子どもに負担をかけないためにも
深い知識を得て選びたい小児矯正
ぜんなみデンタルクリニック
(豊田市/豊田市駅)
最終更新日:2025/01/17


- 自由診療
子どもの歯が生え始めた時期は、わが子の歯を守りたい、将来きれいな歯並びになってほしいと願うのが親心だろう。しかし、一方で子どもが成長し、自分で歯を磨くようになると、その意識は薄れつつあるということはないだろうか。「小児矯正の大事な時期は小学低学年」と話すのは、「ぜんなみデンタルクリニック」の全並隆史院長。大学病院の矯正学講座で学び、矯正専門クリニックでの経験を生かし、専門性の高い矯正治療に取り組んでいる。子どもの矯正を検討する時期も以前より早くなり、矯正の基本的な知識も浸透してきてはいるが、歯科診療の中でも専門的技術が求められるものだけに、正しい知識でクリニックを選びたいものだ。矯正の専門性や小児矯正を始める前に知っておきたい事柄について話を聞いた。
(取材日2020年12月8日/情報更新日2025年1月14日)
目次
時期を逃してほしくない。顎の成長期だからこそできる小児矯正は専門の歯科医師に診てもらうことが大切
- Q矯正を始めるタイミングについて教えてください。
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A
▲子どもの負担を考え、短い期間での矯正治療をめざしている
お子さんの状態によっても変わりますが、基本的には歯が生え替わり始める小学校3、4年生くらいが適正な時期です。乳歯の段階で矯正治療を行うと、横の歯が生え替わるときに再びスペースを広げなければならない場合があります。お子さんに2度の負担を与えてしまうことになりますね。かと言って永久歯が生えそろってからでは、顎を広げることをめざすのが難しくなり、スペースを空けるために抜歯が必要になることもあります。当院では、適切な時期に適切な期間だけ治療を行うことを大切にしています。子どもには栄養を取って成長することが大事ですので、噛みにくい、食べにくいという期間をできるだけ短くしたいですね。
- Q矯正をするべきかどうかを見分ける目安などはありますか?
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A
▲治療への恐怖心も和らぐ、明るい雰囲気の診察室
乳歯の頃に歯と歯の間に隙間がなかったり、大人の歯が生えてきたときに前歯が大きすぎると、歯がガタガタになることが多いです。永久歯が生え始めて歯のがたつきもなく、きれいな歯並びであれば矯正は考えないと思いますが、将来の顎の大きさによっては矯正が必要な場合もあります。歯並びはきれいなのに、上顎全体が前に出ているなどですね。この場合は、一般の人にはわからないので、顎が成長する前に矯正専門の先生に診てもらうことが必要です。きれいな横顔は上顎と下顎のバランスが整っていることが重要。顎の位置を変えていく矯正は、大人になってからでは難しいので、成長期だからこそできるものだと思ってください。
- Q歯並びや顎のバランスが悪いと将来どのような影響がありますか?
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A
▲噛み合わせを改善することでさまざまな病気の予防に
歯磨きのしづらさから磨き残しができてしまい、虫歯や歯周病になりやすくなりますし、発音のしづらさもあるでしょう。また、噛み合わせも悪くなるので、不自然な噛み合わせが頭痛や肩凝りの原因になる場合もあります。矯正をすると、自信を持って笑えたり、明るくなったりする方もいらっしゃるので、精神面にも影響を与えると感じています。一次治療では多くの器具を取り扱っていて、二次治療はワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正を行っていますので、それぞれのお子さんに合わせた矯正が可能です。成長期にきちんと顎のバランスを整えておき、永久歯になった段階できれいに歯を並べていきましょう。
- Q矯正のクリニックを選ぶ上で大切なことは?
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A
▲矯正の勉強や経験をしてきた積み重ねがあるかが大切だと話す院長
矯正歯科を選ぶ際、何軒か受診して見極める方もいらっしゃいますが、かかりつけの歯科医院でお子さんの矯正を勧められてそのまま始める方も多いように思います。矯正歯科と標榜するのは、実は歯科医師であれば誰でも可能です。しかし、矯正は経験が重要になる専門性の高い治療ですので、矯正の勉強や経験をしてきた積み重ねがあるかどうかを確認することは大事ですね。クリニックのホームページでその先生がどういうところで経験をされてきたかなどの経歴欄を見ればわかると思います。また、長いお付き合いになるので、面と向かって話をしてみてこの先生なら信頼できるというフィーリングが持てるかどうかもポイントですね。
- Q先生の矯正治療の特徴を教えてください。
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A
▲希望に合った選択肢を提示し、納得して治療に進んでほしい
お子さんにとって一番、負担の少ない治療にしていきたいと思っています。小さい頃に他院で矯正をしたけれど、永久歯が生えそろったらまた矯正が必要になったという方もいらっしゃいますが、そうならないようにしていきたいですね。私はこれまでの経験と知識から考える適した治療時期や治療方法を丁寧にご説明させていただいています。専門の歯科医師としてのベストな方法を提案はしますが、お金も時間もかかることなので、患者さんの希望もしっかり聞いた上で治療法を決めていきます。誰もが金銭的、時間的余裕があるわけではないので、保険治療で見た目だけをきれいにすることをめざすなど、それぞれの要望に沿った治療を幅広く用意しています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/一次矯正:30万円~、二次矯正:ワイヤー矯正 30万円~、マウスピース型装置を用いた矯正 30万円~