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須田 剛義 院長の独自取材記事

須田歯科

(大阪市北区/梅田駅)

最終更新日:2023/05/12

須田剛義院長 須田歯科 main

大阪梅田の中心街にあり、JR・阪急・阪神・地下鉄など、さまざまなターミナルから徒歩5~10分以内というアクセス至便な阪急グランドビル。その22階にある「須田歯科」は、理事長である須田宜之先生が1977年に開業したクリニック。現在、息子で院長の須田剛義(たかよし)先生が、宜之理事長とともに先頭に立ち、同院の運営に力を尽くす。剛義院長は、米国ボストンのタフツ大学歯学部大学院で先進の補綴技術を習得してきた補綴治療のエキスパート。歯科先進国で学んだ経験を生かしながら、現在もなお研鑽に励み、長期的に将来を見据えた歯科医療を追求し続けている。そんな剛義院長に、現在のクリニックの状況やコンセプトなどをじっくり聞いてみた。

(取材日2023年3月10日)

難しい問題を抱える患者の最後のとりでになりたい

都心駅前の高層ビル。どのような患者さんがいらっしゃいますか?

須田剛義院長 須田歯科1

梅田駅に直結したビルの22階という立地のため、患者さんは近隣住人というよりも、この地域の職場で働いておられるなど遠方からお越しの方が中心です。10代、20代の若い人から高齢の方まで、性別を問わず患者さんの層は幅広いですね。便利な場所なので応急処置で来られる方もおられますが、長年にわたり解決しないトラブルを抱えて本格的な治療を望まれる方など、医療のニーズは多岐にわたります。院内は一般的な診療スペースに加え、プライバシーに配慮した半個室、複雑な診療に対応できる特診室も用意しています。診療には私と父に加え、常勤1人、非常勤1人の先生を加えた計4人であたっており、歯科衛生士は5人、歯科助手は3人で対応。また院内にはラボを設置しており、2人の歯科技工士が常駐しています。

どのような治療に力を入れていますか?

私の専門である補綴治療を中心に、歯周病治療や根管治療、インプラント治療から審美面に配慮した診療まで幅広く行っています。また、精度の高い歯科治療を提供するためには技術とともに医療設備の充実も重要です。当院では患者さんのメリットを考え、歯科用CTや口腔内スキャナー、3Dプリンターといった先進機器を積極的に導入しています。さらに歯科技工のニーズに対応するため、院内ラボを設置しているのも当院の特徴ですね。あと、特殊な症例によっては他の専門家と連携するケースもあり得ますが、大切なのは患者さんにとってベストな選択肢を提示すること。院内外のネットワークをフル活用し、治療計画をコーディネートすることも私の仕事であると考えます。

治療にあたり、工夫されていることを教えてください。

須田剛義院長 須田歯科2

当院では患者さんに納得していただきながら治療を進めていけるよう、例えば患部の画像を大きなモニターに映して問題点を確認してもらい、顔全体を分析した上で歯の形などをコンピュータ上に表示し、患者さんに納得していただいてから治療に入るという取り組みを行っています。ご自身が抱える悩みをなかなか話せず、苦労されている方は多いのではないでしょうか。そのため当院では、できるだけ患者さんが話しやすい環境を心がけています。患者さんの言葉を受けて「それはどんな痛みですか?」「いつから痛いですか?」とさらに掘り下げて確認していきます。私も医療人になる前は、伝えたいことがうまく伝えられないもどかしさを体験しています。患者さんの問題を一緒に悩み、解決に向けて取り組んでいく、そんな最後のとりでのような存在になりたいですね。

高レベルな歯科技術をわかりやすく患者に還元

先生は大阪大学歯学部を卒業後、アメリカに留学されたそうですね。

須田剛義院長 須田歯科3

歯科先進国であるアメリカの大学院は日本のような研究主体ではなく、専門家の養成を目的とした知識の習得と実地訓練に主眼を置いているのが特徴です。その高い治療技術を獲得しようと、私も渡米してボストンにあるタフツ大学歯学部大学院補綴科に留学。3年間の大学院補綴科の修了後に口腔外科で1年間講習を受け、さまざまなスキルや技術を習得しました。ただし医療の進歩は日進月歩。知識と技術を常にアップデートするために、現在も積極的に勉強会に参加し、先端の歯科医療技術の更新に励んでいます。また、自分が行った診療を時には厳しく客観的に分析かつ検証し、改善を重ねることで、より高度な診療へとつなげています。これからも常に学ぶ姿勢を忘れず、患者さんに喜んでいただける質の高い治療を提供していきたいですね。

高度な研鑽には、それだけの価値があるということですね。

例えば当院に常勤する安東先生は、私と同じ大阪大学歯学部で保存科に属し、知識や技術を習得した根管治療のエキスパートです。大学は権威や肩書のためにあるのではありません。自分では体験できないような専門的な分野、症例などを疑似的に学べる上に、他の先生の文献や臨床を通じて科学的根拠や体系的な考え方を身につけることができるんですね。確かに学校を出てからのほうが人生は長いですから、あとから経験を積めばいいという意見があるかもしれません。しかし、基礎となる知識やゴール地点を知らなければ、経験値だけでは限界があると思います。学んだことが後から必ず効いてくる。それが高位な学府で研鑽を積む意義ではないかと思います。

患者さんの意識を高めるために取り組んでいることは?

須田剛義院長 須田歯科4

当院で特に重視しているのは、健康な歯を永続的に残すこと。そのためには患者さんの努力も必要になりますので、よく理解していただけるよう説明には力を注いでいます。初診で来られた患者さんには、当院の特徴や治療の流れなどを受付にてタブレット型端末でしっかりご説明します。治療法や院内機器、歯科医師やスタッフの紹介などを写真でわかりやすくお伝えし、それを見ていただいてからカウンセリングへと進んでいただくようにしています。最近では「痛い部分だけを治してほしい」とおっしゃる方は少なくなり、歯を長く保っていきたい、自分の歯で噛める状態を維持したいとお望みになる方がずいぶん増えました。歯を失ってしまった方でも噛める方法が見つかるかもしれません。諦めずに、ぜひご相談いただければと思います。

健康な歯を永続的に残し、誰もがハッピーな人生を

近年、歯学の専門書を執筆されたとのことですが。

須田剛義院長 須田歯科5

はい。他の先生方との共著となりますが、歯学の分野を専門とする方向けの『補綴・咬合の迷信と真実』という書籍を執筆させていただきました。理想的な歯科医療を行っていくためには、先輩方から伝え聞いたことや経験などで得た技術、そして科学的根拠に基づいた検証評価のすべてが欠かせないと思っています。この書籍では、経験や勘に頼りがちといわれる補綴治療に関して、さまざまな根拠などを提示しながら実践的に解説しています。一般向けの書籍ではありませんが、若手や中堅の歯科医師たちの今後の臨床の指針として、自身の治療とリンクする部分を活用してもらえればうれしいですね。

スタッフに対する先生の考えをお聞かせください。

現在は安東先生をはじめ、幸いなことに当院には優秀な人材がそろっています。そんなスタッフたちが一生懸命に頑張ってくれているのは、院長としてとてもありがたいと感じますね。ただ、私としてはクリニックに奉仕するばかりではなく、自分のことも大切にしてほしいですね。スタッフはほとんどが女性ですが、女性が働きやすい職場と言ってくれています。夕方6時半にはみんな帰りますが、やはり都心だけあって、オフになるとみんなおしゃれですよ(笑)。へとへとに疲れて休日は寝ているだけ。そんな生活を続けていて、患者さんに対して良いサービスができるでしょうか。やはり、歯科医師もスタッフも患者さんも、みんながハッピーであることを理想としなければなりません。技術だけでなく、そうした考え方もここで身につけてもらえればと思います。

今後の取り組みと、読者に向けてメッセージをお願いします。

須田剛義院長 須田歯科6

虫歯や歯周病は口腔内だけの病気と思われがちですが、口は毎日摂取する食べ物の入り口であり、全身疾患とも密接に関連しています。口腔内、顔、体全体の問題として捉え、体の健康を取り戻せるよう努めていきたいと考えています。また、健康的な歯を永続的に残すためには日々のメンテナンスが大切ですので、今後はさらに効率的に、患者さんの口腔内チェックを行えるシステムづくりに取り組んでいければと思います。歯のことで何か困っておられる皆さんの役に立ちたい、日々その思いで患者さんに向き合っています。他院で治療できないと断られた方や、長年抱えている審美面、機能面のお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた治療/15万5000円~、インプラント治療/60万5000円~

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