最短1日で治療を終えられる
審美性と機能性を兼ね備えた補綴治療
上田歯科医院
(北九州市小倉南区/北方駅)
最終更新日:2025/10/07
- 自由診療
医療技術の進歩と健康意識の向上により、近年は虫歯治療の際に銀歯を選択する人が減少。そんな中「上田歯科医院」の上田和茂院長は、約15年前から白いかぶせ物や詰め物をスピーディーに作製できるCAD/CAMシステムを導入し、樹脂とセラミックの混合物を使用したCAD/CAM冠や、より強度のあるセラミックを用いた治療に注力してきた。「自分が良いと思う治療のみ積極的に導入してきました」と話す上田院長。CAD/CAM冠の保険適用枠が拡大し、ほとんどの歯に適用されるようになったことから、同院でも白い歯を希望する患者が急増しているという。また、自由診療のセラミック治療のニーズもより高まっていると語る上田院長に、最短1日で終えることも可能という審美性と機能性に優れた審美的な修復治療について詳しく聞いた。
(取材日2025年9月4日)
目次
保険が適用されるCAD/CAM冠と自由診療のセラミック治療は、審美面だけでなく耐久性にも着目を
- Qこちらではかぶせ物などに関してどのようなご相談が多いですか?
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A
▲資料を用いて丁寧な説明を行う上田院長
最初は「銀歯が取れた」「虫歯になったかもしれない」といった主訴で来院されるケースが多いですが、治療を選択する際に、「かぶせ物は白い歯にしてほしい」というご要望が8割以上。銀歯を希望される方はほとんどいらっしゃいません。歯科医師としても、銀歯は金属アレルギーをはじめとする長期使用による健康リスクが気になりますし、よほどのことがない限り、白いかぶせ物や詰め物での治療をお勧めしています。白い補綴物は審美性だけでなく、機能性も兼ね備えているため、当院では約15年前に正確性がより高まるCAD/CAMシステムを導入。歯科技工士も2人在籍し、正確かつスムーズな治療が行えるよう環境を整えてきました。
- Q補綴物にはどのような種類があるのでしょう。
-
A
▲より審美的で長持ちするものを希望の場合は自由診療が勧められる
大きく分けると、銀歯、白いかぶせ物や詰め物が保険診療で行えるCAD/CAM冠、自由診療となるセラミックの3種類。これらは、すべて材質が異なります。まず皆さんご存じの銀歯の材質は金属ですので、強度はありますが見た目に関しても目立つことから審美性があるとはいえず、金属アレルギーの方には使用できません。また、CAD/CAM冠の材質はレジンとセラミックの混合物。天然歯に近い色ですが、セラミックと比べると耐久性は劣ります。そして当院が実施するセラミック治療では、人工ダイヤモンドの素材にもなるジルコニアという強度も審美性もある材質を使用しており、自然な白さと透明感が特徴です。
- Q自分に合った治療を選択するためのポイントを教えてください。
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A
▲患者の希望を聞きながら治療方法を決めていく
選択のポイントは、ご自身が何を重視されるかだと思います。例えば、費用面を重視される場合は保険適用となるCAD/CAM冠がご希望に合った治療になりますし、強度や材質にこだわられる場合は人工ダイヤモンドとも呼ばれているジルコニアを使用したセラミック治療が適しているといえるでしょう。また、目立つ前歯や負荷がかかりやすい奥歯、それ以外の箇所など、歯の位置によってお勧めする治療法が変わるケースもあります。近年、CAD/CAM冠の保険適用範囲が拡大し、ほとんどの歯が適用になったことから、年代問わず最初からその治療を希望し来院される方が増えました。それだけ白い歯に対するニーズの高さを実感しています。
- QCAD/CAMシステムについて詳しくお聞かせいただけますか?
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A
▲従来は時間がかかっていたものが、最短1日で完成する
3D光学カメラで口腔内をスキャンし、そのデータをもとにかぶせ物や詰め物をコンピューター上で設計・製造を支援するシステムです。すべて機械で行われるため、精密な修復物が作製できるのが特徴。これによって、従来は必要だった型採りも不要となり、治療期間の短縮にもつながっています。型採りの際に嘔吐反射が強かった方は大幅に負担が軽減されるため、このシステムをセラミック治療でも応用しています。色味に関しては保険診療では3種類、自由診療では20種類の中から選択可能。どちらも最短1日で治療を終えられるのがメリットです。当院には歯科技工士が在籍していますので、よりスムーズに進められることも強みです。
- Qちなみに歯を失った場合はどのような選択肢となるのでしょう?
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A
▲気になることは些細なことでも相談してほしいと院長は話す
歯を欠損した場合は、CAD/CAM冠では対応できないので、保険治療によるブリッジか自由診療のセラミック治療、もしくはインプラント治療からの選択となります。また、こちらも自由診療にはなりますが、見た目を気にする方への入れ歯としてノンクラスプデンチャーにも対応可能。この入れ歯は従来の金属製の留め具がなく、薄くて柔軟な樹脂素材を使用しているため、口の中でフィットしやすい上、入れ歯をしていることに気づかれにくいという特徴があります。ブリッジは欠損歯の両隣の健康な歯を削らなければなりませんし、インプラントは外科的手術を伴う治療になりますから、ノンクラスプデンチャーも選択肢に入れられると良いと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックの詰め物/3万3000円、セラミックのかぶせ物/5万5000円~、ノンクラスプデンチャー/9万~16万円

