矯正治療でめざすのは
機能面を改善し健康な体に導くこと
原田ファミリー歯科
(福岡市博多区/雑餉隈駅)
最終更新日:2023/11/08
- 自由診療
歯並びの悪さが歯を失うリスクを高めることを、果たしてどのくらいの人が知っているだろうか。歯並びというと、矯正治療を想像しがちだが、見た目の改善をめざすだけが矯正治療の目的ではないと「原田ファミリー歯科」の原田実佳院長は話す。歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる。例えば上顎前突、いわゆる出っ歯では、前歯が噛み合っていないため、口が閉じにくく、口腔内が乾燥しやすくなることから虫歯や歯周病、さらには口臭リスクが高まるのだそう。そのほかにも、反対咬合・下顎前突(受け口)、八重歯、オープンバイトと言われる開咬なども放っておくと将来歯を失うことになりかねないと、力を込める原田院長。そこで今回、同院が子どもから成人まで幅広い年代の矯正治療に力を注ぐ背景について深く聞いた。
(取材日2023年1月30日)
目次
見た目の美しさだけではなく、噛み合わせを正しく機能させることが矯正治療の最大の目的
- Q悪い歯並びによるトラブルについて教えてください。
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A
歯並びが悪いと歯磨きがしづらく、汚れがたまりやすいため、最も多いのが虫歯や歯周病トラブルです。そして、噛み合わせも悪くなり顎関節症や不定愁訴を招くことも。特に女性は40代後半から50代にかけて更年期に入ることも重なり、さまざまなトラブルが体に起こりがちです。そのため、まさか噛み合わせが要因とは思わず、肩凝りや片頭痛などで悩んでいる方も少なくありません。長年蓄積した噛み合わせの不具合によって負荷がかかり、歯が割れることもあります。一生ご自身の歯で食事をするためには、正しい歯並びであることが何よりの鍵だと思っていますので、歯並びに問題がある場合は年代問わず、矯正を検討されるよう呼びかけています。
- Qこちらでは、幅広い矯正の選択肢があるそうですね。
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A
ワイヤー式、透明のマウスピース型装置による矯正、そして部分矯正というように、患者さんのニーズや生活スタイルも考慮して、矯正専門の歯科医師がご提案をしています。取り外しができないワイヤー式は自己管理が苦手な方にお勧め。一方、取り外しができるマウスピース型装置の矯正は、つけていないと矯正が進みませんので、自己管理力が必要です。ただ、ワイヤーは歯磨きがしづらいけど歯を動かしやすい、マウスピース型装置は取り外しができて食事や歯磨きがしやすいけれど自己管理力が必要など、それぞれデメリット・メリットがありますので、その方の性格も含め、どの方法が合っているか一緒に話し合いながら選択いたします。
- Q小児矯正の理想的なタイミングや方法についてお聞かせください。
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A
顎の成長を促す治療を行える小児と、すでに骨格が完成している成人とでは、ご提案する治療内容が異なります。今、顎が小さい子が多く、永久歯が適切に生えてくるスペースがないケースがほとんどです。そのため、乳歯が抜け始めたくらいの段階で、永久歯がどのように生えてくるかおおよその検討はつきますので、就学前に一度ご相談されることをお勧めします。理想的なタイミングは永久歯が生えそろう前。小児の治療は、まず顎を広げるための装置を用いてスペースを確保する治療から始めます。成長を利用した治療ができるという点が大きなポイント。これが第一期治療。次に永久歯が生えそろってから矯正する第ニ期治療というふうに段階があります。
- Q子どもの歯並びの悪さを放置しておくとどうなるのでしょうか。
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A
お口がぽかんと開いたお子さんを見たことがある方も多いのではないでしょうか。これには、歯並びの影響で口が閉じないケース以外にも鼻が詰まっていたり、扁桃腺が肥大しているなどの理由が考えられます。その結果、無呼吸症候群や口呼吸による虫歯や歯周病のリスクが高まります。授業に集中できなかったり、脳の発達に影響があったりなどが懸念されます。歯並びは遺伝的なものもありますが、習癖との関連性もあります。例えば頬づえをついたり、片側の歯ばかりで食べるなど、このような習癖も含めた改善が必要です。一番の気づきは学校の歯科検診や耳鼻科健診での指摘。親御さんはスルーせずに、お子さんの健康のために受診してください。
- Q貴院で矯正治療を行うメリットを教えていただけますか。
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A
当院は一般歯科から小児歯科、矯正歯科、顎関節症、口腔外科といった領域まで、できる限り患者さんがあちこち通う必要のないよう、ここだけで完結できる体制を構築しています。例えば、矯正治療中に虫歯治療が必要となった場合でも当院で対応することができますし、その逆で虫歯治療やメンテナンスで来られていた方が矯正治療される場合もしかり。各専門の歯科医師と連携を取りながら包括的な治療をご提供できることが当院の一番のメリットと言えるでしょう。症状によって歯科医院を変えなくてはならないのは、患者さんにとってご負担だと思いますので、複数のトラブルを抱えている方は特に安心して受けていただけるのではないかと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー式矯正/55万円~、透明のマウスピース型装置を用いた矯正/77万円~or88万円~(2種類のマウスピース型装置があります)、部分矯正(ワイヤー)/16万5000円~、部分矯正(マウスピース型装置)/46万2000円~、小児矯正/22万円~ ※各診断料5万5000円