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三箇 敏昭 理事長の独自取材記事

さんか八幡西クリニック

(北九州市八幡西区/黒崎駅)

最終更新日:2021/08/31

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黒崎駅から徒歩15分の場所にある「さんか八幡西クリニック」は、耳鼻咽喉科と歯科が併設されたクリニックだ。歯科は先代から引き継ぎ、耳鼻咽喉科は新たに開設し、開業したかたちだという。中でも大きな特徴となるのが、理事長である三箇敏昭先生が取り組んでいる鼻の日帰り手術だ。いつも鼻水に悩まされる、副鼻腔炎が繰り返して困っている、においがしないといった慢性的な症状があれば、一度しっかりと検査をし、その上で手術ができるかを判断してみてほしいという。明朗快活な口調で話す三箇理事長に、歯科・耳鼻咽喉科が並ぶメリットや、手術への思いなどを聞いた。
(取材日2021年8月18日)

耳鼻咽喉科と歯科を併設。科を超えた診療のメリットも

まずは先生が医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

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父が歯科の開業医で、当院から1キロほど離れた場所で40年近く地域の皆さんの歯を守っていました。私には兄がいますが、彼が父の後を追って歯科医師になりました。兄とは10歳離れているので、私が小学生の頃にはもう歯学部に通っていたんですよね。なので自然と医療系の道を考えていて、でも兄が歯学部に行くのなら、自分は別の道、つまり医学部に進んでもいいのではないかと考えたんです。産業医科大学を卒業し、私自身もさまざまな場所で研鑽を積んできたところで、ちょうど父のクリニックにも老朽化などの課題も出てきました。そこで父の後を継いだ兄とも相談し、一緒に新しく当院を開業したんです。

併設されている歯科を担当されているのがお兄さまなのですね。

そうなんです。ここはもともと八幡西区の区役所があった場所で、近隣にはショッピングモール、八幡西警察署、八幡西郵便局などもあります。新しいマンションなども増えてきているので、そういった場所にクリニックがあれば便利だろうと考えたんです。北九州市は人口のわりには耳鼻咽喉科のクリニックがとても少なく、耳鼻咽喉科の過疎地とも言えるでしょう。そんな中に当院があれば、きっと地域の方の役に立てるだろうとも考えました。また院内に歯科・耳鼻咽喉科があるということで、効率良く両方を受診される方もいます。それに歯性上顎洞炎といって上の歯が膿んでしまうと鼻に影響が出ることもあります。そういったときに「隣の耳鼻咽喉科に行きましょう」とすぐに言える点も当院のメリットだと考えています。

同じ敷地内にあることで、通院の負担軽減や、治療時間の短縮にもなるでしょうね。

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受付は同じで、右に行けば耳鼻咽喉科、左が歯科になっています。私が担当する耳鼻咽喉科で言えば、通常の中耳炎やアレルギー性鼻炎、風邪、耳鳴り、めまいなどのよくある症状の診療ももちろんですが、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎などを治療するための日帰り手術も行っています。福岡県内では南北の反対に位置する大牟田市、隣の山口県からもはるばるいらっしゃる方もおられますよ。首都圏や関西にはこういったクリニックは増えていますが、福岡県ではまだかなり少ないと思いますからね。

日帰り手術で、慢性的な鼻の症状・悩みの解決をめざす

患者さんはどういった経緯で手術があることを知るのでしょうか?

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インターネットなどで調べる方が多いようです。長い間近くの耳鼻咽喉科で薬をもらっていた、もしくは市販の薬を飲んでいたけれど、対症療法ではない治療をしたいという動機の方が多いですね。「鼻が詰まって寝ていても起きてしまう」「いびきが気になる」「においがわからないので子どものおむつの替え時がわからない」「鼻水が喉のほうに流れてきて気持ちが悪い」など、生命活動には直結しない反面、生活に密着した慢性的な悩みが多いのが特徴です。それを外科的な処置で根本的に解決しようというのが、鼻の日帰り手術なのです。特に嗅覚障害は数年放置してしまうと元に戻らない恐れもあります。また、大人の方でも常に鼻をすすっている方がいますが、これは無意識に周囲の人を不快にさせていることもありますからね。

日常生活を送る上で、支障が出てしまう症状なんですね。

特にお子さんはそうですが、幼い頃からずっと鼻が悪いと、それが病気だという自覚がないことが多いんです。「鼻水は出る?」と聞いても「出ない」と答える。しかし親御さんに確認すると鼻をすすっているし、ティッシュは必ず持ち歩いていると言われる。これはやはり症状があるということです。鼻呼吸ができないので口を開けたままになっていることもあります。鼻の症状の重症度の一つの目安に、ティッシュを持ち歩いているかどうかがあります。他にも、妊娠すると服薬に抵抗があるという方もおられますから、折を見て手術をお勧めする場合もあります。しかし手術を受けるかどうかは、結局ご本人の判断なのです。患者さんご本人が苦しいかどうか、生活に支障があるかどうか、それを解決したいと思うかどうかが大事なんです。

鼻の手術の流れや特徴を教えてください。

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問診票の「手術について相談したい」という項目にチェックがある方は、まずは血液検査やCTなどで精密な検査を行います。その上で鼻ポリープ(鼻茸)や蓄膿症の症状がないかなどを診断していきます。ごくまれにですが、上顎がんなどが見つかる可能性もありますので、そういった場合はすぐに大学病院などにご紹介します。手術室は2階にあり、リカバリルームも備えています。術後は翌日からお仕事や学校などに復帰することも可能です。痛みへの耐性は人それぞれですから一概には言えませんが、3〜4日目の診察でスポンジを取る頃になると痛み止めを必要としない方も多いでしょう。遠方からいらっしゃる場合は、JCHO九州病院と連携していますのでそちらで1泊し、翌日に診察して帰宅していただくという流れです。その後は1週間後に来ていただき、トータルで5〜6回ほどの通院で終わります。

根本から治療することで快適な日常生活を送ってほしい

先生が診察で心がけている点は何でしょうか?

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当院は手術もありますから、まずは信頼関係を築かなければ話になりませんよね。日帰りでできる手術とはいえ多少のリスクもありますから、そこも率直にお話しします。ありがたいことに最近は患者さんのご家族やそのご友人、会社の方などにクチコミで広がっているようです。手術に臨む際は限度額適用認定証の取得、ひとり親家庭への医療費の助成などもありますから、そういった説明も同時に行います。北九州市では現在、中学3年生までの子どもの医療助成制度もあるのですが、これは来年から高校3年生まで拡大される予定です。なのでそういった手術の時期も含めて説明していますよ。早いうちから対処しておけば、いざ受験となった場合でも症状に振り回されなくて済むでしょうからね。

ご本人の希望を聞きながら、適切な時期などを考えていくのですね。

一番大切なのは本人の希望ですから。「手術は怖いので、今までどおり服薬で構いません」とおっしゃれば無理に手術を勧めることはありません。長期で通ってくださる方には、2ヵ月など多めにお薬を出すこともできます。できるだけ通院の手間も減らして差し上げたいんです。とはいえ、私個人としてはやはり、根本的な原因を取り除くことで、人生をもっと過ごしやすくしてほしいという思いがあります。一度しっかりと検査をし、原因を特定し、その上で手術をするかどうかを、ご自身で選んでほしいんです。

では最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

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いずれは医師をもう何人か増やし、常に二診制にしたいと考えています。そうすれば片方は通常の外来、片方は手術専用の診察と分けることができ、患者さんの待ち時間などの軽減にもつながりますからね。鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、嗅覚障害、繰り返す副鼻腔炎の症状など、日常生活で困ったことがあれば、まずは当院でしっかりと検査を受けてみてください。生活の中で感じる不便さの解消をお手伝いできるのが、耳鼻咽喉科の大きな強みです。まずはぜひ、気軽に相談するという気持ちでいらしてくださいね。

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