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中根 恒治 院長の独自取材記事

中根歯科医院

(碧南市/碧南中央駅)

最終更新日:2019/08/28

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住宅地に溶け込むように建つ「中根歯科医院」。2016年から院長を務める中根恒治先生の祖父の代から80年近く、地域の歯の健康を守り続けてきた。数年前のリフォームの際にオペ対応の個室を増築し、CTを導入するなどにより高度な治療が可能となり、碧南市以外からも多くの患者が訪れている。「歯だけでなく、口腔内をトータルで診て、快適で美しく健康的な状態を長い間保つように努めています」と中根院長。長年地域に寄り添い、信頼を積み上げてきた同院ならではの丁寧な治療や今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2017年1月20日)

祖父の代からの歯科医院で、口腔内をトータルに治療

先生は北海道大学大学院を修了されたのですね。

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はい。北海道には親戚がいて、雪まつりの絵葉書などをよく送ってもらっていました。高校1年生夏に訪れたときに自然の美しさに魅了され、その頃から北海道大学を志望するようになりました。自分が生まれ育った地域とはまったく気候が違い、夏は過ごしやすく、冬はスキーもすぐにできる、そんな憧れで大学を選んだようなものです(笑)。大学院修了後は愛知県内での勤務医などを経て、当院に副院長として入りました。

こちらは、おじいさまの代から続く歴史ある医院なのだとか。

もともと祖父が1938年にこの近くに開院し、父が継いで現在地に移転してきました。私が院長に就任したのは2016年です。祖父が診ていた方が今も来てくださっていてありがたいですね。数年前に建物をリフォームし、待合室を広くしました。もともとあったチェア4台に加えて、外科手術やインプラント手術にも対応する個室を増築しました。同時にCTも導入し、レントゲンではわからない部位の診断に役立てています。患者さんは、市内はもちろん西尾市、安城市、高浜市、半田市などからも来院されています。

歯周病治療やインプラント治療などさまざまな治療を受けられるのですね。

私は歯周病治療を主に学んできたのですが、治療後は口全体をきれいに整えたいとも思っており、歯周病治療も根管治療も、歯を修復する補綴(ほてつ)も噛み合わせも万遍なく、患者さんのお口全体をトータルで診るようにしています。この辺りは都会と比べると、歯が欠損してしまう方が多いように感じています。ですから、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療にも力を入れており、しっかりとした噛み合わせを再構築するようにしています。あわせて審美的な面も考慮し、見た目もきれいに健康的に、患者さんが「やってよかった」と思えるような治療をめざしています。

「口全体をトータルに診る」とは具体的にどういうことでしょうか?

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一つの歯を治しても、いずれ隣の歯や上の歯がだめになるとはっきりわかる場合があります。僕からすると、せっかく治療するなら、できるだけ長く持つようにして差し上げたいので、「とりあえずこの歯だけ治療して」という患者さんにも、「はい、この歯だけですね」と終わりにせず、将来の状態を見据えた提案をするようにしています。後になって患者さんが後悔されたり、予期せぬ追加の治療が出てきてしまってはいけないと思うんです。趣旨を理解し、全体的にきれいにしたいと意思表示される患者さんには、押し付けることのないよう希望を聞きながら話し合いながら、治療計画に基づいて進めていきます。

“基礎工事”から整え、患者の気持ちもサポート

先生の丁寧な治療に対し、患者の反応はいかがですか?

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私はよく住宅建築に例えるのですが、歯の根っこが膿んでいたり、ばい菌が入っていたりする場合は、まず基礎工事に時間がかかります。事前に土地や環境の調査、つまりレントゲンやCT、模型などの検査が必要な場合もあります。基礎がしっかりしていれば、上物(歯)はすぐにできるのですが、そうでないときは時間がかかりますので、患者さんにとっても大変なことだと思います。でもそういう方は、治療が終わる頃には自分の歯を長持ちさせたいと思われて、自発的に来院を継続されています。そうした患者さんから紹介されたり話を聞いたりしたという方の来院も増えているように感じますね。理想は、治療したことを忘れるぐらいになること。気をつかわないで普通に生活して噛んで食べてということが自然なパターンになるといいですね。

患者の治療に対する意欲を保つためにどんな工夫をされているのでしょうか?

自分の口の中が良くなっているのかどうなのか、患者さんにはわかりづらいと思いますので、「今はこういう現状で、次はこの段階でこうなります」とできるだけわかりやすくお伝えするようにしています。工事の工程表のように紙に書いてお渡しする場合もあります。また患者さんが一番気にしている所や噛めなくて困っている所を、その一部だけでも、仮歯を入れて見た目を良くするとか、ちょっと噛めるようにするなど工夫しています。ときには先にインプラントを入れて噛める状態にしておいてから、ほかの所を治療するなど、家に住み続けながら片方でリフォームしていくような感じですね。そうすることで良くなっていると患者さんが実感でき、前向きに治療に取り組むことができると思います。

患者とのコミュニケーションも大事ですね。

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検査して現状把握し、治療法をご家族とも相談していただき、大筋が決まったら治療が始まります。大体その間に患者さんの人となりがわかり、患者さんも僕のことを、こういう人間なんだとわかってくださいます。気を付けているのは、患者さんが一番困っていることを聞いて、さらにその後ろに隠れた本当の思いまでくみ取ってさし上げること。誰でも言いにくいことはあると思いますので、最後に「ほかに何かありますか」とさりげなく追加して聞くようにしています。そうすると「実は……」とお話が始まったりすることもあるんです。最初にも言いましたが患者さんが「やってよかった」と思う治療をしたいので、患者さんが何を考えているのかはやはり知っておきたいと思います。

研修会にも積極的に参加し、勉強を継続

副院長であるお父さまやスタッフの方についても教えてください。

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父は、良い意味で柔らかい人だと思います。患者さんと険悪になったことは見たことがなく、患者さんが診察室に入ってくるときから出て行くまで、ずっとなごやかな雰囲気ですね。父はスタッフにも、患者さんと同じように柔らかい感じで接しています。スタッフはみんな仲が良く、出産で一時期休んでもまた復帰したりと、これまで入れ替わりはあまりないんです。数年前に60代の方が2人退職したので新しく20代のスタッフが加わりましたが、父の代から長く勤めてくれている方もいます。僕がここに来たときは若かったこともあって、何となくお互いの間に“壁”があったような(笑)。でも今はお互いに信頼感をもって仕事ができていると思います。医院のみんなが仲が良いという雰囲気は患者さんには伝わるものですよね。そういう意味で、人には恵まれていると思っています。

よりよい治療を提供するための先生のお考えをお聞かせください

歯科にもデジタル化の波が来ています。型をとらなくてもセラミックの歯をつくることができるシステムなど、患者さんの負担が軽減されるような先進的な機器は、できるだけ導入していきたいと考えています。また勉強会や研修会にも積極的に参加していきたいですね。現在は年に1度は海外の学会にも参加するようにしているのですが、他院の先生方と一緒に行くので刺激を受けたり、新しい技術や具体的な症例についてディスカッションしたり、学びの多い貴重な機会となっています。そこで得た知識は普段の診療で患者さんにフィードバックし、高度で安心できる治療につなげていきたいと思います。

読者へのメッセージをいただけますか?

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歯は、1度生えそろったら、その時点で完成品なのです。骨や筋肉はトレーニングすれば何とかなる場合もありますが、歯そのものは、完成後はすり減るのみで、年々劣化していくわけです。私たちは治療をしますが、その後はご自身で手入れをきちんとしたり、通院してチェックを受けて掃除をしたり、できるだけ長持ちするように意識していただきたいと思います。例えば20年の間、手入れをしたか、しなかったかではお口の健康状態が違うはずです。1度きりの人生、ちゃんと手入れをしたほうが結果的にはご自身のためになりますので、口の中は大事にしていただきたいと思っています。

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