーがある方にもセラミックを使った治療をお勧めしています。一人でも多くの患者さんに良い治療を受けていただきたい思いから、費用をできる限り抑えて提供するようにしています。

患者の不安感低減のため、丁寧な声かけを実践

患者さんと接する際には、どんなことを配慮されていますか。

坂口政磯副院長 坂口歯科医院5

今どんな治療をしているかを患者さんにきちんとお伝えすることが大切だと思います。こちらが黙ったままどんどん治療を進めていけば、不信感へとつながりかねません。「今、ここを治療しているけど大丈夫?」、「痛かったら、我慢せずに言ってね」など、治療中の声かけを欠かさず、コミュニケーションを図ることで、治療中の不安感をできる限り少なくしてあげたいと思っています。それは大人だけに限ったことではなく、お子さんに対しても同じです。口の中に器具をいきなり入れるのではなく、「この機械から水が出るんだよ」、「もう1つの機械は、その水を吸ってくれるんだよ」などと、目で見せて、ときには触らせて、丁寧に説明してから治療に入ります。治療中には天井にあるモニターにアニメを流したり、持参していただいたDVDを流したりしながら治療することもできます。お子さんたちが歯科に苦手意識を持たないよう配慮しています。

歯科医師としてのやりがいは、どんな時に感じていますか?

治療したことが結果としてすぐに出ること、その日のうちに患者さんから喜ばれ「ありがとう」と言ってもらえることが、歯科医師としての最大の喜びであり幸せだと思います。どんなに忙しくとも絶対に患者さんをおろそかにせず、一つでも患者さんの悩みや苦しみを解消することに心血を注いでいます。それに対して感謝の言葉をいただけたら「やりがい」を感じますね。そのためには、日頃の研鑽が欠かせません。定期的に勉強会に参加し、新たな知識・技術の習得に励んでいます。

読者へのメッセージや今後の展望について教えてください。

坂口政磯副院長 坂口歯科医院6

勤務医時代から数多くのお子さんの診療を経験してきました。マスクをつける生活が当たり前になった昨今、口が開いたままのお子さんが多いことが気がかりです。口をきちんと閉じないでいると口腔内は乾燥しますし、喉や呼吸器など全身のさまざまな箇所に負担がかかってきます。そのほかにも、食生活をはじめとした生活習慣を整えることが健康な歯には欠かせないことをお母さん方には、知っておいていただきたいですね。例えば、食材を細かく刻みすぎると、お子さんの顎の筋肉の発達の妨げになる恐れがあることや、砂糖が入った飲料の飲み方によっては虫歯のリスクを高めることなどです。最近は、お子さんの歯並びに関するご相談も増えてきましたので、検査や診断について力を入れていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミック治療/3万9000円~

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