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早川歯科医院

早川歯科医院

早川基樹院長

医療トピックス

アマルガム使用の銀歯除去
メタルフリーや金属アレルギーについて

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自由診療

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「アマルガム」という物質の名前を聞いたことがあるだろうか。昔は虫歯を削った後の穴に埋めるものといえば、水銀と数種類の金属が混ざったこのアマルガムの詰め物だった。この治療が2016年4月の歯科診療報酬改定で、保険治療から外された。アマルガムに含まれる水銀が人体に悪影響を及ぼす可能性があることが認められたためである。何十年にもわたって補綴材料の代表格であったアマルガムが歯の治療痕に詰められている人は多い。人体にとって有害なら、そのアマルガムを除去する必要があるのか。そのままにしておくリスク、除去するためのコストや方法などについて、「早川歯科医院」の早川基樹先生に聞いた。早川先生は主に栄養医学的な視点から水銀が及ぼす影響について指摘する。 (取材日2017年10月16日)

水銀が有害であることは間違いないが、アマルガム除去の必要性は一概には言えない

アマルガムとは何ですか? なぜ使われてきたのですか?

1 ▲アマルガムは優秀な材料として扱われていたという 歯科治療におけるアマルガムは水銀と銀など他の金属との合金の総称で、虫歯治療後に銀歯としてよく使われてきた詰め物の材料です。1980年代までは非常に一般的で、ごく最近まで使うことができました。材料学的には非常に優秀な材料で、何より抗菌性が高かった。普通、一度虫歯治療をした歯は「二次カリエス」といって再び虫歯になる可能性が高くなるのですが、アマルガムを詰めた歯の周りには虫歯はほとんど起こらないのです。また治療の際には柔らかいため、穴の部分に密着させて詰めることができ、その後、噛み合わせに耐えるほどまで強度を増します。その割に他の歯にダメージを与えるほどではないという程よい自然な硬さでした。

アマルガムを取り除くメリットにはどんなことがありますか?

2 ▲水銀が人体にもたらす害について詳しく解説してくれる 有害とみなされているのはアマルガムの約半分を占める水銀です。水銀には有機水銀と無機水銀があり、水俣病の原因になったのは有機水銀(メチル水銀)、歯科で使うのは無機水銀です。この無機水銀は他の金属と混ざり合ったアマルガムの状態では非常に安定しているのですが、わずかな刺激で気化してしまい「蒸気水銀」となった段階で有害物質になります。詰まったところを舌で触っただけで蒸気水銀が口の中に舞います。この蒸気水銀が体内に入ると、体の細胞が生まれ変わるときなどに必要な亜鉛の代謝を阻害してしまうなどさまざまな実害が生じる可能性があります。

アマルガム除去の必要性はどのように判断したらよいですか?

3 ▲患者と一緒に治療法を選択する アマルガムが体内に蓄積されているかどうかは毛髪検査か尿検査によって簡単に調べることができます。ただ、毛髪や尿に検出されるということはある意味で体外に水銀を排出しているということなので比較的安心です。歯に水銀が詰まっているけれども、ほとんど検出されないほうがどちらかというと危険。しかし、これが人体に悪影響を与えていたとしても、それが除去によって解決するかどうかは一概には言えません。「頭痛が治った」などはっきりとした効果を感じられる方もいらっしゃいますが、効果の感じ方には個人差があります。アマルガムが詰まっている歯を削らないとできない治療がある際には、除去を提案していますね。

具体的にどのように除去していくのですか?

4 ▲アマルガム除去の際にもサプリメントを使うこともある 蒸気水銀は削るときに最も拡散するため、除去の際は患者さんだけでなく医師やスタッフ、近くにいる他の患者さんも水銀にさらされます。ただちに換気が必要な濃度です。そのため、体内に入ったとしてもそれを吸着するサプリメントを飲んでいただき、体はすべてドレープで、口の中も削るところ以外はゴムのマスクで覆います。浄化装置を患者さんの傍に置き、水銀が赤血球の酸素運搬を阻害しないよう点滴注射も行います。実は、単なる除去なら保険診療でも可能なのですが、さまざまなリスクを回避すると、このような自費診療になります。

詰め物の選択肢にはどのようなものがありますか?

5 ▲自分に合った詰め物・かぶせ物を選びたい 現在、保険が適用されるものとしては「コンポジットレジン」というプラスチックに似た樹脂が主流になってきました。アマルガムと異なり白っぽい詰め物で、歯を大きく削らなくても良い、虫歯を削ったその日に詰めることができる、などのメリットがあります。保険診療の範囲内でもかなりいい素材が出てきていますが、より歯に近い天然の色に合わせることができる、強度も増しているなどの自費扱いの素材も一部存在します。アマルガム除去を自費で行った場合、詰め直しなど、除去した歯のその後の治療には保険が使えないため、自費診療となります。除去の前にその点までご相談した上で、どのような治療をするか決めていきます。

料金の目安

アマルガム除去 約2万5000円

ドクターからのメッセージ

早川基樹院長

アマルガムをはじめとする金属は、本来人間の体には存在しないものなので、できる限りメタルフリーの治療をすることが理想的ではあります。パラジウム合金は今もよく使われている素材ですが、金属アレルギーの影響など賛否がありますし、アレルギーはほとんどないと言われるチタンや金といえども、リスクはゼロではありません。しかし、保険診療で治療を完結しようと思ったらある程度は金属を使っていかざるを得ず、当院でも使用しています。当院では、むやみにメタルフリーや高額な自費診療の素材をお勧めすることはしませんが、可能な選択肢とメリット・デメリットを提示し、患者さんに適正な選択をしていただけるよう心がけています。

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