歯を残すための根管治療
歯の根の感染を取り除くことをめざす
須田歯科
(大阪市北区/梅田駅)
最終更新日:2026/08/18
- 保険診療
- 自由診療
生涯にわたって自分の歯を一本でも多く残したい。そう願って予防を心がけていても、虫歯(う蝕)や歯周病はわずかなきっかけで進行してしまうものだ。原因菌が歯髄にまで達して炎症を起こすと、将来的に歯を失うリスクが大きく高まるともいわれている。こうした症例に対し、「須田歯科」が専門的に取り組んでいるのが、根管治療と呼ばれる歯内療法だ。近年はマイクロスコープを導入し、肉眼では見えない細部まで確認できる精密な治療体制を整えている。「根管治療は、いわば最後の砦」と院長の須田剛義先生はその重要性を強調する。今回は同じ大阪大学歯学部の後輩にあたり、同院で根管治療のエキスパートとして活躍する泉井陽菜先生も同席。どのような目的で何を行うのか、クリニックならではのこだわりも交えて端的に解説してもらった。
(取材日2023年3月10日/再取材日2026年2月18日)
目次
大切なのは重症度を自覚し、環境の整った歯科で適切な治療を受けること
- Q根管治療が重要な理由を教えてください。
-
A
▲「多くの歯を残すためにも、根管治療は重要」と話す須田院長
【須田院長】虫歯や歯周病などの細菌が歯の深部まで及んで神経が感染してしまうと炎症が起こり、そのまま放置していると歯を失う、抜歯が必要といった事態を招いてしまいます。そうならないように歯の根っこの感染菌を徹底的に取り除き、再感染を防いで歯を守っていくのが根管治療の目的です。歯を残すためには、その土台となる根っこをしっかり保たねばなりません。せっかく建てた家も土台が悪ければ倒れてしまうのと同じですね。歯の保全を考えれば、根管治療は重要な位置づけにあるといえるでしょう。根管治療には抜髄治療も含まれますが、目的はあくまで感染の除去。必ずしも神経自体を抜いてしまうわけではありません。
- Qどのような流れで治療を行うのでしょうか?
-
A
▲口腔内の状況を細部まで確認し、患者に適切な治療を見極める
【須田院長】まずは根管内の炎症や感染の状況を丹念に調べ、根管治療が必要かどうかをしっかりと見極めた上で治療に進みます。実際の治療では、虫歯や過去の充填材料などの感染部分を削る、神経のある根管を拡大する、根管内を清掃・消毒して密閉するなどの処置を行いますが、何を行うかはその患者さんの状態によって異なり、治療に痛みが伴う場合は麻酔を用いることもあります。いずれにせよ、多くの場合は周囲の他の部分にも影響が及んでおり、感染拡大を徹底的に抑えなければ歯は残せません。根管治療が必要ということは、それほど大変な事態、つまりは重症度が高いということを認識していただければと思います。
- Q診断にはどのような検査を行いますか?
-
A
▲さまざまな検査を複合的に組み合わせ、症状の原因を突き止める
【泉井先生】根管治療に限らず、診断には患者さんの主訴だけではなく専門家による客観的な診査が必要となります。臨床所見やエックス線のほか、判断しづらい場合は歯科用CTの鮮明な画像で硬組織の状態を適切に把握します。ほかにも弱い電流で歯に刺激を与えて神経の生死を確認するための電気歯髄診、トントンと打診して痛みを感じれば神経に及ぶ感染がある確率が高いなど、さまざまな検査を複合的に組み合わせることが重要になります。その問題がなぜ起こったか、まずは原因を徹底的に究明することが当院の基本スタンス。むやみに根管治療をお勧めするのではなく、本当に必要かどうかを適切に診断することが何より大切なポイントといえます。
- Q治療に際して注意していることを教えてください。
-
A
▲マイクロスコープなど先進の機器も取りそろえている
【泉井先生】根管治療は歯を残すための最後の治療になることが多く慎重に行います。高倍率の歯科用ルーペに加え、最近は約20倍に拡大できるマイクロスコープを導入しました。肉眼では見えない微細な感染部位まで確認でき、健康な歯質をできるだけ残した精密な処置が可能です。ファイルや薬剤、超音波も使い分けながら炎症と感染の除去を図りますが、治療中の二次感染は避けなければなりません。そのためラバーダム防湿や器具の清潔管理を徹底。当院では1回60~120分と時間をかけますが、通院回数は1~2回で終えられるよう努めています。回数を減らすことで再感染のリスクを抑えるためです。安全性の確保と再感染予防を重視しています。
- Qこちらで行っている根管治療のポイントをお聞かせください。
-
A
▲院内で連携し、あらゆる観点から患者に合った治療を行う
【泉井先生】根管治療のような複雑な治療では、全体の流れや治療計画のイメージを持つことが大切です。最初の一歩を誤ると結果に影響するため、その土台づくりを重視しています。当院には私を含め、大阪大学の歯内療法保存科で研鑽を積んだ根管治療のエキスパートが3人在籍し、専門性を生かして診療にあたっています。また治療した歯を長持ちさせるには、その上に装着するかぶせ物を隙間なく適合させることも重要です。上部構造は須田院長をはじめとした補綴のスペシャリストが担当し、院内で連携し包括的な治療を行うことも。しかし、大切なのは残す価値があるかどうかを見極めること。まずは患者さんにとっての最善を第一に考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは根管治療/5万5000円~

