一生涯にわたり患者を支える
かかりつけ⻭科医の大切さ
竹内歯科医院
(綾歌郡宇多津町/宇多津駅)
最終更新日:2026/03/30
- 保険診療
日本歯科医師会が2022年に実施した意識調査によれば、15〜79歳の男女1万人のうち、「かかりつけ歯科医がいる」と回答した人数が約7割に上る一方で、定期チェックを受けている人数は全体の半数以下に過ぎないことがわかった。「患者さんが求めるニーズは人それぞれ。だからこそ、かかりつけ歯科医はクチコミの数だけで選んではいけない。ご自分のニーズに合った歯科医院でなければ継続的な受診には至らず、歯や口腔の健康を保つこともできない」と、「竹内歯科医院」の竹内一貴院長は話す。地域のかかりつけ歯科医として、患者一人ひとりのニーズに応え一生涯にわたるフォローに取り組む竹内院長と、同院でおよそ20年間、院長を支えながら歯科衛生士を務める中山貴絵さんに、かかりつけの歯科医院を持つメリットや日々の心がけなどを聞いた。
(取材日2023年3月9日/情報更新日2026年3月26日)
目次
定期的に足を運びながら、継続的に治療やケアを受ける価値を理解してほしい
- Qかかりつけ歯科医を持つと、患者にはどのようなメリットが?
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A
▲早期に適切な対応を取ることができる、それがかかりつけ歯科医
【竹内院長】同じ歯科医師が定期的にお口の管理を行いますので、むし歯や歯周病を早期に発見し、症状の初期段階から対応してもらうことができます。同じ治療であっても、1、2年で急激に状態が悪化した場合と時間をかけて悪化した場合では、対応が異なります。継続的な経過観察を踏まえた、適切なアプローチを受けられるという意味でも、かかりつけ歯科医を持つメリットは大きいでしょう。歯が生えたばかりの時期は特にむし歯になりやすく、中高年以降は歯周病の有病率が上昇していくのですが、かかりつけ歯科医であれば、未病の段階から介入させていただくことも可能です。まずはかかりつけ歯科医を持ち、そして継続的な受診を心がけましょう。
- Q家族で同じ歯科医院に行くメリットもあれば教えてください。
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A
▲家族のかかりつけ歯科医であれば、疾患のリスクの把握も容易
【中山さん】同じ場所を選んだほうが、定期的に歯科医院へ行く習慣が身につきやすいと思います。幼少期からその習慣ができていれば、大人になった後も気軽に受診できるはずです。むし歯は甘いものをよく食べる、ダラダラ食べるといった育ての親の習慣から発症するケースが多く、歯周病は幼少期の仕上げ磨きの質や遺伝的な要因が影響するといわれる疾患ですが、ご家族と同じ歯科医院であれば、ご家族の既往歴に基づいたアプローチもできるでしょう。ただしリスクに応じたフッ化物の活用法や、ブラッシング方法などの具体的な判断は歯科医師によって異なります。一貫したリスク管理をなされるためにも、できるだけ同じ歯科医院を選んでほしいです。
- Qかかりつけ歯科医は、どうやって選べば良いのでしょう?
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A
▲治療方針に納得、共感できる歯科医院を探してみよう
【竹内院長】診療時間やご自宅・職場からの距離といった継続的に通いやすいと思われる条件を満たし、なおかつご自分が納得できる治療方針を持つ歯科医院を選んでみてください。治療方針に共感できない場所は、長く通いにくいものですからね。むし歯や歯周病の予防処置に関しては、歯科衛生士さんが正・副2人体制で担当されるところをお勧めします。複数の視点から、その瞬間だけではなく変化を捉えて、診断の精度向上に貢献できるからです。私は同じ歯科医師と歯科衛生士さんが、口腔内写真やエックス線写真、さらには生活環境の変化などの問診情報まで記録し、多様なリスクを共有しながら寄り添えるところにかかりつけの価値があると感じます。
- Q先生が、かかりつけ歯科医として心がけていることはありますか?
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A
▲長い目を持つかかりつけ歯科医だからこそ、できる提案がある
【竹内院長】一生涯という時間軸の中で患者さんの状態を見極め、患者さんにとってベストな対応を選択することです。高齢の方の場合は5年後、10年後に治療を受ける体力を想定し、希望に反しても抜歯を勧めることがあります。逆に若い方であれば、リスクが増したとしても極力歯を残す処置を施し、継続的なケアによってリスク軽減に努めたいと思います。治療後の歯は一生ものではないからです。私は患者さんに対して、継続的に治療やケアを受ける価値を伝えることも大切にしています。そうやって対話を重ねながら理解を促し、長いお付き合いの中で患者さんの本心と向き合うことが、また患者さんのためになる提案につながっていくと信じています。
- Q地域社会の中で、かかりつけ歯科医が果たす役割とは?
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A
▲時代の変化に伴い、かかりつけ歯科医の役割は多方面に広がった
【竹内院長】保育施設や小中学校での保健指導を通じて適切な口腔ケア習慣を広めたり、行政とともに予防の意識を高める講座を企画したり、他職種との連携下で要介護者の口腔機能を管理したりといった基本的な役割に加え、この地域ならではの役割もあると思っています。宇多津町は人口増加率が高い反面、歯科医院の数は減少傾向にある町。お口の健康に対する意識も二極化が進んでいる町です。この町を支えるかかりつけ歯科医の課題は、患者さんの意識改革と行動変容の促進。そして後進の育成と教育です。自院の発展だけを目的とせず、歯科医師の資質を向上させる環境を整えながら、地域社会における歯科医療の価値を高めていきたいと考えています。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

