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下坂 満 院長、木下 益貴与 先生、内川 智恵 先生の独自取材記事

医療法人 木下歯科医院

(北九州市小倉南区/徳力公団前駅)

最終更新日:2023/09/25

下坂満院長、木下益貴与先生、内川智恵先生 医療法人 木下歯科医院 main

1966年に開院し、50年以上にわたって地域患者の歯を守り続けてきた「木下歯科医院」。2021年には下坂満(みちる)先生が3代目院長に就任、さらに2023年には内川智恵先生が仲間入りし、初代院長を父に持ちパワフルで若々しい木下益貴与(まきよ)先生とともに新しい体制となった。変わらず予防・メンテナンスに注力するほか、最近はオーラルフレイルの予防としての嚥下機能の向上、そして歯科の働き方の改善にも取り組む。そんな活気あふれる同院の今と、今後めざす姿について下坂院長、益貴与先生、内川先生の3人に詳しく話を聞いた。

(取材日2023年6月1日)

オーラルフレイル予防のため嚥下機能の向上をめざす

以前からメンテナンスにはかなり注力されていましたね。

下坂満院長、木下益貴与先生、内川智恵先生 医療法人 木下歯科医院1

【下坂院長】当院の理念に「予防をスタンダードに」というものがあります。前院長である木下理事長、そしてその奥さまの益貴与先生が長い年月をかけて積み重ねてきた中で、メンテナンスの重要性もかなり浸透してきていました。そこに私が参加し、さらに丁寧にお教えすることで、メンテナンスを希望される方の人数も増えています。私たち歯科医師、そして歯科衛生士のみんなが、歯周病・虫歯とはどんな病気であるのか、それが全身にどう悪影響を及ぼすのか、それを防ぐためには何をすべきかなどを丁寧に、毎回の診察ごとにお伝えします。毎回か、と思われるかもしれませんが、人間はどうしてもさぼってしまうものですからね(笑)。

患者さんがご自宅で実践できるように工夫されているのですね。

【下坂院長】スタッフ全員が迷いなく患者さんにお伝えできるよう、お持ち帰りいただけるリーフレットを作成したほか、院内でのやり方も整理しました。とはいえ、歯は結局、患者さんご自身で守るしかないんです。いくら3ヵ月に一度のクリーニングやメンテナンスを受けても、歯磨きをしなければ歯の状態は維持できません。「メンテナンスに通ってるから大丈夫」という受け身の考えではなく、患者さんが自覚的に歯磨きに取り組むことが大切なのです。なので当院におけるメンテナンスは、日々の歯磨きのレベルアップが目的とも言えます。

そして新しく嚥下機能の向上にも取り組み始めているとか。

下坂満院長、木下益貴与先生、内川智恵先生 医療法人 木下歯科医院2

【下坂院長】はい、オーラルフレイルの予防のために取り組み始めました。お口の機能は「食べる」だけではなく、「しゃべる」「咀嚼したものを飲み込む」などもあります。その機能は年齢を重ねると自然に衰えていくのですが、それをできる限り防ぎたいと考えて取り組んでいるのが、50歳以上の方を対象とした口腔周囲筋のトレーニングです。具体的には、発声しながらお口を動かす体操、口呼吸を鼻呼吸に改善していくための簡単なお口の体操、唾液腺を刺激して口腔内の乾燥を防ぐマッサージなどをお伝えしています。口腔機能の低下は自覚しづらく、こちらから「最近食べこぼしや飲み込みにくいということはありませんか?」などと質問し、必要な方にアドバイスをしていきます。もちろん私自身もトレーニングを実践していますよ。

すべてのスタッフが誇りを持って仕事を行う

益貴与先生も、同様のトレーニングに取り組んでいきたいとお考えだそうですね。

下坂満院長、木下益貴与先生、内川智恵先生 医療法人 木下歯科医院3

【益貴与先生】はい。嚥下機能や美しい歯並びは、適切な姿勢があってこそ成り立つものです。本来あるべき場所に舌がない状態の改善を図り、適切な噛み合わせや背骨、骨盤の位置を守ることで美しい口元に導いていきたいと考えます。今のお子さんは食べ物を水などで流し込んだりすることもあるようですが、それは正しい食べ方ではありません。顔をお皿のほうに持っていくのではなく、上手にお箸やスプーンを使うのが大切だということも、改めて伝えていきたいですね。口元は品格を表す大切な部分。お子さんもそうですが、私と同世代やもう少し下の世代の女性にもアドバイスしていきたいと考えています。下坂院長が来てくださったことで余裕が生まれ、この指導に注力できると、今すごくワクワクしています。

そして今年度からは内川先生が新しく仲間に加わりました。

【下坂院長】内川先生は九州歯科大学の後輩であり、もう10年以上の付き合いになります。私が部長も務めた写真部にも参加してくれたり、5年生の時は彼女自身が部長になってくれたりと、卒業後も歯科のこと、それ以外のことなどの相談をし合っていたんです。そんな中で内川先生が就職先を探している時の悩みなども聞いていました。実は、「院長先生の意見がすべてで、新人教育まで手が回らない」「歯科衛生士さんが院長先生のサポート的な役回りをする」というクリニックは実はいまだに多く、歯科業界の根深い課題だと以前から感じていたんです。だからこそ、その課題の解決手段につながるかもしれないと考え、お声がけしました。新人歯科医師や歯科衛生士、クリニックで働くすべてのスタッフが誇りをもって自分の仕事を全うする。そんな歯科業界のシステムを木下歯科医院から作っていきたい、その1人目として内川先生に来ていただきたいと考えたんです。

内川先生から見た木下歯科医院の魅力は何でしょうか?

下坂満院長、木下益貴与先生、内川智恵先生 医療法人 木下歯科医院4

【内川先生】最も感銘を受けたのは患者さんとの向き合い方です。院長は技術だけでなく、スピード感もある。だからといって手を抜くことはほんのわずかも見受けられません。当院のスタッフは皆さん、常に全力で最善を尽くしておられるのですが、その筆頭が院長であり、その姿勢を見ているからこそ、皆さんもそうされているのだと感じています。当院では、歯科医師はもちろん、歯科衛生士さんも主体的に患者さん一人ひとりと向き合いながら行動しています。クリニックで働く全員がお互いを尊重しながら、自分自身の仕事に誇りをもって取り組む。そんな信頼関係に基づく環境が、いずれ患者さんに還元されていくのだと、下坂先生から教えていただきました。私は患者さんやスタッフとのコミュニケーションがうまく取れていないクリニックで働くことも経験しました。だからこそ院長のスタイルとそれを支えている皆さんがいる木下歯科医院で働きたいと思ったんです。

歯科業界の働き方改革を進め患者の治療に還元していく

内川先生は、木下歯科医院というクリニック、そして下坂院長のお人柄に惹かれたのですね。

下坂満院長、木下益貴与先生、内川智恵先生 医療法人 木下歯科医院5

【内川先生】新米歯科医師である私に対しても真剣に向き合い、治療においても「慣れだから」といった根性論のようなものではなく、具体的なやり方を教えてくださいます。それがどれほど心強いことか。そして通ってくださる患者さんの様子を見ていると、院長の行動は患者さんにも確実に伝わっているのだと実感しています。それに、職場の雰囲気が明るいんです。スタッフ全員が安心して勤められる環境にあると感じていますし、この雰囲気も患者さんに伝わっているのだと思います。

益貴与先生はどう感じておられますか?

【益貴与先生】下坂院長は本当に素晴らしい方で、技術もあり、勉強熱心で、そしてスタッフ全員を同じ意識にまで引き上げてくださいました。歯科医師が講習会に行き、その内容を後からスタッフに共有するのはよくあることですが、下坂院長は違います。歯科衛生士などスタッフ全員を連れて行ってくださいました。だからスタッフ全員が自信を持って患者さんに対応できるようになったのです。歯科医師のアシストだけをする歯科衛生士もいる中、当院の歯科衛生士はみんな、意識を高く持ち、一人ひとりが自分にしかできない仕事に誇りを持って取り組んでいます。こんな素晴らしい先生が父が開業した当院を引き継いでくださるのは本当にうれしく、感謝しております。

今後の意気込みや展望をお聞かせください。

下坂満院長、木下益貴与先生、内川智恵先生 医療法人 木下歯科医院6

【内川先生】新米歯科医師なので技術を身につけることはもちろんですが、患者さんと明るくコミュニケーションを取り、下坂院長や益貴与先生のような歯科衛生士を導ける歯科医師になりたいです。
【下坂院長】歯科全体にある歯科医師、歯科衛生士への教育面での課題を解決する糸口を、まずは当院で見出していきたいです。そしていずれは内川先生とともに広めていくつもりです。人の成長はクリニックの成長であり、それが結果として患者さんへの質の良い治療になりますから。そして私自身がめざすのは「同業の方に治療をお願いされる歯科医師になること」。同業者に信頼されるということほど、患者さんが安心する要素はないと考えています。研鑽をさらに積み、そして誰もが働きやすい環境づくりをさらに実現させていきたいですね。

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