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記事公開日:2022/11/14

最終更新日:2024/07/16

【例文11選】看護師の面接での逆質問|好印象を与えるには?

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面接の最後などに、採用担当者から応募者に「何か質問はありますか?」と質問の機会を与えられることを「逆質問」といいます。 緊張感の漂う面接の場で、逆質問に戸惑う人も多いのではないでしょうか。逆質問を求められた時に慌てないように心構えをしておくことはもちろんですが、逆質問を通して好印象を与えるために、準備しておくことも重要です。 ここでは、看護師の面接に臨む際に覚えておきたい逆質問の例や注意点を解説。入職への意欲や志望度の高さをアピールし、選考のプラス要因となるような、効果的な逆質問の例をまとめます。

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1 逆質問はなぜ必要?

面接の場で採用担当者から「質問はありますか?」と聞かれる逆質問。

採用側には、「質問の有無や内容から意欲を見極める」「どんなことに関心があるのかを知る」といった意図があります。同時に、求職者側にとっては以下の役割を持ちます。

・自分の意欲をアピールする

学ぶ姿勢や主体的に取り組みたいという気持ちが伝わる質問をすれば、意欲を十分にアピールすることができます。

・面接中に確認できなかった情報を得る

面接中に採用担当者が業務内容や仕事の流れを説明してくれても、わからないことは多いはず。逆質問の場でそれらの疑問が聞ければ、わからなかったことや、もっと知りたいことを解消することができます。

・自分が志望先にマッチしているか確認する

職場の雰囲気や自分の将来的なキャリアなど、自分の志向にマッチしているかを確認するためにも逆質問は有用です。

これらの理由から、逆質問を効果的に使うことをお勧めします。

逆質問を想定していないと、ついとっさに「特にありません」と答えてしまいがちです。逆質問を問われて「ありません」と答えたからといって不合格になるとは限りませんが、採用側も意欲を知りたくて聞いていることが多いため、「もし逆質問があったらこれを聞こう」と準備をしておくとよいでしょう。

2 看護師の面接における「逆質問」の良い例

では実際に、どのような逆質問をすると、面接官に好印象を与えられるのでしょうか。ここでは目的ごとにお勧めの逆質問を取り上げました。質問のポイントを解説します。

●業務への意欲を伝えたい時の質問

・院内ではどのような勉強会が開催されていますか?

院内での勉強会の内容や頻度を知ることで、キャリアアップに対する病院の方針や、スキルアップをめざす院内の雰囲気をはかり知ることができます。また、学ぶ意欲を示すことにもつながります。

・外部の研修会へ参加することはできますか?

関心のある分野などを具体的に挙げて、外部の研修へは参加できるかどうか、支援する制度やサポート体制の有無を聞くことで、学ぶ意思や向上心をアピールできます。

・業務上、必要とされる資格取得に対して、支援制度など何らかのサポートはありますか?

資格取得に関する質問は、向上心を示すことができます。実際に取得したい資格や興味のある資格がある場合には、サポート体制に関する情報を得ることで、スキルアップの将来設計が立てやすくなります。ただし、聞き方によっては、権利を主張する人なのだと思われてしまう可能性も。「制度がない」と言われたときには「上司や先輩などから多くのことを吸収し、積極的に学びを深めながら資格取得をめざします」など、制度がなくても自ら学ぶ意欲があることを伝えましょう。
「制度がある」と言われたときは、「自分はこの分野に興味があるので、自己流の勉強だけでなく職場でも学べるのはとてもうれしい」など自分でも学ぶ気持ちがあることを添えておくとよいでしょう。職場内での取得者がいるかどうかを聞くことでも、実績や実態がわかります。

・入職までにあらかじめ勉強しておくとよいことや、準備すべきことなどはありますか?

仕事へ対する意欲の高さや向上心をアピールできるので、逆質問で困ったときや迷ったときに有用です。特に未経験の診療科への配属が決まっている場合などは、入職後のOJTなど指導体制についてもあわせて確認しておくとよいでしょう。

・貴院では電子カルテを導入されていますか?

単に質問するだけではなく、質問の意図を添えることで、自分のスキルや向上心のアピールに。例えば「導入しています」という答えだった場合、前職で経験値があるならば「経験を生かして医療の充実や業務の効率化に尽力したい」と伝えることで強みのアピールになります。逆に前職で導入されていなかった場合には、「現職では導入していなかったのですが、効率的かつ適切な情報管理の観点から興味を持っていたので、一日も早く慣れるように尽力します」といった一言を添えるのもよいでしょう。

●労働条件など面接で知れなかったことを確認したい時

・看護師の主な一日のタイムスケジュールを教えてください。

主な業務内容については多くの場合、面接時に説明がありますが、一日の流れなどの詳細なイメージがつかなかったときに、実際に働いている看護師のスケジュールを聞くとリアリティが増します。実際の業務に関する質問は、「入職して働くシーンを思い描いてくれている」と担当者に好印象を与えられるというメリットも。質問をする際は、なぜその質問をしたのかが伝わるようにするとよいでしょう。

・入社後の評価制度・昇進制度について教えてください。

特に長期的に働きたいと思っているとき、自分自身のキャリアプランの参考になります。また、入職後、長期的な視点で働き続けることを真剣に考えているという前向きな姿勢を伝える効果も。さらに、自分でキャリアデザインができているというアピールにもつながります。

・看護業務以外で担当する仕事はありますか?

クリニックや介護施設など、大規模病院以外の場合は特に、看護業務以外の雑務的な仕事が重なることが多いので、事前に確認しておくと安心です。例えば清掃や開錠・施錠、事務用品の発注などの仕事を想像せず入職して業務が発生した場合、ストレスに感じるかもしれません。育児や介護などによって早出、残業ができない、看護業務に専念してスキルを高めたいなど、希望する働き方がある場合には、あらかじめ聞いておくことで入職後のミスマッチを防ぐことにもつながります。ただし、意図していなくても聞き方によっては「看護業務以外はやりたくない」という考えに見えてしまうので、「業務を具体的に理解したいので知りたい」ことを伝えておくとよいでしょう。

●職場の雰囲気を知りたい時

・活躍されている看護師の方の特徴や共通点を教えてください。

志望先が求める人材像を知ることは、自分の意向や特性が志望先とマッチしているかを知るためにも有用です。
「私もそのような先輩方を見習い、一日も早く活躍したいです」、「先輩方から多くのことを吸収し、即戦力となれるよう努めます」など意思の強さをアピールするきっかけにしましょう。

・勤務中の看護師の方は何名いらっしゃるのですか?

業務量や、勤務体制を具体的にイメージしたい時にしたい質問です。「1つの病棟あたり何名の看護師が働いていますか?」「配属予定の診療科の人数は何名ですか?」「夜勤は何名体制ですか?」など具体的にたずねてもよいですが、矢継ぎ早に質問だらけにならないように、「業務量や勤務体制を具体的にイメージしたい」と質問の意図を伝えて聞いてみましょう。ただし、ホームページや資料などに記載されている場合があるので、要注意。

・働いている看護師の方の平均年齢・勤続年数はどのくらいですか?

平均年齢や勤続年数を知ることで、職場の雰囲気や働き方、業務量などを想定しやすくなります。同世代の人が多いからなじみやすそう、ベテラン中心の場合には吸収できることが多そうなど、職場環境を想像することができます。

3 看護師の面接における「逆質問」のNG例

看護師の面接において、逆質問は絶好のチャンスですが、一方で聞く内容や聞き方によってはマイナスの印象を与えてしまう可能性も。下記に、避けるべき逆質問の内容とNG例を紹介します。

●自分の希望ばかりを要求するような労働条件に関する内容

入職後のミスマッチを防ぐためにも、労働条件に関する不明点は事前に確認するのが大切です。ただし、「長期休暇が必ず欲しい」「残業をしたくない」といった自分の希望ばかりが伝わると、自分本位に見られてしまうこともあります。

労働条件については、応募前にできる限りホームページや資料などで調べておくようにしましょう。もしどうしても面接の場で確認する必要がある場合には、自分本位にならないように言葉を選んで質問の意図を伝えるなど、志望先への配慮を忘れずに。

【お勧めの言い換え例】

・勤務時間は何時から何時ですか? 残業はありますか?

→「看護師の皆さんは、何時くらいに出勤(あるいは退勤)される方が多いですか?」

・シフトを組む上で希望は叶いますか? 一人ひとりの都合は聞き入れていただけますか?

→「育児の都合で、勤務できる曜日・時間に制限があるものの、できるだけ調整できるように努めたいので、シフトの決め方について教えていただきたいです」
→「夜勤のシフトや長期休暇中の診療体制は、どのようになっていますか?」

・昇給の仕組みについて教えてください。

→「入社後のキャリアプランの参考にしたいので、評価制度や昇進制度について教えてください」  

●調べればわかる内容

採用担当者の立場から考えれば、面接を受けている時点で、入職の意志があるということが大前提です。病院のホームページやパンフレットなどに記載されているような内容は、応募前に調べて把握しておくのが常識。「下調べしていないのかな」と思われるような内容は、面接時には質問しないようにしましょう。

また、面接中の話に出てきたこと、院内の見学中に説明された内容などを聞き直すのもマイナスの印象を与えかねません。「しっかり聞いていなかったのかな」と誤解を招く聞き方を避けるために、どうしても重ねて聞きたい場合は「先ほどのお話ですが」など前置きをしたうえで、さらに深堀りして伺いたいといった聞き方を意識しましょう。

【お勧めの言い換え例】

・院内見学の時に伺った〇〇について、もう一度教えてください。

→「以前伺ったこの点についてですが、具体的にはどのようなケースがあてはまりますか?」

・ホームページに書かれていた〇〇のことについて、わかりにくかったので教えてください。

→「ホームページには〇〇と記載があり、自分は●●と解釈しましたが、私の認識にずれはないでしょうか?」

●主体性が感じられない内容

「勉強」「研修」「教育」などに関する質問は、やる気を示しているつもりでも、伝え方によっては「自分からは何もしようとしない」と受け身の姿勢のように見えてしまう可能性も。「未経験の診療科なのですが、勉強できる環境はありますか?」「研修や教育制度で能力を伸ばしてくれる体制はありますか?」といった受け身の姿勢と捉えられる言い回しは避けて、自発的に行動することを伝えたうえで、その病院・クリニックならではの特性に合った内容に目を向けてアピールしましょう。

【お勧めの言い換え例】

・入職後、新入職者向けの研修や教育制度などは整っていますか?

→「早く貴院の仕事に慣れたいと思っています。貴院に勤める上で、入職までに学んでおくべきことや準備しておくべきことはありますか?」

・未経験の診療科なのですが、勉強できる環境はありますか?

→「配属予定の診療科が未経験なのですが、現在、〇〇の資格取得に向けて勉強中です。入職後、資格取得へのサポートや業務に必要なことに関する研修などはありますか?」

4 逆質問をする際のケース別注意点

ここでは、逆質問する際に覚えておきたいこと、注意すべきケースについて紹介します。

●複数の質問をする場合

逆質問したい内容が複数ある場合は、最初に「2つ質問があります」などと質問数を挙げておくと、担当者も応じやすく好印象です。

また、質問の機会をもらえたからといって、延々と質問するのは相手をうんざりさせてしまいます。逆質問で尋ねるのは多くて3つ程度にとどめるとよいでしょう。あらかじめ質問しておきたいことを絞っておくことが大切です。

●質問がない場合

逆質問を求める担当者は、単純に「応募者が知りたいことにできるだけ答えよう」という親切心で聞いてくることもありますが、逆質問で応募者の「自院への理解度」や「自院で働きたいという意欲」をチェックする意図もあります。

そのため、「特にありません」と質問をしなかったり、自院と関係のない質問を返されたりすると「自院への興味・意欲が薄い」と担当者に判断されてしまう可能性も。

もちろん、面接の中で知りたかったことをすべて聞けた、院内見学などで質問できたなど、本当に質問がないケースもあるでしょう。

そういった場合には無理に質問をひねり出すのではなく、「面接時の説明で、事前にお聞きしたかったことは十分理解でき、入職したい気持ちが一層強くなりました」「面接での質疑応答を通じて不安点や疑問点がすべて解消されたため、改めて質問したいことがなくなりました」といったように、丁寧な言葉で意欲を示しましょう。

5 その他、面接前に準備しておきたいこと

今回は看護師の面接における逆質問についてご紹介してきました。しかし、面接に際しては逆質問以外にもいろいろな準備が必要です。話し方や身だしなみなど、細かな点にも気を遣い、万全の準備を整えて臨むようにしましょう。下記に、面接前や面接時に気を付けたいポイントをまとめてありますので、あわせて参考にしてみてください。

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◇    ◇    ◇

逆質問の機会をプラス要因に転換するためには、志望先に関する事前の下調べや、自己分析が鍵を握ります。自分の意欲や情熱を伝えたり、入職後の働くイメージを具体的に描いたりするために逆質問を有効活用し、面接を成功させましょう。

当サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ」では、院長が自院の理念や患者・治療への思いなどを語ったり、先輩スタッフが職場や自身の働き方を紹介してくれたりするインタビュー記事付きの求人が豊富です。職場のことがよくわかり面接シーンにも生かせるので、ぜひチェックしてみてください。

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こちらの記事の執筆者
伊藤 成美

ライター

愛知県生まれ。医療メディアのライターとして、医師・歯科医師などの医療従事者や行政首長などのインタビューを経験する。2020年独立。医療、人材、まちづくり、ローカルニュース、伝統文化など多岐にわたる分野のメディアで記事を手がける。ライターとして活躍する一方、生涯学習の講座企画・運営にも携わる。

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