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中田 光太郎 院長の独自取材記事

中田歯科クリニック

(京都市西京区/桂駅)

最終更新日:2023/02/10

中田光太郎院長 中田歯科クリニック main

阪急京都本線・桂駅より徒歩3分の場所にある「中田歯科クリニック」。院長の中田光太郎先生は、1994年の開業以来、四半世紀にわたって地域の歯の健康を見守り続けてきた。同クリニックやインプラント治療・審美歯科に特化した分院での診療に注力しつつ、さまざまな講演活動や執筆活動を通じて、歯科医療の発展や後進の育成に取り組んできたベテラン歯科医師だ。「歯科医師はサービス業」をモットーに、ソフト・ハードの両面から、患者を存分にもてなすクリニックづくりに奮闘する中田院長に、マイクロスコープを使った治療など、精度にこだわった歯科治療や、今後の展望について大いに語ってもらった。

(取材日2020年3月11日)

四半世紀にわたり、チーム力で地域の歯科医療に貢献

開業からおよそ四半世紀になるのですね。

中田光太郎院長 中田歯科クリニック1

そうですね。大学卒業後、歯科クリニックに勤務したのですが、当時の私は若かったこともあり、上昇志向、独立志向に満ちあふれていて、約4年間勤務した後、1994年に開業しました。開業当初は、過剰と言えるほどの自信を持っていましたが、その後、鼻っ柱をへし折られるような経験を何度か経験させていただき(笑)、そのたびに反省し、試行錯誤を繰り返しながら、今日まで突っ走ってきました。そうした経験を経て強く感じたことは、「この仕事は絶えず勉強し続けなければならない」ということ。以来、約四半世紀の間、勉強を怠らずに続けてきましたが、いまだにすべての患者さんを満足させるだけの治療を提供できているとは思えません。そういった点で歯科治療はとても奥深く、ゴールのない仕事だと思います。まだまだ、発展途上人です。

2017年には全面リニューアルを行いました。

幸いにして、多くの患者さんにお越しいただけるようになり、手狭になってきたなあと感じていた頃、近隣に良い場所を見つけたんです。もともとクリニックの場所がわかりづらいという声をいただいていたこともあり、これを機に移転、2017年に全面リニューアルを行いました。話は少しそれますが、私の個人的な考えとして、歯科医師は一つのサービス業だと思っているんです。当院を訪れてくれた患者さんに、ベストな治療に加え、少しでも心地良い時間と空間を提供すべきだと考えたんです。言うなれば、おもてなしの精神です。リニューアルに際しては、その精神をコンセプトに据え、北欧デザインを参考に明るく開放的、かつ親しみやすい雰囲気を大切に内外装をデザイン。また、各フロアの役割を明確にし、患者さんのスムーズな動線にも配慮しました。

クリニックの特徴を教えていただけますか?

中田光太郎院長 中田歯科クリニック2

開業以来、地元の患者さんが多かったのですが、近頃ではご紹介などで、大阪や東京からも患者さんにお越しいただけるようになりました。現在では歯科医師を中心に総勢30人以上のスタッフをそろえて患者さんに対応しています。虫歯1本の比較的軽度な治療から先端技術を用いた高度な治療、保険診療から自由診療まで、患者さんのさまざまなお悩みやニーズにお応えできるのが当院の特徴の一つだと思います。また当院の歯科医師はそれぞれに強みを持っており、例えばインプラントを専門にする者、矯正に精通する者などがいます。すべてのスタッフが、それぞれの場所で、それぞれの役割を全うしながら、患者さん一人ひとりに向き合っていく。理想とするチーム医療の姿が、少しずつかたちになっていくのを実感している今日この頃です。

患者に寄り添う姿勢と先進的技術を軸にした治療を展開

診療で特に大切にしていることはありますか?

中田光太郎院長 中田歯科クリニック3

当院では「コンサルテーション」をとても大切にしています。わかりやすく言うと、患者さんに治療について説明する時間、患者さんとしっかりコミュニケーションする機会です。最初のコンサルテーションは治療を開始する前に実施。初診時にはプライバシーに配慮された個室内で、コンサルタントが必ず患者さんのお悩みをお聞きし、それに基づいて複数の治療法を提示。それぞれの治療法の長短をご説明させていただきます。治療の決定権を持っているのは患者さん。患者さんが自身の意志で選択し、納得して治療に臨めるようにすることが、何より大切なことだと思うのです。患者さんを中心に、歯科医師とスタッフがともに治療に臨むための意志統一の場として、コンサルテーションをとても大切にしています。

マイクロスコープを使った治療が得意とお聞きしています。

マイクロスコープを使っていることは、当院の強みと言えるかもしれません。マイクロスコープとは、治療部位を拡大し、歯の神経がある根っこの中も見ることができる大型顕微鏡のこと。マイクロスコープを取り入れることで、抜歯に大きく関わる神経の治療や歯髄保存、歯科形成外科治療などをより精緻に実施することができるようになります。ただ、マイクロスコープを安全かつ正確に使っていくためには、一定レベルの知識やスキル、経験を積むことが必須。私事ですが、今では治療の傍ら、若手歯科医師などに技術を伝授する活動が多くなっています。大阪と東京にスタディーグループを持っており、さまざまな治療法について実際の症例を交えながらともに勉強しています。全国から集まる歯科医師と懇親を深めるいい機会にもなっています。

教える立場としての仕事も増えているのですね。

中田光太郎院長 中田歯科クリニック4

歯科医師としてのキャリアを重ねていくうちに、徐々に教える側の立場に立つ仕事が増えてきました。歯科医師としての仕事と、指導者としての仕事。どちらもおろそかにできないので、おのずと多忙な毎日になりますが、もともと仕事が趣味みたいなタイプの人間ですので、あまり苦にはなりません(笑)。近年はシンポジウムや先ほどもお話ししたスタディグループなどでさまざまな歯科医師に出会う機会も多いのですが、どの場に行っても、やる気を持って真摯に懸命に頑張っている若い歯科医師を見ると応援したくなる。昔の自分を見ているようだからでしょうか。若い人が育つ、成長する姿を見るのは、私にとっても大きな刺激になります。

大切なのは、歯科医師として常に成長し続けること

患者との心に残るエピソードがあれば教えてください。

中田光太郎院長 中田歯科クリニック5

患者さんとのエピソードは山ほどあり、到底選ぶことはできませんが、患者さんのニーズに完全にお応えできなかったケースのことはよく覚えています。歯科医師もほかの業種の社会人の方々と同様に、目の前の仕事に悪戦苦闘しながら、頭と体をフル回転させて、泣きべそをかきながら結果を出す。その繰り返しによって、一歩ずつ成長していくのだと思います。ですから、歯科医師も日々患者さんと向き合いながら、それぞれの症例について考え抜き、治療を実践していくことで成長する。いわば患者さんに成長させていただくのです。10年前はベストだと考えていた治療が、その頃より経験を積んだ今の私から見れば、決してベストではなかったりする。そして今の私を10年後の私が見れば、まだまだなのかもしれない。成長をやめないことが、患者さんのためになると信じています。

休日のリフレッシュ法は何でしょう。

食べることが好きなんです。ですから勉強会やシンポジウムで国内外の街を訪れる際に、ちょっと寄り道して、気になるお店に出向くことがあります。特に好きなのが、世間的に評価されていたり、はやっていたりするお店。人が集まる場所には、必ず人を惹きつける何かがあるからです。先ほどお話ししたことですが、個人的に歯科医師もサービス業だと思っていますので、サービス業の先端を走る業種、例えば美容関係や飲食業のお店は、クリニックづくりにおいても参考になる部分が多いんです。接客の仕方や言葉遣い、店員同士の会話やスタッフの教育方法など。常にアンテナを張り巡らせて、学ぶ姿勢を持ち続ければ、あらゆることが自分の仕事に役立つことがわかってきたんです。結局、最後は仕事の話に戻ってしまいましたね(笑)。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中田光太郎院長 中田歯科クリニック6

読者の中心は30歳から50歳代の女性とお聞きしました。この世代の方々は子育てや親の介護に追われ、自分のことが後回しになってしまっている年代なのではないでしょうか。ただ、そういう時にこそ、自分のことを大切にしていただきたい。どんな診療科もそうですが、歯科においても予防の意識はとても大切です。当院でも予防歯科に注力していますし、治療法などについて納得がいかなければ、セカンドオピニオン、サードオピニオンをぜひ求めていくべきです。治療の主役はあなた、つまり患者さん自身であることを、強く認識していただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【インプラント治療】インプラント体/30万8000円、上部構造/14万8500円
矯正歯科/55万円~(診断料:3万8500円)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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