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記事公開日:2022/09/12

最終更新日:2023/12/28

【例文30選】看護師の履歴書「志望動機」の書き方|診療科目・施設別にご紹介

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転職を考えている看護師の皆さんに向けて、例文を用いて「志望動機」を解説します! 志望動機は採用担当者にやる気や熱意を伝えるための大切なアピールポイントです。応募者の人物像は採用担当者が特に知りたい情報の一つ。好印象や期待感を抱いてもらえれば、書類選考や面接も通過しやすくなります。

志望動機を書く際は、その職場について深く知ることが大切。「自分に合っている」と実感できれば、その思いを志望動機として書くと説得力が増すだけでなく、自分に合っていると実感できた入職先なので、入職後も楽しく働き続けられる可能性も高くなるでしょう。

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1 看護師の志望動機で基本となる「文章の型」を押さえよう

まずは、伝えたいことが相手に伝わりやすくなる、志望動機で押さえておきたい「文章の型」を紹介します。以下のポイントを意識しながら、自分の仕事に対する考えなどと照らし合わせて文章にまとめてみましょう。

志望動機で伝えたいポイント

①志望した一番の理由
②看護師の仕事に対する熱意やモットー、具体的な臨床経験
③応募先の特色について共感・感銘した点
④入職後の意気込み、将来の展望

この4つのポイントを押さえた志望動機であれば、採用担当者は応募者の考えや人物像をイメージしやすくなります。自分がどのくらい熱意を持って看護師の仕事に取り組んでいるのか、自分の強みは応募先の業務でどのように生かせるかを盛り込むことに意識してみましょう。なお、①~④の順番は入れ替えてもOKです。
次項から紹介する例文が、この基本の型を押さえた内容となっているので、ぜひ参考にしてください。

また、ネガティブな内容にふれる場合は、ポジティブな表現に言い換えを。さらに、待遇や給与条件ばかりを志望動機に挙げるのは、「条件が良ければどこでも良いのでは?」と良くない印象を抱かれる可能性が高いので、できるだけ避けるのが望ましいです。

2 診療科別 看護師の志望動機の例文

応募先にフィットした内容にまとめるのに役立つ例文をご紹介します。まずは診療科別の例文です。基本の型のどの部分に該当しているのかわかるように、文章には前項で挙げた「志望動機で伝えたいポイント」の各ポイントを示す丸数字をつけています。

志望動機で伝えたいポイント

①志望した一番の理由
②看護師の仕事に対する熱意やモットー、具体的な臨床経験
③応募先の特色について共感・感銘した点
④入職後の意気込み、将来の展望

また、好印象を得られやすいポイントも〈ここがポイント〉として解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

●内科の場合

〈志望動機 例文〉

地域に根差したクリニックで、内科の看護経験をより一層積みたいと思い、応募しました。
新卒で入職した内科クリニックに勤務し、まもなく4年目を迎えます。このまちに転居した際、引っ越し疲れもあってか体調を崩し、患者として貴院を受診することがありました。その際、温かみのある内装に安心感を覚えるとともに、受付の方や看護師の皆さま、ドクターの優しい応対やお声がけに心打たれました。「患者さま思いの診療」を体感することができ、看護師としても深く感銘を受けた次第です。&③
これまでの経験を生かし、貴院が大切にされている、患者さまの心情に深く温かく寄り添える看護に貢献したいと考えております。

〈ここがポイント〉

応募先への受診した際の思いを志望動機に盛り込んだ例です。このように応募先と接点があったり応募先のことをもともと知っていたりする場合、応募の理由に絡めることで説得力の高い内容にまとめやすいです。

●消化器内科の場合

〈志望動機 例文〉

総合病院で内科看護師として約6年勤務し、診療を通して内科全般のノウハウを身につけるとともに、腹部超音波検査やCT検査、内視鏡検査など検査のサポート業務にも多く携わってきました。検査に不安を抱える患者さまに寄り添うことにやりがいを感じ、内視鏡看護師を目標に励んでおりました。しかし持病の腰痛が悪化し、これをきっかけに働き方や生活の送り方を見直したいと思い、クリニックへの転職を決意しました。
応募にあたり、貴院のワークライフバランスを重視した勤務体制と、未経験者の教育体制が整っている点に魅力を感じました。③&①
充実の環境で消化器疾患のスペシャリストをめざし、病気の早期発見・早期治療に貢献したいと考えております。

〈ここがポイント〉

腹部超音波検査などの消化器内科に関連する経験と自身がめざす働き方の変化を組み込めています。独自性のある志望動機として採用担当者の印象に残りやすく、適性の高さを感じてもらえる可能性が高まります。

●循環器内科の場合

〈志望動機 例文〉

先進的な設備がそろい、勉強会や技術共有の場が整う貴院で、看護師として新たな研鑽を積みたいと考え、応募しました。③&①
以前は皮膚科クリニックに3年間勤務し、保険・自由診療全般に従事する中で、肌のトラブルに悩む患者さまの看護を通して、心情に寄り添う姿勢を磨いてきました。心にゆとりを持って働ける環境ではありましたが、さまざまな診療科で経験を積みたいという思いが強まり、緊急度の高い患者さまを看護することの多い循環器内科の志望に至りました。
一日も早い循環器内科の知識習得はもちろんのこと、皮膚科クリニック在籍時に培った傾聴力を生かし、患者さまの些細な異変を拾い上げられる看護を追求することで貴院に貢献してまいります。

〈ここがポイント〉

診療科によって来院する患者の特徴や緊急度は異なるもの。循環器内科の場合、緊急度の高い患者を相手にすることが多く、スピーディーな対応が求められることを理解している必要があります。その点を志望動機の中で言及できれば理解度の高さのアピールにつながります。

●整形外科の場合

〈志望動機 例文〉

急性期医療を担う総合病院の消化器外科に約7年間勤務し、病棟看護師としてがんをはじめ手術を要する患者さまの術前・術後のケアにあたってきました。笑顔で退院される方もいれば、お亡くなりになる方もいて、やりがいと同時に精神的な苦しさを感じることも少なくありませんでした。
出産を機に退職し第一線から離れたことで、看護師という仕事、働くということを見つめ直すことができました。改めて強く感じたのが、患者さまの回復を支えられる存在でありたいということ。整形外科は治療からリハビリまで、長期を通して患者さまの回復を支えられる診療科と感じます。子育てと仕事を両立しながら、多職種が連携して診療を行う貴院でめざす看護師像を実現したいと考え、志望しました。④&③&①

〈ここがポイント〉

前職でのポジティブな思い出とつらかった思い出にふれることで、「なぜ整形外科の看護師をめざすことにしたのか」を採用担当者が納得しやすくまとめられています。

●脳神経外科の場合

〈志望動機 例文〉

これまで培った急性期医療での経験を生かし、貴院がめざす「先端医療と地域密着型医療との両立」にお力添えしたく応募しました。③&①
看護実習で経験した急性期医療のダイナミックさに惹かれ、卒業後は基幹病院に入職。脳神経外科で経験を重ね、5年目からはリーダー業務も任されています。緊張感のある現場を通して高度な看護スキルを身につけられたと実感する一方、急性期を経て回復期リハビリ病院に転院する患者さまのサポート業務を通して、急性期病院以外での看護に関心を持ち始めました。
患者さまにとって日常生活への回復は長い道のりであり、こまやかなケアが不可欠です。引き続き地域最先端の医療に携わりながら、患者さま一人ひとりに向き合う医療に従事していきたいと考えております。

〈ここがポイント〉

「先端医療と地域密着型医療との両立」という応募先の理念を応募理由に絡めることで、ここで働きたいという意欲の高さをアピールできています。自身がめざす看護師としての在り方でも、この理念の一端にふれている点が、採用担当者の高評価につながりやすいでしょう。

●産婦人科の場合

〈志望動機 例文〉

15年以上にわたり産婦人科の看護師として経験を積み、周産期医療を含め幅広い看護経験を積んできました。私自身、産前産後にお世話になった看護師や助産師の方々のサポートに心を救われた経験があり、産婦人科看護師の仕事には大きなやりがいを感じています。
ただ、数年前から親の介護が必要となり、働きながら介護に取り組む難しさを痛感しました。それと同時に、やっぱり産婦人科看護師の仕事が好きだということも強く実感し、プライベートと仕事の両立を図れる環境に転身したいと考え、応募しました。
ベテラン看護師が多数在籍し、母子の健康を第一に考えて出産をサポートする貴院で経験を積み、より良い診療に貢献したいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

ワークライフバランスを重視する姿勢を伝えたい場合、採用担当者が納得しやすい理由に言及し、経験やスキル面で応募先の適性が高いことをアピールすると、採用担当者の理解を得られやすいでしょう。

●小児科の場合

〈志望動機 例文〉

幼い頃に小児気管支喘息を患い、入退院を繰り返していたことから小児看護師を志し、新卒で入職した総合病院では念願かなって小児科病棟に配属となり、多くの経験を積んできました。充足感のある日々を送っていましたが、娘が私と同様に小児気管支喘息を発症したのをきっかけに、家族のケアと看護師としてのキャリアの両方をかなえる方法を模索し、クリニックへの転職を決意しました。
貴院では臨床経験が豊富な院長と、育児経験のある看護師の方々が活躍し、定期的に勉強会が催されており、魅力を感じました。③&①
急性期小児医療の看護スキル、そして病児を抱える親の視点を生かして診療に貢献し、お子さまと保護者さまに寄り添う看護の在り方を追求していきたいと考えております。

〈ここがポイント〉

同じ診療科で病棟からクリニックへの転職を決意した理由について、自身や家族の経験・状況と絡めることで納得感を高めている例です。また、「育児経験のある看護師が活躍」「定期的に勉強会を開催」など、応募先について理解を深めている点が好印象につながりやすいです。

●皮膚科の場合

〈志望動機 例文〉

子ども好きが講じて新卒で小児科クリニックに入職。7年がたち、これまでの経験を生かしつつより専門性を追求したいと考え始め、皮膚のトラブルに関心を持ち始めました。
小児科でも皮膚に関する相談を受けることがあり、治療によって症状が改善し喜ぶ患者さまの姿をたくさん目にしてきました。一方で皮膚のトラブルは見た目にも関わるため、思うように改善せず落ち込む方も少なくありません。保護者の中には、お子さまを最優先し自身の体調は後回しにしてしまう方もいらっしゃいました。
専門性が求められる皮膚疾患の診療にも応じる貴院で経験を積み、看護を通じて皮膚トラブルに悩む患者さまを笑顔にできるようなスペシャリストをめざしたいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

現職での経験を通じて、患者の皮膚疾患に対する思い入れ、皮膚トラブルの解決に寄与したいという熱意が伝わる内容となっています。皮膚疾患に特化した看護師をめざすという理想像を掲げている点も、採用担当者に良い印象を与えやすいでしょう。

●耳鼻咽喉科の場合

〈志望動機 例文〉

以前は眼科クリニックに勤務し、外来診療や白内障手術のサポートなどに従事していました。夫の転勤を機に退職し、新天地で看護師として新たなキャリアに挑戦したいと考え、貴院に応募しました。
子どもの頃から慢性副鼻腔炎があり、耳鼻咽喉科クリニックにはよくお世話になっていました。幼心に、ドクターを機敏にサポートしながら患者さまにも温かく応対する看護師さんの姿に尊敬の念を抱いたことを今でも覚えています。耳鼻咽喉科の勤務経験はありませんが、耳鼻咽喉科は眼科と同様に日帰り手術などを行ったり、専門職種と協力し合ったりすることが多く、これまでの経験で貢献できる場面も多いと考えております。
大学病院レベルの設備が整う貴院で、一日も早く専門スキルを身につけ、貴院に貢献してまいる所存です。③&④

〈ここがポイント〉

経験のない診療科に志望する際、「一からしっかり学びます」という姿勢を示すだけでは、採用担当者には響かない可能性も。そのため、自身の過去の経験と志望する診療科での共通点を見つけて、適性の高さをアピールすることが重要です。

●精神科の場合

〈志望動機 例文〉

内科クリニックに約5年間勤め、かかりつけ医として利用する患者さまの看護にあたってきました。様子の気になる患者さまには診療の合間にお声がけするよう心がけ、時には声掛けをきっかけに不安を吐露し、「話を聞いてもらえて良かった」と涙される方もいらっしゃいました。そんな体験を通して精神科領域の看護の経験を積みたいという思いが芽生えました。
内科診療で培ったノウハウを生かし、身体だけでなく精神的な不調にも寄り添える看護師になりたいと思い、応募しました。
「患者さまファースト」を理念に掲げ、精神科認定看護師など有資格者が在籍する貴院で専門性を磨き、将来的には認定看護師の取得をめざしたいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

精神科に志望した理由について、自身の経験談を交えて説明できています。その上で、応募先の特色にも言及していて、「他の精神科ではなく貴院で働きたい」という熱意が伝わる内容となっています。

●心療内科の場合

〈志望動機 例文〉

体の不調にも深く関わる、心の不調に寄り添える看護師をめざしたいとの思いから、貴院を志望しました。
内科クリニックに約6年勤務し経験を積む中で、看護師としてさらなるキャリアアップを実現したいと考えるようになり、身近に心身症を患う知人がいたことも影響し、心療内科に興味を持ち始めました。現在、独学で心理カウンセラーの資格取得をめざしております。
内科診療で得た経験を生かしながら心療内科のノウハウを身につけるとともに、充実した教育体制のもとで専門性を磨き、貴院の診療に貢献したいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

自身が心療内科に関心を寄せるきっかけに言及できているだけでなく、「心理カウンセラーの資格取得に取り組んでいる」といった自発的に行っていることを示し、心療内科への本気度をアピールできています。

●美容皮膚科の場合

〈志望動機 例文〉

患者さまの心に寄り添い、美を追求する医療を提供する貴院の方針に惹かれ、応募しました。
私はかねてから美容が好きで、コンプレックスや悩みを抱える人たちの助けになりたく美容医療の看護師に興味を持っていました。現在勤める医院では、内科疾患に限らずさまざまな症例の経験を積みました。患者さまの状況に応じた対応力が磨かれ、看護師としてやりがいを感じる一方、「患者さまの内面に向き合う看護がしたい」との思いが強くなり転職を決意しました。
貴院のスタッフブログを拝見し、スタッフさま同士の仲の良さ、切磋琢磨されている姿に魅力を感じた点も貴院を志望した理由の一つです。これまでに培った対応力を生かしながら、貴院に貢献したいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

内科から美容皮膚科を志望した理由について、自身の昔から抱いていた興味に言及することで説得力を高めています。さらにスタッフブログを読んだことを志望理由の一つに挙げることで、応募先をしっかり調べていることがアピールできています。

3 施設別 看護師の志望動機の例文

続いて応募施設別の例文です。基本の型のどの部分に該当しているのかわかるように、文章には前項で挙げた「志望動機で伝えたいポイント」の各ポイントを示す丸数字をつけています。

●クリニックの場合

〈志望動機 例文〉

糖尿病患者さまのQOL向上に寄与する看護を追求したく応募いたしました。
総合病院の糖尿病内科に約7年間勤務し、病気により生活が制限され、つらい思いをしている患者さまの看護を通じて、重症化を防ぐことへの重要性を強く感じるようになりました。
糖尿病専門クリニックとして、投薬治療以外に栄養指導教室を開くなど生活改善も含めた総合的な糖尿病診療を実践し、重症化予防に貢献されている貴院に感銘を受け、これまで以上に患者さまやご家族をお支えできる環境に惹かれております。
現在、フットケアの資格取得をめざしセミナーを受講中です。将来的にはフットケアにも取り組んでいきたいと考えております。

〈ここがポイント〉

クリニックの特徴や専門領域を把握した上で、自身が経験してきたことや、経験を通じて得た気づきをまとめると、志望理由の具体性が増します。自身がめざしている将来像を書き添えるのも、看護の仕事に対する熱意が伝わりやすくなるポイントの一つです。

●急性期病院の場合

〈志望動機 例文〉

循環器内科病棟で5年間勤務し、重症心疾患の入院患者さまの看護を経験しました。
服薬管理や生活指導、集中治療における看護など、専門的な看護に携われることに充実感を覚える一方、急変時には治療を最優先とするあまり、患者さまとご家族への心理的なケアが不十分なケースもあり、看護師としてもどかしさを感じることが少なくありませんでした。
CCU病棟を有するなど、重症心疾患の治療に尽力されている貴院の、「患者さまとご家族を支える急性期看護の実現」という看護理念に強く共感し、志望いたしました。
将来的には集中治療の看護経験も積みたいと考えております。専門性を高めながら、心に寄り添う看護を実践するのが目標です。

〈ここがポイント〉

急性期病院での経験や仕事に対するやりがい、看護師としての目標に言及するだけでなく、「理念との共感」を示すことで、志望度の強さをアピールしています。入職後に挑戦したいことにもふれるのも、意欲の強さをアピールするのに効果的です。

●地域中核病院の場合

〈志望動機 例文〉

病院勤務を通じ、患者さまが心から安心して治療に取り組めるよう、看護師として何ができるかを考えてきました。考えを巡らす中で、深く学びたいと思ったのが「チーム医療」です。
医療従事者が互いの専門性を生かし、多角的にチーム体制で患者さまを支えることで、治療に対する不安を軽減できるのではないかと思いました。
この考えに至った際、チーム医療を通じて地域の患者さまに寄り添うことを理念とし、病診連携など地域連携にも力を注ぐ貴院に共感し、志望させていただきました。③&①
これまでの経験を生かすとともに、新たな知見を積み重ねて貴院に貢献したいと考えております。

〈ここがポイント〉

「看護師としてどうありたいか」といった自身の考えを示すとともに、共感した理念や医療体制についてふれることで、「地域中核病院への理解を深めているので、ミスマッチは起こりにくい」とアピールしています。 自身の考えや関心事に対して述べる際は、どうして関心を持つようになったのか、思考のプロセスを添えることで、読み手により納得感を与えられます。

●回復期リハビリテーション病院の場合

〈志望動機 例文〉

整形外科病棟に7年間勤務し、急性期リハビリテーションに従事しています。看護師としてキャリアアップを図りたいと考え、回復期リハビリテーションを専門とする貴院を志望しました。
長い期間をかけて行う回復期リハビリテーションは、病気やケガによって損なわれた機能、そして「生活」を回復するにあたって欠かせないものです。回復期リハビリテーションに従事することで、私自身じっくりと腰を据えてリハビリテーション看護を学べるのではないかと思いました。
多職種連携によるチーム体制でのリハビリテーションを実践されている貴院において、在宅・職場復帰をめざす患者さまとそのご家族を長く支えてまいりたいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

回復期リハビリテーション病院の特徴に着目し、自身の専門性やキャリアアップに対する考え方を示すことで、志望度の高さをアピールしています。 また、「じっくりと腰を据えて」といった表現を用いることで、長く働きたい意思も示しています。

●慢性期・療養型病院の場合

〈志望動機 例文〉

学生時代、「患者の人生を支える看護師」を夢見て看護の道を志しました。消化器外科病棟に5年間勤務し、がんをはじめとした消化器疾患の患者さまの術前・術後管理から退院支援までを一通り経験しています。やりがいを感じる一方で、「もっと長く患者さまと関わりたい」という思いが芽生え、慢性期病院で働いてみたいと考えるようになりました。
緩和ケアに力を注がれる貴院が掲げる「患者さまとご家族に寄り添い、心穏やかな生活の実現が使命」という理念に感銘を受け、応募した次第です。③&①
将来的には緩和ケアやがん性疼痛看護などの認定看護師資格を取得し、より専門性の高い看護技術で貴院に貢献できるよう精進してまいります。

〈ここがポイント〉

慢性期・療養型病院の特徴と自身の希望を絡めることで、志望度の高さをアピールしています。業務に関連した資格取得をめざすといった前向きな姿勢を示すのも、仕事に対する意欲の高さを示すのに効果的です。

●専門病院の場合

〈志望動機 例文〉

総合病院に約5年勤め、複数の病棟で看護に従事してまいりました。さまざまな経験を積む中で、特にやりがいを感じたのが小児科での看護です。病気で苦しい思いをするお子さま、お子さまが病気になってしまったことに心を痛めるご家族に寄り添うことの難しさに直面し、看護師として悩むことも少なくありませんでしたが、それが「小児科看護の専門性をより深めたい」との思いを強めるきっかけにもなりました。
小児科医療の中でも、先天性疾患の看護について学んでいけたらと考えております。
「すべての子どもと家族のための医療に尽力する」を方針に掲げる周産期・小児医療の総合施設であり、先天性疾患の診療にも力を注ぐ貴院の取り組みに寄与したく、応募しました。③&①

〈ここがポイント〉

専門領域に対する情報収集や応募施設の特徴をしっかり把握した上で、自身が挑戦したいことをアピールしています。志望度の強さを示すためにも、「専門性を磨きたい」と一言で終わらせるのではなく、専門性を磨きたいと思った経緯や具体的な専門領域にもふれると良いでしょう。

●健診センターの場合

〈志望動機 例文〉

予防医学に貢献できる看護師をめざしたいと考え、応募しました。
在籍するクリニックには生活習慣病などの慢性疾患で定期的に受診する人も多く、生活指導などにも携わってきました。一方で飛び込み受診した結果、思わぬ重篤な病気が見つかることも珍しくありませんでした。病気になってから頼れるクリニックがあることも大事ですが、より重視するべきは病気を予防する、あるいはいち早く見つけることだと思います。
貴センターでは施設内での健診に加えて、出張健診や巡回健診を積極的に実施するなど、健診を通じた疾病予防の実現をめざす取り組みに力を注がれているとお見受けし、共感を覚えました。私も、健康を守る医療に力を尽くしていきたいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

自身が病気の予防を重視するようになった経緯を丁寧に説明することで、検査・予防をメインとする健診センターへの応募理由に説得力をもたらしています。応募先の取り組みに対する理解の深さも好印象につながりやすいです。

●訪問看護ステーションの場合(訪問看護師)

〈志望動機 例文〉

以前は皮膚科のクリニックに約5年勤務していました。訪問看護の経験はありませんが、貴院の求人情報には「未経験歓迎」とあり、思い切って応募しました。訪問看護に関心を持ったきっかけは、3年ほど前から始まった親の介護です。看護師として基礎知識は持ち合わせているものの、在宅介護の苦労は想像以上に大きく、心が折れてしまいそうになる瞬間も少なからずありました。そんな時、訪問看護で訪れた看護師さんとのやりとりがガス抜きとなり、救われる思いになりました。①&②
ブログ記事を拝読し、スタッフの皆さまが地域医療に携わることにやりがいを感じておられることが伝わってきました。私も看護師、介護者としての経験を生かし、訪問看護のエキスパートをめざしていきたいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

「未経験歓迎」を応募理由の一つに挙げる場合、未経験でも訪問看護に取り組みたいと思った背景に言及しないと、やる気や意欲を疑われる可能性が。本事例のようにエピソードを用いたり、自身の介護に対する思いや考えを説明したりすることをお勧めします。

●デイサービス(通所介護)の場合

〈志望動機 例文〉

在宅医療にも応じる診療所に約8年間勤務し、現在は看護師として働く傍ら、自宅では義母の介護にもあたっています。義母の介護をきっかけにデイサービスを利用するようになり、短い時間でも介護をする人・される人が距離を置くことが良い息抜きになり、お互いリフレッシュできるのだと強く実感しました。
利用者はもちろんその家族も支えることができる、デイサービスの仕事は素晴らしいと思います。特に貴院はご家族の意見や方針にも十分に耳を傾けた上で、どのようなサポートが必要であるか検討しており、とても魅力的に感じます。看護師として、介護に従事する家族としての経験を生かし、気持ちに寄り添う医療を届けていきたいとの思いから、入職を志望しました。①&③&④

〈ここがポイント〉

自身の介護経験で感じたデイサービスの魅力にふれることで、デイサービスで働きたいと思った理由に説得力をもたらしています。その上で、応募先の介護のスタンスに対する共感が盛り込まれているので、読み手に意欲が伝わりやすいでしょう。

●デイケア(通所リハビリテーション)の場合

〈志望動機 例文〉

急性期病院の整形外科外来での勤務経験を生かし、リハビリテーションの専門性を深めたいとの思いから、整形外科診療に加えデイケアに応じる貴院を志望しました。&①
重篤な患者さまの看護を通じて、自由に体を動かすことへの患者さまたちの切実な思いにふれ、回復に寄り添えることにやりがいを感じていました。一方で回復期以降のケアに携わる機会は少なく、いつしか「患者さまとさらに深く関わり合う看護を実践したい」との思いが強くなりました。
理学療法士、作業療法士などリハビリテーションの専門職の方々と連携しながら、利用者さま一人ひとりの支えとなれるように尽力いたします。スタッフの方々が充実する貴院の環境で知識やスキルを磨き、貴院に貢献できるよう精進してまいります。

〈ここがポイント〉

仕事の経験で実感した患者に対する思いや看護観を、デイケアで働く動機につなげています。採用担当者の共感を得るためには、実際に働いている人たちの利用者に対する思いと自身の看護観がマッチしていることが重要です。デイケアのスタッフブログなどで、働いている人たちの声をチェックしてみると良いでしょう。

●特別養護老人ホーム(特養)の場合

〈志望動機 例文〉

利用者さまの生活と最期の旅立ちに寄り添う看護を追求したいと考え、貴施設に応募しました。
ホスピス勤務時は、高齢者はもちろん若年層の終末期の患者さまのケアにあたってきました。看取りに携わることは、とても意義の大きい、やりがいのある仕事です。ただ、若い患者さまの看取りはつらいものでもあり、立ち止まりたくなる場面も少なくありませんでした。穏やかに天寿を全うしようとする方の最期のひとときに、前向きな気持ちで寄り添いたい。そんな思いを抱いていた私が、貴施設のホームページで同様の理念を掲げられていたことに感激し、貴施設で働きたいという思いを強くしました。②&③
ホスピス勤務で培った胃ろう管理などの医療ケアのスキルを生かし、看護サービスの充実に貢献したいと考えております。

〈ここがポイント〉

特養では看取りは避けて通れないもの。利用者を最期まで支えることへの思いを盛り込み、特養の役割への理解と意欲が伝わりやすい志望動機にまとめられています。

●介護老人保健施設(老健)の場合

〈志望動機 例文〉

貴施設が掲げる「利用者の心に寄り添うサービスを提供する」という理念に共感し、志望しました。
総合病院の地域包括ケア病棟に勤務し、介護士など多職種と連携しながら患者さまに寄り添う業務にやりがいを感じてきました。結婚・出産のため夜勤を含む仕事に従事し続けることが難しくなり、介護老人保健施設への転職を決意しました。さまざまな職種の方と連携しながら利用者さまの生活そのものに深く関われる仕事と理解しており、私にとって魅力的な環境だと思っております。
毎日カンファレンスを実施するなど、利用者の生活をこまやかに支援する貴施設の姿勢にも大きな魅力を感じます。貴施設のような環境で、利用者さま一人ひとりと向き合う看護を実践し貢献したいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

応募先の理念に共感したことについて、「患者に寄り添う業務にやりがいを感じていた」と自身の経験を交えることで読み手が納得しやすくなっています。このように、応募先の理念や経営方針などへの共感を応募理由に挙げる場合、共感した背景を述べることで説得力が増す効果が期待できます。

●保育園の場合

〈志望動機 例文〉

急性期病棟に約9年間勤務し、現在は1児の子育てをしながら業務に従事しています。ある時、保育園に預けた子どもが体調を崩した際、常駐の看護師さんが親身になって介抱してくださり、親として感謝の気持ちでいっぱいになったのと同時に、同じ看護師として大きな感動を覚えました。仕事と育児の両立に悩んでいたタイミングでもあり、「今までの看護経験を生かして子どもの健康を守りたい」「自分と同じように仕事と子育ての両立を頑張る親御さんにお役に立ちたい」との思いが湧き上がり、貴園の求人募集に応募しました。②&①
40年以上の歴史があり、地域住民の信頼も厚い貴園で、子どもたちの健やかな日々を支え、地域の皆さまの力になれるよう励んでまいりたいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

「なぜ保育園の看護師をめざしたいと思ったのか」を自身の経験をもとにまとめています。その際は「保育園であればどこでもいいのか」と相手に思われないよう、その応募先を志望した理由にも言及することを心がけるのがお勧めです。

●一般企業の場合(産業看護師)

〈志望動機 例文〉

精神科・心療内科を標榜するクリニックに約8年間勤務しております。オフィス街に位置することからビジネスパーソンの受診が多く、病気を抱えながら働く人の姿に、看護師として何かできることはないのかと歯痒い思いをすることもありました。メンタルヘルスに関する知見を深める中で、産業看護師に興味を持ち始めました。メンタルヘルスを含め、社員の健康管理を担う産業看護師であれば、病気を予防することにも取り組めるのではと思い、応募しました。②&①
社員を大切にする貴社の精神を、医療・看護の立場から体現し、社員の皆さまの心身の健康を支えていきたいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

一般企業の場合、患者への治療補助ではなく、その企業の社員や顧客などを相手にした業務を担うことが多いです。企業によって業務内容が大きく異なることも珍しくないため、求人情報で業務内容をしっかり理解した上で、自身の経験や看護師としてのモットーと結びつけることを意識すると良いでしょう。

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4 ケース別 看護師の志望動機の例文

「転職回数が多い」「ブランクがある」といった、応募者側のさまざまな事情をポジティブに伝える志望動機の例を紹介します。

●転職回数が多い場合

〈志望動機 例文〉

これまで5つの病院に勤務し、さまざまな診療科の病棟・外来で看護経験を積んできました。在職中は看護に関する幅広い知識やスキルを身につけるのはもちろん、周囲とのより良い関係性づくりにも力を注いできました。
複数の病院で経験を積んだことで、診療方針や体制づくりの在り方は一様ではないと学びました。これまでの経験を振り返り、看護師としての今後のキャリアを描く中で、私がめざしたいと考えたのが、「地域に根差した看護を実践するジェネラリスト」です。
〇〇エリアの基幹病院として、長年にわたり幅広い年齢層・疾患の患者さまに医療を提供し、地域医療連携にも尽力されておられる貴院の一員として、患者さまを支え続けたく志望しました。③&①

〈ここがポイント〉

ただ転職歴が多いだけだと「辞め癖があるのでは?」と思われる可能性がありますが、上記のように「複数の病院を勤務してきたからこそ気づいたこと」などを挙げることで、転職回数の多さを強みに変換することもできます。
また、経験から得た気づきと応募先の特長をからめることで、志望動機の魅力アップにもつなげられます。

●前職の在職期間が短い場合

〈志望動機 例文〉

患者さまやそのご家族と信頼関係を築き、サポートできる看護師をめざしたいと思い、貴院に応募しました。
急性期病院の外科病棟で看護師として1年間勤務しました。疾患に対して早期かつ適切に治療を行うことが、早期回復において不可欠であると実感する一方で、多くの患者さまの看護に携わる中で、看護師として患者さまやご家族に「どのように」寄り添っていきたいかを見つめ直す機会が増え、「深く、長く関わる看護がしたい」との思いが芽生えました。
地域密着の療養型病院として長い歴史があり、「患者さま一人ひとりの人生を支える医療の提供」を理念に掲げる貴院で、心身のサポートはもちろん治療後の人生を見通した看護で貢献したいと考えております。③&④

〈ここがポイント〉

たとえ前職の在職期間が短かったとしても、何かしらの経験は積めるものです。在職中に得た知識や気づきなどを分析し「めざしたい看護観」としてまとめることで、「しっかりと考えながら仕事ができる人」として評価してもらえるでしょう。応募先の施設の理念に絡めれば、さらに魅力的な志望動機になります。

●ブランクがある場合

〈志望動機 例文〉

前職では呼吸器内科病棟で8年間勤務していました。産休・育児を理由にいったん現場を離れましたが、それが一段落しましたので、長く働ける環境で心機一転、看護師のキャリアを再スタートしたいと考えております。
貴院は復職者向けの研修や院内勉強会、資格取得支援といったサポート体制が充実しており、長く勤めながら自らの看護力を継続して高められると感じ、志望しました。子育て経験者の先輩方が多いことにも魅力を感じます。③&①
また、自身の子育て経験を呼吸器疾患に悩むお子さまやそのご家族のサポートに生かすなど、貴院のチームの一員として質の高い看護の提供に貢献していきたいと思います。

〈ここがポイント〉

育児や介護でいったん現場を離れ、一段落したタイミングで復帰する人は少なくありません。ブランクがある場合、復帰を決意した理由や「今後も長く働きたい」という意欲が採用担当者にはチェックされやすいので、しっかりと盛り込むと良いでしょう。
また、例文のように、ブランク期間の経験を業務に生かしたいという前向きな姿勢は◎。また、看護師のサポート体制にもふれるなど、しっかりと情報収集しているのが伝われば、入職に対する熱意をくみ取ってもらえます。

●未経験分野への応募の場合

〈志望動機 例文〉

総合病院の循環器内科の看護師を8年間勤め、急変時の対応などの経験も多く積んでまいりました。 幅広い年齢層の患者さまの看護にあたる中で、特に多かったのが高齢の方の応対です。療養型病院に転院される患者さまも多く、それを見送る立場として「療養型病院での診療経験を積みたい」と考えるようになりました。
新たなキャリアを模索する中で、貴院が掲げる「和をもって患者さまとご家族のために尽くす」という看護理念に強く共感し、応募した次第です。③&①
療養病棟の勤務経験はありませんが、急性期医療の現場で培った臨機応変な対応力とコミュニケーション力を強みに、一日も早く療養看護のスキルを身に着け、長く貴院に貢献してまいりたい存じます。

〈ここがポイント〉

未経験ながら応募に至った背景を順序立てて示すことで、「意欲が高く成長が期待できる」という印象を与えています。自身の強みを応募先でどのように発揮できるかを示しているのも、好印象を与えるのに効果的です。

5 看護師の志望動機を書く前に覚えておきたいこと

ここからは、志望動機を書く際の基本事項を紹介します。志望動機は「応募先ならでは」の内容が大前提です。次の2つの例文を読んでみてください。

  • 患者さんの健康を支えたいので貴院を志望しました
  • 「地域に根差したクリニックとして、近隣住民の皆さんの健康を支え続けたい」という院長の理念に共感したので志望しました

この2つの文章の場合、前者はどの応募先にも当てはまる内容ですが、後者は応募先の理念に言及し「応募先ならでは」の内容となっています。
前者のようなあたりさわりのない内容では採用担当者に伝わらないばかりか、「使い回しをしているのでは」と思われてしまう可能性も。応募先の特色を志望動機に盛り込むことが熱意が伝わりやすくなるポイントです。
また、インターネットで検索すれば、この記事のような志望動機の例文が他にもたくさん見つかります。参考にする際は、そのまま転用するのではなく応募先に合う形に整えるようにしましょう。

とはいえ、せっかく志望動機を書いても、正しく伝わらないと意味がありません。そこで「読みやすい文章を書くためのポイント」も押さえておきましょう。
まず、200〜300字程度でまとめるのがお勧め。これくらいの簡潔さであれば、面接で志望動機を聞かれたときも伝えやすくなります。加えて、起承転結も意識すると、さらに読みやすい内容に。

なお、文面を完成させるまでに何度も修正が発生します。履歴書を手書きする場合、ノートやスマホのメモ機能を使って下書きし、完成した文面を履歴書に書き写すと効率的です。

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6 看護師の志望動機を書くための準備をしよう

意欲の伝わる志望動機を書くには、そもそも応募先がどういうクリニック・病院なのかをしっかりと理解できていないと始まりません。そこで、応募先に関する情報収集を積極的に行うことをお勧めします。

応募先の求人やウェブサイトをチェックするのが基本となりますが、クリニックや病院の資料を請求するのも有効。ウェブサイトでは載っていないような、資料のみの情報が得られることもあり、その内容を志望動機で言及すれば、「うちのことを深く理解してくれている」と採用担当者の好印象が期待できるかもしれません。

また、情報収集の方法として、職場見学やインターンシップ参加もお勧め。職場の雰囲気や業務の流れを直接確認できるので、入職前に働き方を思い描きやすく、自分に合っているかどうか見極められます。
最近は看護職専門の転職合同説明会なども増えていて、採用に力を入れているクリニックや病院と新たに出会えることも。このような説明会でも、採用担当者や働いているスタッフから直接話を聞くことができるので、積極的に参加してみましょう。

情報収集でチェックしておきたい内容を以下にまとめましたので、参考にしてみてください。

事前にチェックしておきたいポイント

  • 施設の基本情報(病床数、患者数、提供する医療技術、医療機器の特徴など)
  • 院長の理念、診療方針
  • 第三者評価の状況(国際標準化機構(ISO)や日本医療機能評価機構の評価、プライバシーマークの取得など)
  • 看護部の方針と看護体制
  • 採用後の教育制度
  • スキルおよびキャリアアップ支援体制

など

◇    ◇    ◇

今回紹介した例文を参考に、これまで経験してきたことや仕事を通じて磨き上げた強み、応募先に感じた魅力、思い描く「理想の働き方」についてまとめましょう。
また、書いた後には、必ず誤字脱字がないかチェックを忘れずに。自分で音読してみたり、家族や友人に読んでもらったりすると万全ですね。

志望動機は自分と応募先がどれだけマッチしてしているのかを、採用担当者へのアピールはもちろん、自分自身でも理解する機会となります。自分らしく働ける職場に転職するために、志望動機にしっかり向き合ってみてください。

当サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ」では、ドクターが自院の理念や患者・治療への思いなどを語ってくれたり、先輩スタッフが職場や自身の働き方を紹介してくれたりするインタビュー記事付きの求人も豊富です。職場の特色をつかみやすいのでぜひチェックしてみましょう。

看護師の求人を見る

こちらの記事の執筆者
伊藤 成美

ライター

愛知県生まれ。医療メディアのライターとして、医師・歯科医師などの医療従事者や行政首長などのインタビューを経験する。2020年独立。医療、人材、まちづくり、ローカルニュース、伝統文化など多岐にわたる分野のメディアで記事を手がける。ライターとして活躍する一方、生涯学習の講座企画・運営にも携わる。

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