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上田 哲司 院長の独自取材記事

ウエダ歯科

(北九州市小倉南区/下曽根駅)

最終更新日:2021/10/12

上田哲司院長 ウエダ歯科 main

津田第1バス停徒歩1分の場所にある「ウエダ歯科」。1974年に開業し、長年にわたって地域の歯科医療を支えてきた。上田哲司先生が2代目の院長に就任した2013年に移転リニューアル。地域のかかりつけ医という診療方針に変わりはないが、インプラント治療や審美歯科など、時代の流れに合わせて診療の幅を広げてきた。クリニックの昼休み中に行った取材では、スタッフ同士の楽しそうな笑い声が聞こえ、仲の良さがうかがえた。上田院長もまた、優しい笑顔が印象的な先生だ。そんな上田院長に、診療の際に大切にしていることや歯科医療への思いなどについて話を聞いた。

(取材日2021年6月7日)

対話を大切にする地域のかかりつけ医

最初に、歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

上田哲司院長 ウエダ歯科1

父親が歯科医師をしていたというのが大きいですね。特に私が小学校低学年まではクリニックと同じ場所に自宅があり、父の仕事をすぐ見られる環境にありましたので、歯科は身近なものでした。父はいわゆる昔ながらの「町の歯医者さん」で、患者さんとはよくコミュニケーションをとって、仲良くしていました。そんな父の姿を見て、自分も父のように患者さんとよく話をしながら治療を進めていくような歯科医師になりたいなという思いは、ずっと持っていました。

先生が院長に就任されるまでの経緯を教えてください。

福岡歯科大学を卒業して、福岡歯科大学医科歯科総合病院の保存科で1年間研修をしました。学生時代にお世話になった先生がいらっしゃったからというのが一番の理由です。研修が終わって、熊本県荒尾市にある開業歯科医院に1年間勤務しました。地域に根差したクリニックで、さまざまな症状の患者さんを診療しました。その後、久留米市のクリニックに移りました。ここはインプラントを多く手がけているクリニックで、他院では断られるような難しい症例も診療していました。こちらには12年間勤務していました。今後自分が開業したときに質の高い治療を患者さんに提供するには、インプラントをはじめ自費診療にも精通しておくことが必要だと思ったからです。当院の院長に就任したのは2013年です。その時にもとの場所から100メートルくらい離れた現在の場所にクリニックを移してリニューアルしました。

力を入れている治療はやはりインプラントでしょうか。

上田哲司院長 ウエダ歯科2

確かにインプラント治療を多く手がけるクリニックに勤務していましたが、インプラントだけでなく幅広く治療をしていました。ですから、歯の欠損はすべてインプラントで、という考えではありません。入れ歯で大丈夫なら入れ歯にしますし、ブリッジという方法もあるでしょう。保険診療をベースにしながら、足りないものを自費診療で補っていくという考えです。患者さんの症状に合った選択肢をお伝えして、患者さんに選択していただくというというかたちをとっており、インプラントは欠損歯に対するさまざまな選択肢の中の一つだと思います。

患者の主訴を解決し、信頼関係を築く

来られる患者さんはどのような方が多いですか?

上田哲司院長 ウエダ歯科3

基本的には通院に負担がない範囲のお近くの方が来られます。父と2人で診療しており、昔から来られている患者さんは父が診ています。ですから、父の患者さんは年齢の高い方が多いですね。開業当初から40年~50年近く通ってくださっている方もいます。私はそれ以外の患者さんを広く診療していまして、私の年齢の10歳前後、30代~50代の方が多いかもしれません。小児に特化しているわけではありませんが、子どもの患者さんもよく来られます。親御さんがかかっていて、お子さんも連れてくるというケースが多いですね。来院されるきっかけは、最初から歯石取りをお願いされる方もたまにはいますが、痛いとか腫れがあるとか、詰め物が外れたとか、何か症状があって来られる方が大部分です。

健康に配慮した材料を使っているとお聞きしました。

一般的なかぶせ物や詰め物である金属は金銀パラジウム合金といって、アレルギー症状を引き起こすこともある物質なんですね。たとえ金属アレルギーの症状が出ていなくても、そういう物質が常に体の中にある状態がいいかというと、いいとは言えないと思いますし、ないに越したことはありません。その点、セラミックのかぶせ物や詰め物は金属アレルギーの心配のない、生体親和​性に優れた材料です。見た目も自然の歯に近いので、患者さんにも満足していただけるのではないでしょうか。白い詰め物には、樹脂素材のものもありますが、こちらはプラスチックなのでセラミックと比べると強度的にやや劣ります。ですから、長く使う歯にはやはりセラミックがいいと考えています。ただ、保険診療と比べて費用はかかりますので、誰もが入れられるものではないでしょう。患者さんとご相談しながら治療方法を決めていきます。

患者さんと接するときに大切にしていることはどんなことですか?

上田哲司院長 ウエダ歯科4

患者さんの主訴をおろそかにしないことです。やはり皆さん何か症状があって来られるわけです。ですから、患者さんが何に困っているか丁寧にお聞きして、痛みがあるなら早く痛みを取る、歯の色が気になっているならホワイトニングをする、噛めないなら義歯を作るなど、患者さんの悩みに対して的確な処置をしなくてはなりません。歯が痛いと言っているのにインプラントの話をしても患者さんは戸惑いますよね。患者さんの状況をきちんと把握するためにも、初診で予約を入れられた方は、説明の時間を長くとるようにしています。各診療台にはモニターとパソコンを置き、患者さん同士が顔を合わせないよう半個室にしていますので、プライバシーを守りながらお話しすることができます。カウンセリングルームもございますので、じっくりとお話をしたほうがいい場合は、そちらを使うこともあります。患者さんとの信頼関係を築きながら治療を進めてまいります。

スタッフとのチームワークを大切に、安心の治療を追求

患者さんを診療する際に気をつけていることはどんなことですか?

上田哲司院長 ウエダ歯科5

まず、お子さんの場合は、歯科医院という場所に慣れてもらうことですね。初めて来て、いきなり口を開けてというのは難しいでしょう。最初は少し遊びも入れながら、慣れきたなと思ったら、お口の中を見せてもらうというふうに進めます。決して嫌なところじゃないよというのを刷り込ませながら診療していくことを心がけています。また、大人の患者さんは矯正に関するご相談も多いです。当院では、主にマウスピース型装置を使った矯正を行っています。抜歯をしなくていいような程度の方は、ワイヤーを使った矯正より患者さんも楽だと思います。また、遠心移動といって、歯を奥に動かすのはワイヤーだと意外と難しいのですが、マウスピース型装置は比較的やりやすいんです。患者さんの症状に合わせて、マウスピース型装置を使ったり、そうでなければ他院にご紹介したり、あとは月1回矯正の歯科医師に来てもらっているので、その先生に診てもらったりしています。

ところで、スタッフの皆さんとても仲が良さそうですね。

はい、それが当院の一番の売りかもしれません(笑)。みんな仲良く笑顔というのが当院のモットーで、それだけはしっかりしてほしいとスタッフに言っています。もちろん、講習会やセミナーに行ってもらってスキルアップも欠かしませんが、まずは患者さんが来院されたときに明るい笑顔で接することが大切だと思います。ありがたいことに、長く勤めてくれているスタッフが大部分で、休憩時間にはみんなで楽しく話をしています。そういった雰囲気は患者さんにも伝わるのではないでしょうか。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

上田哲司院長 ウエダ歯科6

症状が出てからの来院では、治療に時間がかかったり、費用がかさんだりすることもあります。できれば症状が出る前から、定期検診でお口の中の状態をチェックしていただきたいですね。また、治療が終わってからも定期的なメンテナンスに来ていただくことが、いい状態を長く維持することにつながりますので、症状がなくてもご来院いただければと思います。歯科治療はどんどん新しい方法が出てきます。常にアンテナを張って、患者さんにとっていいと思ったものは積極的に取り入れ、より良い治療ができるよう精進したいですね。スタッフ一同、患者さんに信頼していただけるクリニックづくりをこれからも頑張っていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/16万5000円~
セラミックのかぶせ物/5万5000円~
セラミックの詰め物/3万3000円
マウスピース型装置による矯正/16万5000円~
ホワイトニング/1万6500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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