治療を終えたらぜひ始めたい
予防歯科での定期的なメンテナンス
かとう歯科医院
(吹田市/豊津駅)
最終更新日:2023/07/25


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虫歯や歯周病といった口腔のトラブルがあると、痛みや不快感で日常生活の平穏が大きく損なわれるだろう。一刻も早く治療を受けたほうが良いが、歯科治療が苦手であったり、多忙な人にとっては、受診自体が高いハードルになりがちだ。また何とか時間をつくり治療をしても、いったん治療が終わるとまた歯科医院から足が遠のいて、口腔環境が再び悪化してしまうことも。このような悪循環を何とか減らしたいと考える「かとう歯科医院」の加藤一生院長は、治療を機に、ぜひ予防歯科を始めてほしいとアドバイス。「治療した後の状態をなるべく長く維持するのが、予防歯科の目的です」と話し、虫歯の予防はもちろん、大人では歯周病の予防にも力を入れる。丁寧な説明と、歯科治療が苦手な人への配慮も欠かさない同院の予防歯科について、詳しく話を聞いた。
(取材日2023年3月10日)
目次
予防歯科で治療後の状態をできるだけ長く保ち、将来の大がかりな治療の回避を
- Q先生が予防歯科やメンテナンスに力を入れるのはなぜですか?
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A
▲治療後の口腔環境を長く保つのが、予防歯科の目的と語る院長
お忙しい方や歯科医院が苦手な方は、痛みや腫れ、出血などの症状が出てから受診しがちです。そこで虫歯や歯周病が見つかり、せっかく治療を終えても、「はいおしまい」と通院をやめてしまえば、治療後の状態を維持することは難しいでしょう。もちろん歯磨きなどのセルフケアはされていると思いますが、歯並びやご自身のブラッシングの癖などで、どうしても取り切れない汚れがたまってしまう。ですから定期的に通院して、歯科衛生士によるプロのメンテナンスを受けてほしいのです。また予防歯科で虫歯や歯周病などをごく早期に発見できれば、大がかりな治療をせずに済むかもしれません。良好な口腔環境を長く保つのが、予防歯科の目的です。
- Qこちらで行っているメンテナンスについて、教えてください。
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A
▲歯周病予防のための検査やケアも行う
年齢を問わず虫歯予防のためのメンテナンスを行っているほか、大人では歯周病予防のための検査やケアも行います。虫歯予防について紹介しますと、最初にお口の中の状態を見せていただいてから、歯や歯の間にどの程度汚れが残っているかを染め出して確認します。染め出しはお子さんではほぼ毎回行いますし、大人の方でも必要に応じて実施します。その状態を手鏡で確認し、歯科衛生士の指導を受けながらご自身でブラッシングを練習。さらに歯科衛生士が歯石を取り、口腔内全体をクリーニングします。お子さんではこのほかに歯の成長状態に応じてフッ素を塗布したり、虫歯になりやすい奥歯の溝を埋めるシーラントという処置を行ったりします。
- Q予防歯科は、噛み合わせや歯並びにも良い影響がありますか?
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A
▲4ヵ月に1回の定期ケアを実施
幼少期のお子さんに好ましくないお口の癖があると、それが歯並びにも影響する恐れがあります。指しゃぶり、舌の位置や飲み込みの癖、いつも口が開いている「お口ぽかん」などですね。定期的に診ていればそれらの癖や歯並びのちょっとした変化に気づきやすいので、小さな問題であれば癖を改善する指導をしたり、正しい噛み合わせになるようアプローチすることも可能です。特に生え替わりの時期には生えたばかりの永久歯が虫歯になりやすかったり、噛み合わせの乱れが生じやすいです。そこで、通常は4ヵ月に1回の受診間隔をこの時期は3ヵ月に1回にして、早めに問題を見つけ、なるべく大きな治療や本格的な矯正にならないようにサポートします。
- Q歯周病に関しては、どのようなケアが受けられるのでしょうか。
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A
▲歯周病になりにくい口をめざす
今、大人では虫歯よりも歯周病の治療を必要とする方のほうが多く、定期検診でも歯周病の検査や予防処置を行います。検査では歯と歯茎の隙間、いわゆる歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の重症度を確認します。また、歯の表面の歯石を取る「スケーリング」とともに、歯周ポケットの内部の歯石やプラークを取る「ルートプレーニング」も実施。歯の根っこを滑らかにして、歯周ポケットにプラークがたまりにくくします。これらの処置を定期的に実施し、適切なセルフケアを行うと、歯周ポケットは徐々に浅くなることが期待できるのです。このように、大人の予防歯科では歯周病に関する処置と評価も行って、歯周病になりにくいお口をめざします。
- Q予防歯科から、ホワイトニングに関心を持つ方もいるとか。
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A
▲ホワイトニングに関心がある人は気軽に相談できる
予防歯科で歯科治療に慣れ、お口の中に大きな問題がない状態になると、歯をよりきれいにしたい、白くしたいと希望する方もいらっしゃいます。逆にいえば、ホワイトニングをする前には、虫歯や歯周病の治療をする必要がありますし、歯垢や歯石の除去も行います。また、ホワイトニングでは、詰め物やかぶせ物の色は変わりませんので、それをどうするのかといったことも考える必要があり、ご相談に応じています。当院では、患者さんがご自宅で行うホームホワイトニングを提供しています。治療が一段落してメンテナンスの段階に入った方であればホワイトニングも始めやすいので、関心がある方は気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児のフッ素塗布/1100円、ホワイトニング/1万9800円~