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国立市

教育施設に恵まれ、メインストリートである「大学通り」には歴史的建造物も並ぶ国立市。芸術や文化が身近にあり、整然とした景観ながらも、緑豊かで落ち着いた雰囲気が魅力のまち。

国立市長インタビュー

芸術や文化が暮らしの中にあり
良質な教育を受けられるまち

永見 理夫
市長

1949年鳥取県生まれ。1958年に渋谷区から国立市に転入する。国立市立国立第三小学校、同国立第一中学校を経て早稲田大学教育学部卒業。1974年に国立市役所に入庁し、企画財政課長、生活環境課長、ごみ減量課長、介護保険課長、福祉部長、市民部長、企画部長を歴任。2016年に国立市長に就任し、現在1期目を務める。

地域の多様性を守りながら
文教地区としての誇りを胸に文化的な風土を育み続ける

国立市の魅力はどのようなところにあると感じていらっしゃいますか?

昭和27年に東京で初めて国立駅南口周辺が「文教地区」に指定されました。これにより環境の悪化をもたらすような施設の建設は制限され、「理想の学園都市」としての伝統が受け継がれてきました。国立駅から真っすぐ南に伸びる「大学通り」には、400本近い大きな桜とイチョウの木々が並び、四季折々に美しい景観を楽しむことができます。一方、市の南部には湧水や府中用水が流れ、水田地帯としての面影が残ります。また、甲州街道沿いにある「谷保天満宮」は、関東三大天満宮の一つとして有名です。地域それぞれの歴史や文化が守られ、多様性のあることが魅力といえるでしょう。

文化や芸術に気軽にふれることのできるまちとしても知られています。

2年に1度、芸術祭「くにたちアートビエンナーレ」を開催しています。市内の野外彫刻などにふれることで、アートに親しんでいただこうという取り組みです。その一環として平成30年3月に日本で初めて開催されたのが「Play Me I’m Yours」です。市民の方々に提供していただいた複数のピアノをアーティストが装飾し、駅前や大学通り周辺などに期間限定で設置。誰もが自由に弾けるようにしました。ほかの楽器とのセッションも行われるなど大反響で、ピアノがコミュニケーションツールとして大いに活躍したのです。たくさんの方から続けてほしいというご要望をいただいています。

幼児期からの教育を重視し子どもが自ら育つ力を醸成
まち全体の活力につなげる

子育て支援や子どもの教育についての取り組みをお聞かせください。

平成31年度に待機児童を解消することを目標とし、新規保育園の開設を進めてきました。また、10時間以上の預かり保育を行う幼稚園への補助も引き続き実施し、共働き世帯にもさまざまな選択肢を提供します。 教育面では、生まれた環境にかかわらず、すべての子どもに良質な教育を保障したいと考え、子どもが自ら育つ力をつける「子育ち」支援に注力しています。その一つとして開始するのが幼児教育推進プロジェクト。未就園児を中心に、人を思いやる気持ちや耐える力といった非認知能力に着目したプログラムの実践に取り組みます。就学児童においては、放課後の学習支援の対象を中学校まで拡大するなど、みんなで一緒に勉強できる場づくりを進めています。

地域包括ケアの構築にも力を入れていらっしゃいます。

これまで国立市は、病気やしょうがいがあり医療やケアが必要な人でも、できる限り地域の包括的な支援の中で暮らせる環境づくりに力を注いできました。そして現在は、在宅でより満足度の高い医療を受けていただくための地域医療計画を策定中です。また、高齢者が最終ステージまでご自身らしく生きられるようにするには、生きがいや居場所づくりも重要です。一方で超高齢社会を支えていくのは子どもたちです。子育て支援や教育に力を入れ、未来の活力につなげることで、誰もが生き生きと暮らせるまちをめざします。

(取材日2018年4月10日)

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