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西村 知倫 副院長の独自取材記事

西村歯科

(堺市南区/栂・美木多駅)

最終更新日:2025/06/20

西村知倫副院長 西村歯科 main

泉北ニュータウンの緑豊かな住宅地に1989年開院の「西村歯科」はある。その始まりは、西村弘二院長の父である先代が1947年に五条通で開業した歯科医院。祖父・父・息子と3代にわたって「常に患者のために」を第一に、心の通った診療を行ってきた。そして、2025年3月には、すぐ隣の敷地に移転リニューアル。それを主導したのが、3代目の西村知倫副院長だ。新たなスタートを切ると一層忙しさは増し、長年地域医療に貢献してきた西村弘二院長とともに診療にあたっている。リニューアルの狙いと、その後の現状、これからの展望について知倫副院長に話を聞いた。

(取材日2025年4月28日)

より通院しやすく衛生的なクリニックにリニューアル

まずはリニューアルをされた理由を教えてください。

西村知倫副院長 西村歯科1

患者さんにとって通院しやすいクリニックにしたいと常々考えていました。前歯科医院は先ほどもお話ししたように1989年に建てたもので、どうしても設計の概念が現代にそぐわなくなっていました。例えば安全性の高いネット回線を入れるにしても配管がなくて難しかったり、新しい高性能な医療機器を導入しようにも場所が狭くて断念したりと、今後「質の高い医療」を提供しにくくなると予想されていました。医療面以外では、各診察チェアーはパーティションで区切られ、視線は隠れるもののプライバシーに配慮しにくいのも問題と感じていました。その他、通院されている患者さんの人数に対して予約の枠数が少ないため、本来は2ヵ月後の来院がベストなのに、予約が取れず3ヵ月後になってしまうなどの通院のしにくさを耳にしていました。リニューアルでそれらを一新し、患者さんが通いやすく、より良い医療を提供し続けられる環境を整えることができました。

リニューアルのポイントは何でしょうか。

大きなポイントは「開放的な空間」「衛生面の徹底」「治療内容の拡充」の3つです。予防することが何より重要なのは周知の事実ですが、残念ながら歯科医院に行きたくて行く、という方はまだ少ないのが現状です。少しでも通いやすいように、歯科医院自体の雰囲気を明るくし、土足で診察までできるようにし、個室診療でプライバシーは守られます。治療内容は40インチの大型モニターで丁寧に説明します。衛生面に関しては、当院は歯の病を治すところであり、何らかの病を広げることは絶対にあってはならないと考え、器具は高圧蒸気加熱滅菌に加え、加熱できない器具は特殊なガスによるガス滅菌を行っています。口に入るすべての器具は滅菌されています。器具を洗う場所は開放的なカウンタースタイルにし、患者さんからも見ていただけるようにしています。また大型空気清浄機に加え、エアタンクは別棟設置で院内の空気も常に清潔です。

オペ室も設置されたと伺いました。

西村知倫副院長 西村歯科2

今まではオペ室がなかったため、インプラント治療は提携歯科にご紹介させていただいていました。今回のリニューアルでようやくオペ室ができましたので、インプラント治療のたびに通院先を変えていただく不便さを解消できました。 また、最大倍率80倍の歯科手術用顕微鏡を設置することで従来の治療をより精密にできるようになり、今まで以上に自信を持って良い医療を提供できています。

何か治療で変わったことはありますか?

治療の内容自体は変わりませんが、今まで以上に全世代に対応した包括的な歯科治療が提供できるようになりました。小児期にはきれいな歯並びを育成すべく、口腔機能トレーニングを行い、トレーニングだけで足りなければ小児矯正治療を行います。成人でも歯並びが悪ければ矯正治療を行い、高齢になり喉などの筋力が低下してきた方にはさまざまなトレーニングを一緒に頑張っていただくことで、生涯にわたって「歯」だけでなく、「食べる」機能を守ることが望めるようになりました。 今では歯科治療のほとんどを当院ででき、私の思い描く「何か口の悩みがあれば西村歯科へ」と思っていただける歯科医院へ着実に成長していると感じています。

めざすは、なんでも診られる総合歯科診療所

こちらの診療方針についても教えてください。

西村知倫副院長 西村歯科3

患者さん一人ひとりの期待に応えられるよう、問診を重視しています。患者さんは、基本的にご自分からお話しされることが少ないです。それをいつも心にとめて、話しやすいよう導くことを大切にしてきました。たとえ時間がかかっても、きちんとお話を聞いて、丁寧にご説明するようにしています。患者さんの疑問や不安を、適当にあしらうようなことはあってはなりません。また、患者さんによって経済的な事情もさまざまです。「お金を出したから良い治療をします」ということは絶対にしたくありませんから、保険診療でもできる限りのことをしたいと思っています。

どのような患者さんが来られますか?

一般的な歯科治療はもちろん、お子さんの口腔育成、小児矯正、高齢者のオーラルフレイルのケア、さらには訪問歯科診療まで幅広く対応しています。言わば「総合歯科診療所」ですね。お子さんから大人、高齢者まで総合的に、なんでも診られる歯科医院をめざしています。もし高度な専門性が必要になれば、専門の医療機関をご紹介することも可能です。また、最近では小児だけでなく成人の矯正も行うようになりました。幼い頃からの習慣が歯並びの悪化につながるケースは多いので、まずは矯正の前段階として小さいうちに口腔筋をトレーニングし、歯がきれいに並ぶための土台づくりを行い、もし必要であれば小児の矯正をする。さらに必要に応じて大人の矯正へ、という流れです。

オーラルフレイルのケアにも応じているのですね。

西村知倫副院長 西村歯科4

オーラルフレイルは口腔機能の「衰え」を指す言葉で、身体機能や認知機能が低下する「フレイル」の前段階として今注目されています。もしお口の機能の低下によって食事の内容に制限ができると、摂取できる栄養に偏りが生じて、全身の健康にも影響を与えかねません。また、滑舌が悪くなるとコミュニケーションの取りにくさから、人や社会と関わる機会が減ってしまうことも。当院では、患者さんの健康状態や社会活動に支障が出ることのないよう、オーラルフレイルを早期に見つけるための検査や、口腔筋のトレーニングに取り組んできました。

いつまでも「食べられる喜び」を味わってほしいから

訪問歯科診療では、どんなことを大切にされていますか?

西村知倫副院長 西村歯科5

ただ虫歯を治して終わりではなく、「何のために虫歯を治すのか?」をいつも心にとめています。その答えは、患者さんに最期まで「食べられる喜び」を味わってほしいからです。ご高齢で外出が難しくなられた方にとって、「食」は最大の楽しみともいえます。ちなみに私は食べることが大好きで、虫歯の指導をしているのに毎日欠かさずお菓子を食べるほど(笑)。もし自分なら、誤嚥を防ぐためにペースト状の食事を取り続けるより、多少危険でも好きな焼き魚を食べたいです。安全な食事ももちろん大切ですが、それ以上に大切なのは、ご本人が「何を食べたいのか」「どう生きたいか」だと思います。好きなものを食べられずに生涯を閉じることは悲しい。だからこそ、虫歯治療、入れ歯治療、クリーニングに加え、嚥下機能のチェックを行ってきました。

今後の展望を教えてください。

リニューアル後もたくさんご予約をいただき、すぐに対応できない状態になっているため、年内には歯科衛生士がケアを行うためのチェアを増やしたいですね。あとは駐車場を広くしたいと考えています。今の駐車場は住宅道路側に面していて車を入れにくいので、隣にある古いクリニックの建物を取り壊して駐車場にし、大通り側からすっと入りやすくする予定です。当院の患者さんはご高齢の方も多いので、少しでも便利にしたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

西村知倫副院長 西村歯科6

患者さんご自身の歯を残し、しっかりと噛んで食べられれば健康は維持できると考えています。一人ひとりの症状に合わせて、できる限り歯を残す方法をご提案しますので、一度ご相談にいらしてください。地域のお子さんたちと保護者の方には歯並びの育成を、ご高齢の方にはオーラルフレイルを、といった具合にライフステージに合わせた啓発活動をしていくことで地域のデンタルIQを高め、皆さんの健康状態の向上に寄与することが私の歯科医師としての目標です。

自由診療費用の目安

自由診療とは

床矯正(約8歳~)/6万6000円(装置代、トレーニング・調整料を含む)、成人矯正/88万円~、インプラント治療/40万7000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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